若いころから、「正月映画は寅さん」ということでこれがないと正月が来ないほど新年の楽しみの一つだった。その後、山田洋二監督のもとで、渥美清主演で何人ものマドンナが登場し48作まで収録されたそうである。
今回、そんな寅さんの少年時代を描く「少年寅次郎」がNHKからドラマ化され、全5回放映された。 写真はNHKホームページからのものである。 映画には登場しなかった寅次郎の母親を井上真央が演じている。 ここでは寅次郎の出生の秘密、戦争をはさんだ悪ガキ時代を経て、最愛の妹さくらに見送られて、葛飾柴又の駅から旅立つまでの物語であった。
一見いい加減で破天荒な人間の寅さんであったが、あの戦前戦後の厳しい時代にもかかわらず、誰からでも好かれる寅さんの笑えて泣けるドラマがあった。