「ほかげ」

2023年日本

上映時間：95分

戦後混乱期の日本で売春で生きてる女とそこにやってくる少年や兵隊、、、てな話。

監督、脚本は塚本晋也。出演は趣里、塚尾桜雅、河野宏紀、利重剛、大森立嗣、森山未來。

鬼才塚本晋也監督の新作は戦争もの、、という事で前前作の「野火」でノックアウトされたオレとしては

気合いを入れての視聴。

まずはキャストのみなさんナイスジョブ！陰影のカメラワークも健在。

毎度御馴染み、多くを語らず伝える。。。

流石の塚本節、、何も言う事はありませぬ。みなさん覚悟して観てください。

ツラくてツラくて涙流すほど甘い映画じゃないので超注意。

戦争の絶望と闇、、、その一言の気合いの1本。

「ほかげ」予告編

「太陽がいっぱい」

1960年フランス・イタリア

原題：Plein Soleil

上映時間：118分

大富豪カップルと貧乏な舎弟青年の3人がクルージングへ出て、、てなクライムサスペンス。

監督はルネ・クレマン。出演はアラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ、エルノ・クリサ、フランク・ラティモア、ビル・カーンズ。

若き頃に観た名作。久しぶりに配信で見つけて数十年ぶりに観ようかな、と思ってた矢先の

アラン・ドロン訃報のニュース。世界の二枚目の代名詞もついに。。。

子供の頃から世の中にはこんな二枚目な人がいるんだな、、と。

見た目は良いが役としては、、、決して良い人ではなく、、自分本位の利己的な人。

フランス人自体がそんなキャラクターのイメージが有るんだよなあ。

ある意味、それこそが人間の本質リアリティな気もするんだけどね。

感情移入出来ずに観てるウチに最後のオチで切ない気分に、、、

ニーノ・ロータのあのメロディがより切なさを増幅してるんだよなあ。

お疲れさまでした。アランさん。　R.I.P　享年　88歳。

『太陽がいっぱい』予告編

「私のトナカイちゃん」

2024年イギリス　　　　Netflix

原題：Baby Reindeer

上映時間：シリーズ7話

バーで知り合った女性にちょっと優しくした事でストーカーされる無名のお笑い芸人の話。

実話を元に本人が製作主演を、、、の連続ドラマ。

監督はヨセフィーヌ・ボルヌブッシュ。出演はリチャード・ガッド、ジェシカ・ガニング、ナヴァ・マウ、ニーナ・ソサーニャ、ダニー・キレイン。

主演の2人の芝居がお見事！と思ってたら、、実話で男は本人かい？！！びっくり！

しかも実在のストーカー女性が事実と違う！って裁判を起こしたそうな。

事実は小説より奇なり！！！

とりあえず単純なようでなかなか複雑な話。

結局、ストーカーする側以上にされる側にかなりの問題があるよな。

そこの複雑な心のうちが人間の複雑なところだよな。

そして本人達だけでなく世間もイカレてるよなあ、、な1本。

私のトナカイちゃん | Netflix Japan

「地面師たち」

2024年日本　　　　 Netflix

上映時間：1時間弱　全7話

土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産詐欺を行う「地面師」達の犯罪を描く配信ドラマ。

原作は新庄耕の小説。

監督は大根仁。出演は 綾野剛、豊川悦司、ピエール瀧、小池栄子、北村一輝、リリー・フランキー、池田エライザ、山本耕史、染谷将太、アントニー。

豪華キャストによる日本ネトフリ一押しというわけで視聴。

近年の池井戸組織もの的な面白さ。

大企業を狙った大掛かりな詐欺の物語として「シャイロックの子供たち」を彷彿とさせる。

ドキドキハラハラ愉しめたが、やっぱりTV局製作の空気感は否めない。

まあ、日本マーケットだから仕方ないと言えば仕方ない。

個人的には音楽が石野卓球で、、おお！瀧と共演じゃん！って。。。

さてシーズン2は果たしてあるのでしょうか？

「地面師たち」予告編 - Netflix

「デスパレート・ラン」

2021年アメリカ

原題：The Desperate Hour

上映時間：84分

夫を交通事故で亡くし、二人の子供を育てながら郡の収税課で働くシングル・マザーが

ジョギング中に息子の学校で事件が起きたと聞いて、、てなサスペンス。

監督はフィリップ・ノイス。出演はナオミ・ワッツ、コルトン・ゴッボ、アンドリュー・チョーン。

ちょいと異色なワンシチュ。ほぼ全編に渡るナオミ・ワッツの一人芝居。

あのワンシチュ一人芝居の傑作「リミット」のクリス・スパーリングの脚本！なるほど！

第三者から見ると良い迷惑な話でもあるが、、母は弱し、、でもやっぱり母は強し！

息子はお母さんにアタマ上がらんよなあ。

地味ながらシンプルに上手くまとまったエンタメな1本。

『デスパレート・ラン』予告編