「鈴木家の嘘」

2018年日本

長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生を、ユーモアを交えてあたたかく描いた家族ドラマ。
ユーモアと言ってもほんのちょっとで、
長男の自殺、それを発見した母親は昏睡状態に、から始まるわけだからかなりヘヴィー。

個人的に友人を自殺で失くす事が多かったオレとしては聞き捨てならないテーマ。
物語の発想は良いのだけど、、この手は落としどころがムズカシイ。
で、なかなか納得の出来でした。

監督は長年助監督の下済みをやってやっと劇場長編デビュー。
監督自身の家族の出来事がこの脚本の下地にあるそうな。
演者のみなさんもナイスジョブ！
それほど重要な役でもないけど岸本加世子さんがナイス！

新たな映画人材発掘の為の企画シリーズの1本だそうです。
とても良い取り組み。日本映画がさらに進化していければいいね！

きちんとしっかり練られて丁寧に創られてて感銘しました。
この作品を支持致します！

https://www.youtube.com/watch?v=AidG52Tt22k
予告編

https://www.youtube.com/watch?v=hF_l5V6GHYc
メイキング泣きました。。。これは本編を見た人だけで、、、ね。

「突入せよ! あさま山荘事件」

2002年日本

故若松孝二監督の作品だと思って気合い入れて観たら別作品だった。
日本の犯罪史に残る1972年2月の連合赤軍・あさま山荘事件を
当時指揮幕僚団として派遣された佐々淳行の視点で描いた作品。

当時、TV中継を観てた小学生のオレの目から見ても一生忘れられないような鮮烈な事件だった。
真冬の放水、鉄球で壊す、撃たれて運ばれる警官。。。

でも、この作品は事件の本質的内容には一切触れず、警察の裏側のみを描いてる。
警視庁と県警の確執、上下のプライド、、、、笑うやら、怒るやら、情けないやら、、、
この作品自体はとても面白い良い出来。
最後まで一気に楽しめた。沢山の役者さん、スタッフさん、寒いロケお疲れさまでした。

てなわけで、犯罪者側から観たもう一つの作品をいずれ観ないとね。

https://www.youtube.com/watch?v=sv1jvtDDVyc

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」

2008年日本

てなわけで、早速観ました。
1972年2月の連合赤軍・あさま山荘事件のそこに至るまでの状況を時系列でしっかりじっくり検証した作品。
自宅を抵当にまで入れてこれを撮った若松孝二監督執念の1本。

凄まじくも丹念に作り込んでる。
目を離せず最後まで緊張感を持って観れた。

考えてみればこの事件の当事者は大学生達なんだよなあ。
やっちまった事は間違ってるし、結局は視野が狭い思考なんだけど、、、
世の中を変えたいというエネルギーに突き動かされた事には違いない。
あれから約50年、、、今時の大学生との違いを考えるといやあスゴイよなあ。

今時の子達に観て欲しい。
そしてこの歴史的事実を認識してない大人も観るべき。
どう思うかどう感じるかはそれぞれ、、、
その上で右だの左だの語るべき。

はい、、オレももっと世の中の事を勉強いたします！

https://www.youtube.com/watch?v=r89FY14Ax38

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」

2020年アメリカ
原題：Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)

ご存知アメコミの人気キャラのスピンオフシリーズ。
一応『スーサイド・スクワッド』の続編。

今回もさらに解りやすく マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインちゃん大暴れの巻。
ちょっとお腹いっぱいの感はあるが、サブキャラネーサン達が味ヘン的でなかなかの正解。

さて好調なアメコミヒーローシリーズ。
今後マンネリ化をどう打破していくかが鍵なんだろうね。

https://www.youtube.com/watch?v=G3ncN7e9Z9U

「出国 造られた工作員」

2018年韓国
原題：Unfinished

韓国、北朝鮮、ドイツの3カ国に放浪された男、、実話だそうな。

当時のそれぞれの国の事情を把握してないと分かりにくい話。
当時の日本も無関係じゃない。
この主人公と同じような目にあった人も居るわけだと思うとめちゃ怖い話。

平和に普通に家族と過ごす事ができるというのはなんて幸せな事なんだろう
と改めて思わせてくれる1本。

https://www.youtube.com/watch?v=-kCv9_yNxLU