マツモトの研究生活。

研究生活を綴ります。
近況報告が多いです。
コメント頂くと狂喜乱舞します。

自閉探索

2009-10-25 23:45:18 | 研究。
ここ2日間まともに人と話をしていません(汗)

猿との(一方的な)会話すらしていません。
まぁ俺の発言の8割は「ごめんて!そんな怒るなって!」ですけど(悲涙)

家に引きこもっていろいろデータ整理したり考えまとめたりするんですが、
どうも考えてることが机上の空論に思えてしまいます。
フィールド出んと何してるねん、という思いに駆られます。

嵐山に行ったら行ったで、なんでもっと考えてから来んかってん、という思いに駆られます。
矛盾しています。自己矛盾です。



それもこれも、お気に入りの黒ペンのインクが切れたからだと思います!(えええっ)
オチへの持っていきかたが昨日と一緒だ!

や、俺の文房具への思い入れは相当なもんだと思うんすよ。
油性ペンの書き出しの悪さについて語らしたら、小一時間グチグチ言います。
loftの文房具売り場に行くとものすごいテンション上がります。
テスト前なんか、新しい文房具を使いたいがために勉強する、
みたいにモチベーション上げてましたからね。

だって、新しく浮かんだ発想を早くノートに書きたい!ってときに
インクの出が悪くてイ~~っ!ってなりたくないっしょ!新発想も台無しじゃん!
ペンは脳の中のうやむやをノートに取り出す仲介役なんだから、
そりゃあいいものを選びたくなるじゃないですか。

最近のお気に入りは水性ペン!です。
雨で濡れて消えた…ってことになりかねないので屋外では使わない方がいいんですが、
屋内では断然スラスラ書ける水性を優先してます。
なんだろうこう脳の中からグイグイ引っぱってくる感じ!
ノートに向かって構想がじわーっと染み出してく感じ!
たまらんです!!(興奮)
…大丈夫、気持ち悪いってのは重々承知してる!


明日は生協で黒ペンを買って帰ろう。そっから挽回するし!
ここからはステルスモモの独壇場っすよ!(昨日と同じ展開)


逆転の発想。

2009-10-22 23:05:18 | 研究。
今日も自転車を漕いで嵐山へ行きました。
今までは信号の望むまま、赤なら曲がる、青ならまっすぐという感じで
嵐山へのルートを探っておったわけですが、
最近これぞ黄金ルート!という道を選定するに至りまして!
45分あれば確実に下宿からモンキーパーグでたどり着けます。

しかし、まだまだ隠れた名通りが京都には存在しているはず!
これからはタイムを縮めるのみに止まらず、
立ち寄りたいお店等を加味した道をセレクションできるようになりたいです。
今日はらーめん食って帰るからこの道で、みたいな。
…何気ない日常に楽しさを見出すのは私得意です!
これくらいしか楽しみがないとか言うな


今日もまたオスを中心に観察してました。
観察しましたが、もうね、今まで何度も言ってますがね、もー限界ですよ。
猿わけわからん。
や、俺だって耐えたよ!よく耐えたよ!
子ザル同士が木の上で遊んでるなあと思っていたら、
そのうちの1匹がいきなり芝生まで転がってきて
ひとりで前回り受身し始めたこともありましたよ。
これはもう数理モデルとかの話じゃないよね、テンションの問題だよね。


大自然を前に、俺はあまりに無力だ…(間違った悩み)


でもね、どうにかまだ俺にもやれることがあると思ったよ。
一緒にテンション上げれば何かわかるかも!と思えたりもしましたよ。(間違った方法論)
でもね、もう限界です。



夕方頃、あるオスとメスが近接しているのを俺は見つけました。
オスはモモという群れ外オス、
メスは頭の白い毛が常に一本立ってるので、一部でキタロウと呼ばれている個体です。

この時期、いつもは群れの周縁部にいて滅多に見られないオスも、
割と群れの近くまでやってきます。
発情メスはそんなオスたちと交尾をしようと、
ちょっと群れから離れて行動します。

ああ、交尾しそうになってるなぁと思って俺はふたりに近づきました。しかし…



あれおかしいぞ、と。
他のオスと交尾しているところを上位のオスに見つかると、
メスは追い回されてしまいますので、
普通メスは恐る恐る近づいたり、近づいてもオスと関係ない方向を向いてたりします。
調子に乗ると交尾相手のオスから怒られることもあるし。

それがどうですか、がっちりキープか。とーさん!強い妖気を感じます!
なんか様子が違うなぁと思ったら、案の定これ↓ですよ。
(動画見れない人はごめんなさい。)



[クリックで再生]



