「万引き家族」

2018年日本

下町に暮らす底辺の一家。
彼らは万引き、ねこばばで生計を立ててる血のつながらない同士の一家だった。

リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林、高良健吾、池脇千鶴、、、
日本の個性派演技派の役者が勢揃い。
これだけの面子、、そりゃあ、カンヌ国際映画祭のパルム・ドール撮るわな。

是枝裕和監督と言えば名作「誰も知らない」
この作品はそれに近いかも。

ダメな大人に翻弄される可哀想な子供達。
「誰も知らない」も凄かったがこの作品の子役達もスゴイ！
特に男の子は柳楽優弥を彷彿とさせる容姿と演技。
今後が楽しみ。

家族とはなんだろ？血のつながりとはなんだろ？
キレイゴトじゃない生々しさを感じる傑作な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=vMP3wysydDs

「空飛ぶタイヤ」

2018年日本

トラックの脱輪死亡事故をめぐって大手自動車会社のリコール隠しを暴く運送会社社長の話。

そんな事件もあったな、、、と思いながら鑑賞。

人として腐ってる姑息なヤツらが出世する世の中。
現実はそうそう正義が勝つなんてことはあまりないだろね。
だからこそのエンターテイメント。

この手の作品を「つまらない」「たいくつ」「長い」って言う輩がいるが、、
テレビと映画は違うんだよ！
ハッピーエンドじゃないと許せない！メンドクサイ話はイヤ！な世界が狭く、理解能力が乏しい幼い輩は
テレビかハリウッドエンタメでも観とけよ。

とは言ってもね、そんな輩も取り込まないとやっていけないご時世。
映画業界も大変だわね。
で、ジャニーズやら人気役者使って話もエンタメ寄りにしちゃって、、、
それで結局、ダメダメなテレビ延長作品に成り下がった作品も少なくない。

長瀬智也ら今時の定番役者勢揃い。
で、、、破綻してるかクリアしてるか、、、
なんとか、、、セーフだと思う1本。関係者のみなさんご苦労様です！

https://www.youtube.com/watch?v=JawAAWMtuRY

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

2005年アメリカ・カナダ
原題：A History of Violence

ある田舎町で平和に家族と暮らすパパの過去はマフィアの幹部だった、てなアクションサスペンス。

ひたすら狙われやり返すストーリー。
見終わって監督がデヴィッド・クローネンバーグだと知った。
ええ、、、そうなの？
思い返せば死体の描き方がそれっぽいと言えばそれっぽいかな。

本筋に関係なく濡れ場に気合いを感じる、、、1本。

https://www.youtube.com/watch?v=dAp9lhZsj3s

「エリザのために」

2016年ルーマニア・フランス・ベルギー
原題：Bacalaureat

ルーマニアの医師が主人公、若い愛人と逢引き中に一人娘が暴漢に襲われ病院に、、、てな話。

いやあ、、ルーマニアといい、ベルギーといい、この閉塞感、、、お国柄なんだろうね。
とは言っても、娘を思うパパ、それに反発する娘の図は万国共通みたいですな。

人ごとじゃない気持ちで観た。。父はツライぜ！な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=SJoVEbpfjkI

「友だちのうちはどこ?」

1987年イラン
原題: Khāneh doust kojāst ?、英語：Where Is the Friend's Home?

小学生の少年が友人のノートを間違って持って帰ってきたので友人に返そうと彼の家を捜す話。
始めてのおつかい的な感じかな。

大人にとっては何でも無い事が子供にとっては一大事だったりするよね。
時代というよりお国柄が出てる。
不安な子供心とウラハラな大人達の日常。
日本も大昔はこんな感じだったはず。
今や、下手をすると大人より子供の方が立場強い。

果たして在り方としては何が正しいのか、、、いろいろ考えさせられた1本。

https://www.youtube.com/watch?v=Re4yKqfsJx0&list=PLB_dy5yhqJVWPvGBcGgTSIqADbhgA32OL