しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「終着駅殺人事件」  西村京太郎

2020年09月15日 | 読書
「終着駅殺人事件」  西村京太郎    光文社 カッパ・ノベルス    

4月1日の夜、東京上野駅構内で、通商省の役人・安田章が他殺死体で発見された。
彼は青森県F高校の男女7人の同窓生と、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後7年ぶりに郷里へ向かうところであった。
次に、運送店社長の川島史郎が深夜の列車内で失踪。
さらに青森でも、次々に仲間が殺害されていく。
上野駅で偶然事件の遭遇した警視庁捜査一課員で青森出身の亀井刑事は、十津川警部とともに捜査を開始するが・・・・・・。
     <カバーより>







寝台特急は現在は殆ど運行されていない。
「ゆうづる」には乗った事もあるので、懐かしい。
自分は青森で降りると、青函連絡船で北海道に渡る方だったが。
上野駅の雰囲気なども、懐かしいと感じる。
同級生が次々と殺されていく展開は、恨みしかなく、殺害方法が分かるのもあった。
読みながら、なぜ7年も経ってからの犯行なのだろうと動機に興味がいく。
最後に分かった動機は、納得出来るものだったが。
そんな大事な事を間違える宮本に呆れる。
絶対間違えてはいけないことなのだから、何度も確かめるだろう。
亀井刑事は実際に「ゆうづる」に乗って確かめるのに、同じ「ゆうづる」ならいいだろうと、7号ではなく、5号に乗る。
検証するなら同じのに乗らないとダメだろう。
ラスト、逃走する犯人に十津川警部が威嚇射撃をする。
武器を持って誰かに危害を加えようとしていた訳でもなく、逃げようとした犯人に銃を向けるなんて。
アメリカなら兎も角、日本の警察ではないと思う。
そんな突っ込み所があるが、面白かった。


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