しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 J・K・ローリング  

2006年10月06日 | 読書
ホグワーツ6年生になったハリー・ポッターは、ダンブルドアの個人授業を受けることになる。
それは、ヴォルデモート卿の歴史を知ることだった。
一方、「魔法薬」の教科書を学校から借りたハリーは、書き込みがびっしりの教科書に驚くが、それはとても有意義な書き込みだった。元の持ち主と思われる人物の署名は「半純血のプリンス」。
「半純血のプリンス」は調べても誰か分からなかったが、ハリーは惹かれ、ハーマイオニーは危険を感じとっていた。


今回の舞台はホグワーツが中心なので、前作のような戦いのシーンはない。
その替わり、学院生活の中で起こることが結構書かれている。それはハリーやロン、ハーマイオニーの恋心といった青春物語でもある。
ヴォルデモート卿との戦いを予感して恐れを感じながらも、ハリーは新しく芽生えた恋心に翻弄されて落ち着かない。
そんなところが、ハリー・ポッターという人物の存在感を強く感じさせる。
決して優等生ではない、ハリー。どちらかというと子どもっぽい、って子どもなのだが、
女の子の方が早く成長するのがよく分かる時期の話。
やっぱり子どもっぽいロンもかなり悩んでいるし。妹のジニーがしっかり成長しているのが、その対比で面白い。
そんな青春もしているハリー達だが、否応なく、闇の勢力が増強されていることも感じられる。

何を書いてもネタばれになりそうなので、簡単になってしまうが、ハリー・ポッターは面白い。
いよいよ次作は最終章になるのだが、本当に後1巻で終わりに出来るのだろうかと思えるほど、残された課題は大きく重い。
7巻は、上、中、下巻になったりして。
ダンブルドアとスネイプが、7巻でも楽しみだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「東京攻略」 2000香港 | トップ | 「タイトルマッチ」 岡嶋二... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事