まさかのオスメス逆マウンティング。
だめだ…どう考えればいいのか……わからない…!
職員さんに聞いてみたら、メスからのアプローチとして割とよくあることだそうで。
しかも、もっと大胆にアプローチするやつもいるとか…。

これくらいでめげてちゃフィールドワーカーは務まらんのでしょうね。
もっと長い時間猿に寄り添ってればある程度の理由付けができるようになるんだろうか。
もっともっとがんばって観察する!…しかないかなぁ(涙)

交尾期

2009-10-20 00:32:36 | 研究。
嵐山モンキーパークの猿たちは交尾期の真っ最中です。
発情したメスは、意中のオスに向かってギャアギャアと鳴きたてます。
周縁オスは群れ内のオスに見つからないように、
少し広場から離れたところでメスと一緒に過ごします。
第一位のオスは前も言ったとおりイレズミのメスに夢中です。
しかしどうもニホンザルのメスは
群れ内の見慣れたオスを交尾の相手に選びたがらない傾向があるようです。
近親交配を避けるため、つまり親子や兄弟で交尾が行われないようにするため、
という答えが一応用意されてるのですが、
もっと至近的な要因が知りたいと思ってます。


俺は去年の後期にモンキーパークへ来ることがなかったので、
実質初めての交尾期観察です。

今日は本格的に風邪気味だったので行くのをやめようかと思ったのですが、
気合いを入れて自転車こいで嵐山まで行きました。
頑張った甲斐あって、いろいろ新しい発見がありました!
思わず「なるほど!」と一人で叫んでしまって、
近くにいたカップルさんに白い眼で見られましたが(汗)


何と言っても今日の一番の成果は
マウンティングから射精までの一連の流れを初めて観察できたことです。
本で読んでどういう状況になるかは知っていたんですが、実際見るのは初めてでした。
射精までいってるかどうかが一つ交尾の重要ポイントになるので、
猿の股の下を双眼鏡でガン見です。

…誰か、誰でもいいから、
俺の人生これで合ってるって言って(涙)

神秘は消え去ってしまった。

2009-10-18 00:02:33 | 研究。
だが驚きはたった今始まったばかりだ。


というセリフをマンガで読んで、久々に心が動きました。
でも時間の使い方を間違ってる気はしてます。
マンガ読んでる場合じゃねぇ。卒研だよ、卒研!

今日一日でやっと部屋の掃除と布団と洗濯物をやっつけて、スッキリしました。
ゼミの発表が近くにあると、どうしても生活が疎かになってしまいます。
締め切りに向かってどんどん部屋が荒れていく感じ(笑)
衣替えさえまだしてなくて、
昨日京都にたまたま出てきてた妹に短パンで会いに行ったら
「とりあえず目立たんように努めて。」
って言われました。おしゃれな妹です。


明日こそは嵐山に行くつもり。雨が降らないことを祈る…!

恥と外聞

2009-10-17 01:37:47 | 研究。
嵐山モンキーパークに女子高生3人組がやってきました。

俺はと言うと、最近群れに入ってきた若いオスを遠巻きに追いかけている目尻のイレズミがチャーミングなメスの後ろ3メートルをストーキングしているオス(いわゆるボス猿)の後ろを追いかけながら記録を取っていました。…発情期なんです。

女子高生3人組が遊具で遊んでいるところへ、その観察中のメスが餌をもらおうと近寄って行ったわけですよ。当然αオスも、続いて俺も追いかけていくわけです。漂う微妙な雰囲気…女子高生たちの人生の中で俺が「猿を追っかけてる変な人」として位置づけられてそのままになってしまう可能性があると思ったら、たまらず、大学で猿の研究をしてるんだよ、と説明しました。

「何を見てるの?」と女子高生が聞いてきたので
「交尾するか、とか。」と普通に答えたら
「変態やん!」と言われてしまいました。

そのときの俺の狼狽っぷりったら。
俺のしてることは傍からみたら変態か!…確かに。と思ってしまいました。
下ネタで笑いをとろうという気持ちなんて微塵もなくて、
純粋に研究の説明をし始めようとしたんですよ!ホントだよ!!
困った時しか使わないよ!

