しましましっぽ

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「素晴らしき世界」 マイクル・コナリー 

2023年01月27日 | 読書
「素晴らしき世界」 マイクル・コナリー   講談社文庫 上・下巻
 DARK SACRED NIGHT         古沢嘉通・訳

ロス市警ハリウッド分署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードがハリー・ボッシュと共演。
深夜勤務から署に戻ってきたバラードは古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っているのに気づく。
男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。
ハリウッド分署管内で発生したある未解決事件の記録を内密に調べていたのだ。
      <文庫本上巻裏カバーより>

ボッシュを分署から追いだしたバラードだったが、ある事件に興味を示す。
十五才の家出少女がハリウッドの路地で殺害されたかつての未解決事件だった。
彼女はボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に取り組むが、日々の捜査にも追われ、ボッシュと別行動を余儀なくされ、思わぬ危機に直面することになる。
       <文庫本下巻裏カバーより>






前作『汚名』から話しは続いている。
ボッシュが捜査を始めたのは、『汚名』の時に知り合ったエリザベス・クレイトンの娘デイジーを殺した犯人を見つける事だった。
それをボッシュの行動から突き止めたバラードは、一緒に捜査する事をボッシュに認めさせる。
その後、事件に万進するかと思えば、2人ともそれぞれの仕事があり、未解決事件は、少しずつ進展していく。
刑事の日々はこんな感じと見せられているようで、かえって現実感がある。
ボッシュは別の事件の関係で命を狙われる。
またかと思うほど、最近のボッシュは危うい。救ってくれたのはバラード。
そしてバラードが窮地に陥った時、救ったのはボッシュだった。
それぞれ、信念があり、良いコンビの誕生。
しかし、昔の事件を解決するのは、幸運と鋭い勘が必要。
ある程度決め打ちのような所もあり、冤罪を作りそうだとも思ってしまうが。
刑事でなくなったボッシュの活躍の場が保証されたと言う事で、次作も楽しみにしたい。

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