しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「タイトルマッチ」 岡嶋二人  

2006年10月07日 | 読書
元世界ジュニア・ウェルター級チャンピョン、最上永吉の10ヶ月の息子が誘拐された。
妻の八重子が保育園に行く為、車に乗り込む所を襲われたのだ。
犯人の要求は最上の義理の弟、琴川三郎に、2日後に行われる「世界ジュニア・ウェルター級タイトルマッチ」で、チャンピョンのアルフレッド・ジャクソンをノックアウトで倒せ。さもなくば、子どもの命はない。と言うものだった。
ノックアウトで倒せと言う事は、琴川が負ける様に仕掛けていると最上は分析する。
犯人の狙いは何か?時間は迫ってくる。



タイムリミット・ミステリなのだが、あまり緊迫感を感じないのは何故だろう。
進行がのんびりしている気がする。
スポーツ好きに自分は、スポーツマンが犯人なのはちょっと嫌だ。
だから、読んでいて、スポーツマンが犯人でないといいと思いながら読むので、その心の引っかかりがあるのかも知れない。
だから、それなりに面白いのだが、読み終わって、うーんちょっとなーと納得しきれない部分が残った。

ボクシングは「あしたのジョー」が好きなので、それなりに試合もテレビ観戦したので知っている。
今は観なくなったけれど。
しかし、タイトルマッチの組み方とかは、興味深かった。なんでも力関係があるのだ。
スポーツと言っても難しい。


この犯人、結構簡単に人を殺している。それほどの恨みや衝動があったとも思えない。
人を殺すより、後悔して諦めてしまいそうな犯人だったと思う。
それと、何故わざわざ静岡まで行かなくてはならなかったのだろう。デパートなら都内でもいくらでもあるのに。
移動に時間を取られる方が危ない気もするのだが。
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