しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ルパンの消息」 横山秀夫 

2008年12月17日 | 読書
「ルパンの消息」 横山秀夫     光文社

平成2年12月、警視庁にもたらされた1本のタレ込み情報。
15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、実は殺人事件だった―
しかも犯人は、教え子の男子高校生3人だという。
時効まで24時間。
事件解明に総力を挙げる捜査陣は、女性教師の死と絡み合う15年前の「ルパン作戦」に遡っていく。
「ルパン作戦」―3人のツッパリ高校生が決行した破天荒な期末テスト奪取計画には、時を越えた驚愕の結末が待っていた・・・・・。
              〈カバー裏表紙 粗筋より〉



WOWOWのドラマを見てから読むが、それでも面白かった。
登場人物がドラマの役者さんが浮かぶが、全く浮かばない人物もいて、その違いはなんだったのだろう。
イメージが違うと浮かばないのか。だから浮かんでもあまり邪魔にはならなかった。
ドラマからは長い原作だと予想したが、割と短め。
その分さくさくと物語が進んで行き、あまり人物に感情移入するもなかった。
物語の幹だけを純粋に、何が起こったのかを探るストーリーになっていたが、もの足りなくはなかった。
かえってテンポの良さを感じる。
実際に起きた「3億円強奪事件」もうまく取り入れられた展開。
最後に犯人の動機を刑事がいい当てるが、それは本当に犯人の心理なのだろうか。
犯人じゃないから、そんな気持ちが分からないのかも知れない。
エネルギーの持って行き方を間違えた人間は、勿体無い。
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