「パラサイト 半地下の家族」

2019年韓国
原題： 기생충／ Parasite

2019年、カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールの受賞。
しかもアカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、
作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞！
非英語作品の作品賞受賞は史上初！
もうね、映画ファンの間では大事件。

で、、遅ればせながらやっと観ました。
観られた方も多いのでしのごの語るのはやめときましょうかね。
そのうち吞みながらでも、、、笑

監督のポン・ジュノ。
オレが韓国映画にハマった作品の中に彼の作品がいくつかある。
『殺人の追憶』（2003）『母なる証明（2009）辺りは文句無しにおすすめです。
『スノーピアサー』(2013）みたいなハリウッドエンタメみたいのも撮れるし、
この監督、まだ若いし、今後の大進撃が愉しみです。

で、、この「パラサイト 半地下の家族」
個人的にはちょっと想像してたのは違いましたが、、
やっぱり韓国らしさ、エンタメ性、特殊性、のバランスは御見事。
この手の作品がやっと世間で評価されるようになったのは良かったと思う。

日本の映画業界も負けるなっていうよりも、
日本の監督＆スタッフも負けずに優秀な人はけっこういるとオレは思ってる。
まずはリスナー、そしてそれに媚びるお偉いさん達こそが変わっていかないと
日本映画はなかなか変わらないと思う。
日本映画も進化を！！！


https://www.youtube.com/watch?v=VG9PjxVMd08

「ロスト・マネー 偽りの報酬」

2018年イギリス・アメリカ
原題： Widows
日本劇場未公開　DVDのみ


強盗に失敗して死んだ旦那たちの妻達が一致団結して強盗をもくろむ、てな話。
女が本気になったら、やるときゃやるぜ！って事なんだけどね。

白人黒人キャスト、それぞれキャラも立ってて良かった。
もっとしつこくても良かったけどしっかり安定して楽しめました。
ダメ男というよりヤサ男な旦那が リーアム・ニーソンてところがなかなか興味深いよねえ。
で、エリザベス・デビッキって綺麗だけど、190cmってデカい！！！

センスの無い邦題はホントいい加減にしてほしいよな。
まだ一回決まって撤回されたという『妻たちの落とし前』の方が内容的には合ってる。
オリジナルタイトル直訳でいいんじゃね、これは。

あと、なんで日本劇場公開が中止になったのってやっぱり配信が絡みなのかな。
映画業界の在り方も過渡期のようですな。

https://www.youtube.com/watch?v=K0CDZEDOzjc

「十二人の死にたい子どもたち」

2019年日本

冲方丁のミステリー小説の実写映画化。
監督は久しぶりの感がある堤幸彦。

安楽死をする為に廃病院に集まった12名の若い男女。
いるはずのない謎の13人目を巡って、、てな推理サスペンス。

アイドル、ヤンキー、いじめられっ子、ゴスロリ、、、登場するのは様々な10代。
まさしくティーンエイジャーへ向けての作品。

青いよなあ、、と思いながらも、けっこう楽しめた。
推理ものとしてちゃんと成立してるし、はっきりとしたメッセージもある。
確かに結末は読めたけど、これはこれで良いと思う。

でも、、世間の評価はすこぶるワルイようだ。
まあ、ベタなとこもあるが、結局のところ理解できてなかったりするのかね？
今時の子はアタマ良いようで思考能力低かったりするしなあ。
うーん、おじさんは悩む。。。

悩める10代への作品だが、おじさんとしては評価したい1本。

https://www.youtube.com/watch?v=sTLfsp6r--o

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

2017年アメリカ
原題：The Post

70年代初頭ニクソン大統領時代、泥沼化したベトナム戦争に関して政府が隠し続けた事実を
地方新聞社が暴露するという実話。
主演はメリル・ストリープ、トム・ハンクス。

かなり御固い話なので前半は退屈して観てたのだが、後半になって俄然面白くなった。
とにかく情報量多くて、定番ならそこにラブロマンスを挟んだりするんだろうけど、
そんな余地もなく怒濤に最後までぶっ込む！って創り。

これは大人なストーリー。
日常、政治に興味が無い、、とか言ってる人にはついていけない作品だろうね。
こういう作品を機にもっと世おなかの人々が政治や社会に目を向けるようになるといいね。

もはや過去の人だよな、スピルバーグ、、、と思っていたけど、、、
トランプ就任後、予定を変更してこの作品にとりかかったらしい。
まだまだ、やるなあ。偉そうにしてるだけではなかったんだね。笑

国とメディアの闘い。報道の自由、正義とは？な話なんだけど、、、
まさしく、、、今の日本にそのまま置き換えられるよね。
アメリカは、、、ベトナム戦によって多くの兵士を失った。
それも国家の無能、面子、保身、、、
まさしく今の日本国家も同じ状態。。。

情けなくも、現在の日本メディアは地に堕ちて国家権力の犬状態、、だけど、、
メディア関係者はこの作品を観て何を思うだろね？

https://www.youtube.com/watch?v=vOb8MKgB1qY

「アンブレイカブル」

2000年アメリカ
原題：Unbreakable

『シックス・センス』の成功に気を良くして、
再びM・ナイト・シャマラン監督とブルース・ウィリス主演で製作されたSFサスペンス映画。

この作品はその16年後に2016年公開の『スプリット』、
その3年後に2019年公開の『ミスター・ガラス』と合わせ三部作のシリーズものとなった。

オレはたまたま2作目の『スプリット』、そして3作目の『ミスター・ガラス』から観たので途中から
意味不明な状態に。で、やっとこの1作目を。
で、もう一度連続して『スプリット』『ミスター・ガラス』を再び観て、ようやくすっきり。笑

1と2の間に16年って、、、ブルースもハゲ、、いや、元々か。笑
登場人物は1と3の19年を経て再出演。
ブルースの息子くんも青年になってるし、ガラスのお母さんもさらにババアになってるし、、
そのヘンも興味深く観た。
個人的には唯一の時間変化に無関係の若い女の子、、
妙に個性的な顔つきがちょい好きかも、、、
まだまだ無名のようだけど頑張って活躍して欲しいものです。

3部作で一応完結なんだけど、、続編創れなくもない結末。
創るならば今度は16年経たないようにお願いします！

https://www.youtube.com/watch?v=f3EAf0WpjAs