「トリコロール/青の愛」

「トリコロール/青の愛」
1993年フランス／ポーランド。

クシシュトフ・キェシロフスキ監督による「トリコロール」3部作の1作目。
それぞれの作品が「自由（青）・平等（白）・博愛（赤）」を象徴しており、、
つまりフランス国旗の3色とその意味をテーマにしているわけだ。
本作は「青の愛」＝「（過去の）愛からの自由」をテーマとしている。

夫と幼い娘を交通事故で一度に亡くし、自らも重傷を負った女性の再生の話。

まあ、結局、、、愛とはキレイゴトではなくもっと生々しいものなんだよな。
夢を見ているうちは苦しくても幸せなのかもね。
でも、現実を直視してからホントの人生は始まるのかもしれない、、、ね。


https://www.youtube.com/watch?v=_xHATyAFOnM
予告というより冒頭のシーン。

「トリコロール/白の愛」

「トリコロール/白の愛」
1993年フランス／ポーランド。

「トリコロール」3部作の2作目。
本作は「愛の平等」をテーマとしている。
3部作中で唯一、男性を主人公としており、他2作とは異なる喜劇タッチの作品となっている。

性的不能を理由に妻に離婚を突きつけられた冴えない男の復讐劇。


うーん、、、結局、女は現実的、、、男は夢見る甘ちゃん、、、
で、どっちもどっちで、、、愚かで滑稽、、、てな事かな。。。
うーん、、、笑えんぞ、、、、おい。笑

https://www.youtube.com/watch?v=sygEVd73sbg

「トリコロール/赤の愛」

「トリコロール/赤の愛」
1994年フランス／ポーランド。

「トリコロール」3部作の最終作となる本作は、全てを包む「博愛」がテーマとなっている。

お嬢様女子大生が偶然知り合った初老の男は盗聴野郎だった、、、てな話。

3作それぞれの登場人物に己を置き換えるなら、、、
オレはこの盗聴ジジイかもね、、、なんか共感できる気がする。。。

この監督はホント細かいこだわりを随所に魅せるね。
この美学こそがヨーロッパ映画たるところ。
アメリカ映画的な皆同じ、、、ではなく、、、
みんな違うところが、、、ミソだよね。。。
つまりイイとかワルイの観念も違う。
それが人間なんだ。愛なんだ。人生なんだ。
美学こそが、そのメッセージこそが表現の醍醐味。。。

残念ながらこの作品がこの監督の遺作となった。
1996年死去。享年54歳。


https://www.youtube.com/watch?v=RsT6G9gt1Ho

「くちづけ」

「くちづけ」
2013年日本。

知的障害者のグループホームを舞台に繰り広げられる仲間たちの温かな交流と父と娘の愛を描いたヒューマンドラマ。

宅間孝行の脚本により、彼の主催する劇団「東京セレソンデラックス」で上演した舞台作品が原作。
舞台を観て感銘を受けた堤幸彦氏が監督で映画化。

個人的には舞台と切り離した創りの方がさらに良かったのでは？と思いますが、、、
そうはならなかった事情も想像できます。うむ。。。

竹中直人がボケずに、、、つーか登場人物の中で一番普通なキャラというのも珍しいかもね。
名傍役達勢揃いですが、とにかく主演の貫地谷しほりの演技にやられました。
目がスゴイ！微笑みがスゴイ！弛緩具合がスゴイ！
一昨年、彼女の出演している舞台をたまたま観ましたがホント正当派。
この作品の演技に真摯な女優魂を感じました！

とかく「泣ける」作品ということで、、、
オレも柄にも無く号泣しちまいましたが、、、
こういう作品を「感動の、、、」とかいうメディア関係者のデリカシーの無さが許せない！
そんなんじゃないだろ！！！
社会の不条理をもっと我々は知るべき！

もういい加減くだらないクソテレビドラマは観るのヤメろよな！
とにかく観てくださいな。。。「泣く」目的ではなく、、、、ね。


https://www.youtube.com/watch?v=CY7nURq7zF0

「ウォーム・ボディーズ」

「ウォーム・ボディーズ」
2013年アメリカ。

時代とともにゾンビものも変化していく。。。
なんと主役がゾンビ本人！というコメディ恋愛もの！
いやあ、ついにゾンビものもここまできたか！

心温まるゾンビ映画ってなんじゃそりゃ！
、、、といいつつけっこう楽しめました。うん。
けっこうオススメかもね。
偉大なるB級！

発想の転換は映画の大事な要素ですな。。。

https://www.youtube.com/watch?v=c6PNWX0uV2M