しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「魔力の胎動」  東野圭吾 

2020年06月23日 | 読書
「魔力の胎動」  東野圭吾  角川書店   

鍼灸師のナユタはプロのアスリートを顧客に持っていた。
スキージャンパーの坂屋もその1人だった。
北稜大学の筒井は『流体力学』を研究していて、坂屋のジャンプの解析をしていた。
その筒井を訪ねて来た少女がいた。
開明大学医学部の脳科学者、羽原の娘、円華だった。
円華は母親と自分が巻き込まれた竜巻の情報を筒井から得る為に来たのだった。
円華は坂屋のジャンプの映像を見て問題点を指摘する。
その後も、ナユタは円華の不思議な力で問題や謎を解決していく。

『ラプラスの魔女』の前日譚。







5章からなり、
1、2章はスキージャンパーとプロ野球選手の立ち直りに手を貸す。
3章、4章は起こった事件を、自然の力から解明する。
5章はまさに『ラプラスの魔女』に直接係わる物語。
ナユタは登場せず、泰鵬大学の青江が登場。

立ち直らせるのも、謎を解くのも、人間ドラマがある。
ただ、どこにでもありそうなドラマなので、新鮮さはあまり感じられない。
気持ちだけで上手く行ったら楽だろうな、と思ったり。
淡々としている円華は相変わらず感情を出さず、あまり魅力を感じない。
面白いけど、あまり印象に残らないのは、感情移入が出来ないから。
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