青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

ドキッ!!登校しぶり~親ができることって~

2022-10-04 13:37:47 | きらきら塾

2022年度 第2回きらきら塾 6/10(金)

講師:元 北斗高校 校長 渡部 靖之さん

 

 

 子どもが不登校・引きこもりになるのでは?と、親は不安・心配が先に立ち、子どもの気持ちに寄り添うことが出来なくなります。そんな時、親ができることを学び共に考える機会となるよう開催しました。

 渡部さんは、南高校で教鞭をとり、その後、県教育庁で主に生涯学習・社会教育を担当され、最後の3年間は北斗高等学校の校長をされました。あらゆることを「疑ってみる」姿勢が大切だと話され『思い込み・偏見・レッテル・先入観』が無いか?に気づくことが大事で「大人の学びは、学び合いであり、経験・体験から気づきがあり意識の変化に繋がる」とも話され、学校教育は「学び方を学ぶ」場で、生涯学習の一部と話されました。

 「なぜ子ども達は学校に行けなくなるのか?」について、まず、なんのために学校に行くのか?登校拒否(学校に行きたくない・行かない・行く気がない)と「学校に行きたくてもいけない」の違い、学校と社会との評価・価値観は違う!などのお話から始まりました。

 次に「不登校傾向の子どもへの支援⇒不登校を弱みにしない」というお話では「北斗サタデースクール」※の報告や「不登校で勉強や友達関係を失ったけど、人から優しいと言われるのはその頃の自分があったから。将来は、良い方向に向かうと前向きに考えることが出来れば良いと思います。」という生徒の言葉の紹介がありました。

 不登校をなくす取り組みとして、①学校を選べる社会へ②学校の「公平主義(皆同じ)」からの脱却⇒一人一人に合った指導③「ちがいのちがい」を認める風土⇒あってよい違いなのか?あってはならない違いなのか?⇒相手の立場に立って考える・人権を認める⇒しかし、社会も認める・変わらなくてはいけないとのことでした。

 「登校しぶりの子どもに対して親ができること」では、「ほめる」のではなく「認める」ことが大事!「ほめる」は上下関係(上から目線)であり「認める」は対等な立場であること、なぜ学校と合わないのかをきちんと理解すること、本人に寄り添う時に、家族内で接し方を変えない(父と母が違う対応はダメ!)などを挙げられました。

 学校(先生)との付き合い方では、「言うべきことは客観的に時系列で感情を入れずに事実のみを文章で伝える」そして、「これからは担任制度も変化していくことが望ましい」と、北斗高校の事例の紹介がありました。

 また、「親同士・関係者とのいいつながりをつくる」として、「しがらみ」ではなく「気持ちのいいつながり」をつくることが大切だと話されました。

 最後に「子どもは、一人ひとり力を持っている。それを引き出すのが、学校の先生・親の役割です。しかし親や先生以外の大人たちが、その子の能力・良い所を引き出してあげればその子は変わる!学校だけではない!いろいろな人が目をかけることで、その子の能力を活かして欲しいと願っています。」とのメッセージを頂きました。

 

 

 

 

参加者アンケート(一部抜粋)

子どもの行動に親として学びつづけ、先入観に気づき、次の学びへとつなげて、関わりを更新しつづけていこうと思いました。

「ちがいのちがい」「気持ちのいいつながり」なじみのある言葉が深い意味で使われ、分かりやすく説明してくれた渡部先生、貴重なお話をありがとうございました。

子どもへの接し方で大事なこととして、ほめるのではなく「認める」をあげていたのは印象深いです。なかなかその様におっしゃっる先生がいないので・・・。

「あってよいちがい」「あってはならないちがい」について、改めて考えさせられた。

「自己有用感」について、子どもと一緒に話し、考えてみたいです。

不登校が悪いことではないと言ってくれたことが嬉しかった。北斗高校の話も聞けてよかったです。

講座へのご参加、アンケートのご記入ありがとうございました

コメント
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