青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

おしえて!岩田先生!!(サポセン通信28号より)

2022-10-18 10:04:47 | 子育て相談(Q&A)

 

 

臨床心理士、公認心理士。スクールカウンセラー歴16年。

小・中・高に出向いています。ただ今子育て真っ最中。

子育ての悩み事についてお答えいただきます

 

Q:子どもが中学年になり、友だち関係が気になっています。先日も、出かける先や誰と行くのかを聞き「心配だから行って欲しくない」と伝えました。結局、素直に出かけるのを断って家で過ごしてくれましたが、他の友だちは出かけたようです。行かなかった我が子の友だち関係が悪くなるかと気になります。親が過干渉になっているようにも思える反面、心配なことも多い社会状況で思い悩んでいます。

 

A:質問者さんはお子さんの友だち関係が心配と同時にその関係を大事にしたい思いもあるからこそ「自分の過干渉な関わりで子どもの居場所がなくなるようなことはしたくない。」「でも・・・」のループにはまり、悩んでいるように感じました。

 低学年までは、席が近かったり登下校が一緒だったりと、その場にいる友だちとの遊びが多いです。それが中学年になると積極的に固定の友だち同士で集まるようになり、放課後や休日まで遊ぶようになります。そうやって子ども達は仲間意識を強め、人付き合いのスキルを習得します。ただ、まだ判断力が充分でないために仲間内のふざけや悪ノリがエスカレートしたり、悪いことに巻き込まれたりする可能性があります。そういうとき、親は子どもの友だちづきあいに口をはさむこともできますが、身の危険や他人を不快にさせるなどのとき以外は口出しをぐっとこらえて、しっかりと子どもを見守る関わり方もできます。「今日は公園で遊んだんでしょ?」「約束の時間より早く帰ってきたけど何かあった?」などと『あなたのことはちゃんと見ているよ、気にかけているよ』という姿勢を子どもにみせておくことで、行動のエスカレートを防ぐことができます。そして、子どもが困ったときに助けを求めやすくもなります。

 子どもは友だちづきあいを通して、新たな趣味や関心に出会い、家庭では味わえない体験をします。楽しいことだけでなく、悲しいことや不安になる出来事もあるでしょう。大人の手が必要なときはもちろんありますが、子どもたちは自分たちで知恵を絞って対処する力ももちあわせています。周囲の大人たちは、しっかりと様子を見極めながら、子どもの成長の機会を温かく見守っていきましょう。

 

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