しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「屍人荘の殺人」 今村昌弘

2020年06月25日 | 読書
「屍人荘の殺人」 今村昌弘  東京創元社  
    
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け―。
部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!!
     <単行本カバー見返し側より>







何だか賑やかな物語。
“想像しえなかった事態”と殺人事件と、かなり深刻な状況なのだが、雰囲気は軽い。
命の危険が迫っているのに、みんな冷静で落ち着いている。
まあ、泣き叫んでも仕方がないけれど。
みんなが同じような反応なのが不思議。
密室や不可思議な出来事の謎解きなどは面白かった。
ただ、ちょっと面倒だなと思ったけれど。
この連続殺人を起こす動機がいまひとつ弱い。
予想したそのままだったのが、少々残念。
もう少し捻りがあるのかと思っていたのだが。
“想像しえなかった事態”の方の事件がまだ終わっていないから、続きがあるのだろうか。


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