しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「クリムゾン・リバー」 ジャン=クリストフ・グランジェ 

2022年04月16日 | 読書
「クリムゾン・リバー」 ジャン=クリストフ・グランジェ  創元推理文庫  
 LES RIVIERES POURPRES    平岡敦・訳

山間の大学周辺で次々に発見される惨殺死体。
拷問され、両眼をえぐられ、あるいは両手を切断され・・・・・・。
別の町でその頃、謎の墓荒らしがあった。
前後して小学校に入った賊は何を盗み出したのか?
まるで無関係に見える二つの町の事件を担当するのが、司法警察の花形と、自動車泥棒で学費を稼ぎ警察学校出た裏街道に精通する若き警部。
なぜ大学関係者が不可解な殺人事件に巻き込まれたのか?
埋葬されていた少年はなぜ死んでからも何者かに追われているのか?
「我らは緋色の川を制す」というメッセージの意味は?
二人の捜査がすべての謎をひとつに結び合わせる。
    <文庫本1頁目より>





映画で先に観たが、説明不足な感じがあった。
本で読んで1番に思ったのは、2人の刑事の性格は暴力的過ぎる。
フランス司法警察の警視正はピエール・エニマンス。
サルザック警察の警部はカリム・アブドゥフ。
2人ともかなり個性的だけれど、あまり好きになれない性格で、それは最後まで変わらなかった。
カリムはアラブ人二世で、それは田舎の町では暮らし辛いことなのだが。
事件はかなり残酷なもの。
どれほどの意味が隠されているのかと思ったのだか。
そこまで残忍になるほどのパワーがあるものなのかと思ったが。
それは当事者でなければ分からない事だが。
ラストも映画とは違い、よりドラマチックだった。

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