春まだ遠い熊本の冬。しかし、林の中の地面の下で、タケノコは着実に春に向けてその地下茎を伸ばし始めていた。落ち葉などでやや地面が膨らんでいるところに、足でさぐりを入れると、コツンと足に当たるものがある。そこに黄色いタケノコの先端をみつけたらしめたもの。一足早いこのタケノコは昨年の秋の暖かい日ざしで伸びたものらしいので、春の本格的な収穫は、まだ当分先のことだと思われる。
この貴重な自然の恵みは、人間だけのものかと思っていたら、その分け前にあずかろうと野生の猪は、すでに食料の獲得競争に参戦していた。森のタケノコをめぐっても、自然界は厳しいものだ。
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