「蒼色の大地」 薬丸岳 中央公論新社
「螺旋プロジェクト」明治
青い目の灯(あかし)は「青鬼」と呼ばれ、忌み嫌われてながら生きて来た。
そして青い目の人間が大勢いて安心して暮らせると言う鬼仙島にたどり着く。
そして、青い目の蒼狼の親方の元、漁師をしていたが、蒼狼は海賊でもあった。
始めて、海賊の仕事に駆り出された灯は、人の物を奪う、人を殺める事に強い抵抗を覚える。
それは育ててくれた老人の教えが頭にあったからだ。
その老人は捨てられていた灯を育てるが、その為に村人からは迫害される。
村では老人の他に、榎木鈴と言う小さな娘が灯を気に掛けてくれて、そっと食べ物なんどを届けてくれた。
老人が死んで灯は村を出た。
一方、鈴も灯が村を出た3年後に、両親を失い、兄の新太郎と2人村を出ていた。
新太郎は、知り合った海軍の軍人、山神竜彦の援助で海軍兵学校に進む。
鈴は人を殺める事になるかも知れない軍人になる新太郎を理解出来ずにいた。
鈴の頭の中には子どもの頃、村人から虐げられていた灯に何も出来なかった後悔があった。
鈴は灯に会うために蒼い目の人がいると言う鬼仙島へ向かう。
薬丸岳さんの新作だと手に取り、何の予備知識もなく読み始める。
あれっ、ファンタジーなのだと以外な感じ。
アニメを見ているような感じで、人物をあまり深く掘り下げる事なく進んで行く。
鈴の行動も、思い付きだけで現実味が伴わない。
何となく薬丸さんに馴染まないと思い、何処に掲載されたのか、書き下ろしと最後のページを見て、「螺旋プロジェクト」と言うのを知る。
海族と山族の対立を描いた物語。
なるほどと漠然と納得するが、何となく先が見えているようで、あまり面白味いを見つけ出せない。
展開は最後まで、ストーリーを追う方に忙しく、それぞれも気持ちまでは今一つ。
海族と山族の対立が昔から続いていると言う事で、それは宿命みたいなものなのか。
しかし、そう伝えられるからで、灯と鈴のような存在が変えて行くのかと思っていた。
しかし、出会っただけで生理的に受け付けない存在である事は新鮮な驚きだった。
新太郎は不快感から、嘔吐まで感じるほどだ。
こうなると一緒にいるのもかなり辛い。
物語の終わりに、新太郎と灯が出会うシーンがあるが、この時は2人はその不快感をどうしていたのだろう。
我慢出来るほどのものではないと感じていたのだが。
分かり合えば、不快感は薄れる物なのだろうか。
その辺りは説明不足な感じがする。
「螺旋プロジェクト」明治
青い目の灯(あかし)は「青鬼」と呼ばれ、忌み嫌われてながら生きて来た。
そして青い目の人間が大勢いて安心して暮らせると言う鬼仙島にたどり着く。
そして、青い目の蒼狼の親方の元、漁師をしていたが、蒼狼は海賊でもあった。
始めて、海賊の仕事に駆り出された灯は、人の物を奪う、人を殺める事に強い抵抗を覚える。
それは育ててくれた老人の教えが頭にあったからだ。
その老人は捨てられていた灯を育てるが、その為に村人からは迫害される。
村では老人の他に、榎木鈴と言う小さな娘が灯を気に掛けてくれて、そっと食べ物なんどを届けてくれた。
老人が死んで灯は村を出た。
一方、鈴も灯が村を出た3年後に、両親を失い、兄の新太郎と2人村を出ていた。
新太郎は、知り合った海軍の軍人、山神竜彦の援助で海軍兵学校に進む。
鈴は人を殺める事になるかも知れない軍人になる新太郎を理解出来ずにいた。
鈴の頭の中には子どもの頃、村人から虐げられていた灯に何も出来なかった後悔があった。
鈴は灯に会うために蒼い目の人がいると言う鬼仙島へ向かう。
薬丸岳さんの新作だと手に取り、何の予備知識もなく読み始める。
あれっ、ファンタジーなのだと以外な感じ。
アニメを見ているような感じで、人物をあまり深く掘り下げる事なく進んで行く。
鈴の行動も、思い付きだけで現実味が伴わない。
何となく薬丸さんに馴染まないと思い、何処に掲載されたのか、書き下ろしと最後のページを見て、「螺旋プロジェクト」と言うのを知る。
海族と山族の対立を描いた物語。
なるほどと漠然と納得するが、何となく先が見えているようで、あまり面白味いを見つけ出せない。
展開は最後まで、ストーリーを追う方に忙しく、それぞれも気持ちまでは今一つ。
海族と山族の対立が昔から続いていると言う事で、それは宿命みたいなものなのか。
しかし、そう伝えられるからで、灯と鈴のような存在が変えて行くのかと思っていた。
しかし、出会っただけで生理的に受け付けない存在である事は新鮮な驚きだった。
新太郎は不快感から、嘔吐まで感じるほどだ。
こうなると一緒にいるのもかなり辛い。
物語の終わりに、新太郎と灯が出会うシーンがあるが、この時は2人はその不快感をどうしていたのだろう。
我慢出来るほどのものではないと感じていたのだが。
分かり合えば、不快感は薄れる物なのだろうか。
その辺りは説明不足な感じがする。
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