サヨナラ!サヨナラ!サヨナラ!

映画鑑賞忘備録ブログ。あくまでも個人的主観による感想なので怒っちゃやーよ!No Movie No Life!

「父はフロリダを夢見て」

2022-07-13 15:03:00 | ヨーロッパ
2015年フランス   日本劇場未公開
原題:Floride/Florida  上映時間:110分

認知症が酷くなっていく父親と娘を中心とした周りの人々を描いた物語。
監督はフィリップ・ル・ゲ。出演はジャン・ロシュフォール、サンドリーヌ・キベルラン、ローラン・リュカ。

アンソニー・ホプキンス主演の『ファーザー(2021年)』と同じ原作らしいが印象はけっこう違う。
『ファーザー』は認知症本人の視点、こちらは本人だけでなく周りの視点、、というのが大きい違い。

笑って泣いてすっきりしたい目的で映画を観たい人にはヨーロッパ系は不向きだと思われるが、
そもそもこういう映画を観ようとする人は境遇が同じだからという人も多いはず。
そういう人にはキレイゴトばかりで丸く納めても逆にすっきりしない。
でも、ツライ現実を突きつけられるのも、ね。
そういう観点で考えるとこの作品は丁度ほど良いんじゃないかな。
なんでも丸くキレイゴトでは納めないけど、後味は悪くはない。
いくらかの希望は持てるような気がする。

認知症まっただ中の我が母を思いつつ、、
同世代のみなさんにちょいとおすすめな1本。

https://www.youtube.com/watch?v=SXUgTsDqlds


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「さがす」

2022-07-13 15:02:00 | 日本
2022年日本   PG12指定

大阪の下町に暮らす父娘。
「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。
いつもの冗談だと思い、相手にしない娘。
しかし、その翌朝、 父は煙のように姿を消す。てな物語。
監督は片山慎三。出演は佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也。

事件ネタとしては相模原の障害者施設、座間のバラバラ、千葉の市橋容疑者、、
それらをたして割ったような男。
この不穏さ胸糞さは、、「岬の兄妹」の監督かあ!納得!
セリフとかも絶妙な言い回し。役者のみなさんも怪演ナイスジョブ!

オチは賛否いろいろあるでしょう。
テーマとしては人として避けたくても避けられない話。
見たくはない人も多い作品だろうけど、自分はこういうものこそ目を背けずに観たい。

ポンジュノの助監督の経験が有るという片山監督。
商業長編は今回が初。今後目が離せない監督です。

https://www.youtube.com/watch?v=oWZlojvU0VM



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「デ・パルマ」

2022-07-13 15:00:00 | アメリカ
2015年アメリカ  ドキュメンタリー
原題:De Palma

サスペンス映画の巨匠として幾多のヒット作を世に送り出してきたブライアン・デ・パルマ監督が、
波瀾万丈の映画人生を自ら語り尽くしたドキュメンタリー。
監督はノア・バームバックとジェイク・パルトロー。出演はブライアン・デ・パルマ。

とにかくご本人が無名時代から時系列に沿ってガンガン語って行くんでスゴイ情報量。
しかも影響を受けたヒッチコックや同世代の他の監督と彼らの映像も惜しみなく出して行くんで、お得感高し!!!
これだったらもっと尺とってじっくり作り込んでほしいし、
何だったらシリーズ化して他の監督のも観てみたいものです。
いやあ、映画ファンにはたまらん!

デ・パルマ監督の作品、映画に目覚めた若き頃ドキドキしながら観たもんです。
「キャリー」「殺しのドレス」「アンタッチャブル」「ボディ・ダブル」他、、、
最近はあまり新作少ないんで寂しい限り、、まだまだ現役であっと言わせてほしいものです。

https://www.youtube.com/watch?v=75sYTNpt7nU


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「フライトプラン」

2022-07-13 14:59:00 | アメリカ
2005年アメリカ  
原題:Flightplan

事故で夫を亡くした航空設計士の女性が幼い娘と帰国中の飛行機内。
うたたねから目が覚めると娘はこつ然と姿を消していた、、、てなサスペンス。
監督はロベルト・シュヴェンケ。出演はジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン。

密室内で娘を守る為に頑張る母の図、、って『パニック・ルーム』を思い出しますなあ。
今回は飛行機内。ネタの方向性も限られてる中でも楽しませてくれるエンタメ。
こういう眉間に皺よせてぶち切れる役ってホント合ってるよなあ。。怖い。。

近年は老女役も増えてきたジョディの若き日を愛でる1本。

https://www.youtube.com/watch?v=r-TsVr5Nlks


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「私のちいさなお葬式」

2022-07-13 14:57:00 | その他
2017年ロシア
原題:Karp otmorozhennyy

定年後は慎ましい年金暮らしを送っている73歳の老女が、突然の余命宣告を受けて
多忙で滅多に顔を出さない1人息子に迷惑をかけまいと秘密裏に自分の葬式計画を、、てな物語。
監督はウラジーミル・コット。出演はマリーナ・ネヨーロワ、アリーサ・フレインドリフ、エブゲーニイ・ミローノフ。

主役女優がチャーミングなおばあちゃんなのも良いけど、脇役らが魅力的。
隣のクソばばあ、役所のねえちゃん、バスのギャル、、みんな愛すべきキャラ。
高齢の母のいる1人息子のオレとしては身につまされる物語。
決して暗くならず、わざとらしい感動もなく、思いっきり笑える事も無く、、
やりすぎず、足り過ぎず、程よい感じがナイス。まあ、観る人によっては退屈なんだろうけど。。
名曲「恋のバカンス」も良いセンス。

後でジワジワくる、そろそろ終活を考えようかな、、ってな愛すべき1本。。。

https://www.youtube.com/watch?v=LjG2NaahaSA


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