「事件当夜は雨」 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫
THAT NIGHT IT RAINED 吉田誠一・訳
アメリカ、コネチカット州ストックフォードという小さな町。
1960年5月12日、土砂降りの雨の夜。
果樹園の経営者、ヴィクター・ロベンズがノックする音に戸口を開け射殺される。
撃ったのは、大きすぎるオーバーを着て、古ぼけた黒のフェルト帽を目深にかぶった、幽霊のような男だった。
捜査を担当したのはストックフォード警察署長、フェレッド・C・フェローズ。
一見手掛かりが多そうな事件だったが、全てが漠然とし男の正体が分からない。
ヴィクターが殺される理由も見つからない。
フェローズと部長刑事ウィルクスは推理を働かせながら、真相を探っていく。
いつも何も分からないところから始まる事件が多いが、今回は違うのかと思ったら、結局そうなった。
捜査の方法として、容疑者を全て書き出し、犯行が不可能な人物を消していく。
なんだか途方もない感じもするが、小さな町なので容疑者も限られるからなのだ。
他所から来た事も考えられるので、その方面の係わりもピックアップするが。
そう言うところは時代を感じるが、そのひとつひとつ細かく捜査していく過程も面白い。
捜査が行き詰まると、いつもの成層圏に飛び出す推理を働かせる。
しかしそれも、しっかり証拠を掴んで確実に捜査してくので、納得が出来る。
今回は最後に容疑者が2人出て、供述から矛盾点を見つけていく。
同じものを読んでいる読者にも分かる、はず。
確かにその話は変だと思ったものもあったが、それが次に繋がっていかない。
この部分がやはり面白く、最後に成る程とフェローズに感心させられた。
THAT NIGHT IT RAINED 吉田誠一・訳
アメリカ、コネチカット州ストックフォードという小さな町。
1960年5月12日、土砂降りの雨の夜。
果樹園の経営者、ヴィクター・ロベンズがノックする音に戸口を開け射殺される。
撃ったのは、大きすぎるオーバーを着て、古ぼけた黒のフェルト帽を目深にかぶった、幽霊のような男だった。
捜査を担当したのはストックフォード警察署長、フェレッド・C・フェローズ。
一見手掛かりが多そうな事件だったが、全てが漠然とし男の正体が分からない。
ヴィクターが殺される理由も見つからない。
フェローズと部長刑事ウィルクスは推理を働かせながら、真相を探っていく。
いつも何も分からないところから始まる事件が多いが、今回は違うのかと思ったら、結局そうなった。
捜査の方法として、容疑者を全て書き出し、犯行が不可能な人物を消していく。
なんだか途方もない感じもするが、小さな町なので容疑者も限られるからなのだ。
他所から来た事も考えられるので、その方面の係わりもピックアップするが。
そう言うところは時代を感じるが、そのひとつひとつ細かく捜査していく過程も面白い。
捜査が行き詰まると、いつもの成層圏に飛び出す推理を働かせる。
しかしそれも、しっかり証拠を掴んで確実に捜査してくので、納得が出来る。
今回は最後に容疑者が2人出て、供述から矛盾点を見つけていく。
同じものを読んでいる読者にも分かる、はず。
確かにその話は変だと思ったものもあったが、それが次に繋がっていかない。
この部分がやはり面白く、最後に成る程とフェローズに感心させられた。
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