自分の感覚が世間とずれてることに多少ショックを受けました。

そういえば教育実習中、
文化祭でラジオやるから教育実習生も参加してください、
みたいな話があったんですよ。(残念ながらインフルで中止になっちゃったんですが)
俺が授業をしているクラスの生徒がそのラジオの担当だったんですが、
「頼むからマツモト先生はボノボの話をしないでくれ」
って言ってましたからね。笑ってたけど眼はマジでした。

ボノボのメスは排卵期以外にも発情することで、
子殺しを防いだり、親和的な関係を築くため性行動を利用したりできるんです。
そのことを授業で熱っぽく語ったんですが、
生存戦略として優れている点、までしっかり伝えられませんでした。
両手で交尾の姿勢を示しながら、
やってる俺が笑ってしまってましたからね。
(もちろん、女子のいるクラスはもうちょっとソフトな話にしたよ!あくまでちょっとだけど

でもまぁ、取っつきにくいと思われるよりは断然マシだと思うことにします!
世間の感覚を自分の中で維持しつつ、
「まぁ、いやらしい(///)」
以上の反応が返ってくるような話しができるようにならなくては、と思います。
…自信はないなぁ(汗)

野性丸出し

2009-10-11 02:30:08 | 研究。
自由に動き回るニホンザルを観察していて、
もっと野性丸出しで行動しろよ!もっと熱くなれよ!!
と言いたくなります。松岡修造ばりに。

これだけじゃよくわからないと思うので単純に言い直すと、
人が小屋の中から餌をやろうとしてるんだったら、
まっすぐ餌に飛びついていけよ!もっと熱くなれよ!!
と思うわけです。
実際の猿はと言うと、

餌は欲しくてしょうがないんだけれど
自分より順位の高いメスが近くにいるし
じゃあ自分の味方をしてくれるオスの近くへ行こう。

みたいな動きをするやつがいるわけです。
だーっ、気持ちが餌に向かってねーじゃん!もっと熱くなれよ!!
…本音は、だってその方がデータとりやすいじゃねぇか!と思ってしまうわけです。

別の事例を挙げると、
ある日広場でオスの観察をしていたら、
どうもあるメスがそのオスとお近づきになりたいような素振りを見せたんですよ。
その素振りというのが、
オスが寝ころんでる背中側から、ちょっと近づいては座って別の方を見る、
またちょっと近づいては気のないふり、
そして毛づくろい(グルーミング)できる位置まできたら
今度はオスに触りたいけど触ったら怒られるかもしれないという葛藤から
最終的にぎりぎりオスに触らないところで毛づくろいしてる動きだけを繰り返す、
言うなればエア・グルーミングですよ。

もうフィールドノートになんて書けばいいのかわからなくて、
めっちゃ笑いました。
結局そのメスはオスに触って激しく怒られて、
近くにいた俺に八つ当たりしてきたんです。
さも、「この騒ぎの原因はこいつ(マツモト)だ!」と言わんばかりに。

もう、どうしたらいいんですかね?
お前ら人間か!とツッコミ入れたくなるくらい、やつらは本音を隠します。
こんな複雑な個体間関係、
どういう定義でデータをとってけばうまくエッセンスを抽出できるのか…。
もちろん彼らなりのロジックがあって
それが複雑だからこそおもしろいと思うのですが、
研究としてまとめるのは難しいです。

きっと猿に寄り添う時間が足りないんだろうなぁ、という気はしてるので
俺の方がもっと熱くなって頑張ります。
…もし俺の動きが猿っぽくなってたら全力で注意してね。マジで!

猿嫌い。

2009-10-05 03:44:50 | 研究。
霊長類の社会性についてこれから研究していこうと思うんですが、
ぶっちゃけ嫌いなんですよね、猿。(ぇ)
わけわからん行動ばっかりするし。すぐ怒るし。
もともと人間性についてより深く理解したいというのが俺のモチベーションなので、
別に猿が好きだから今の研究室にいるわけじゃないんです。
3回生の実習終わった後は、
「こんな猿ばっかのとこ2度と来るか」と思ってましたからね。(モンキーパーク職員の方々すいません…)

それが今では…。
たまたま妹と二人でテレビを見ていて、そのときのニュースでたまたま猿が映ってたんですよ。
大阪でニホンザルに餌をやってはいけないという条例ができたんですね。
その時の俺の反応、「やー1歳児だよ、じゃれ合ってるww」「おー木ゆすり木ゆすりww」
もうね、完全におじいちゃんですよ、孫を可愛がる。
これじゃいかんのですよね。
ニホンザルに下手に感情移入したらいかんのです。
だってあいつらは人間のことを「すぐヒス起こすけど餌もってるやつ」くらいにしか思ってませんから。たぶん。
感動は危ない…!んですよ。
俺のような妄想家は特に、猿を過剰に擬人化してしまいますので。





つい先日(9月30日)、教育実習の関係でたまたま知り合いになった高校の生物の先生に
嵐山モンキーパークでちょっとしたレクチャーをしてくれないかと頼まれまして、
はじめての研究普及活動してきました。
俺みたいなペーペーが何話すのだとツッコミ入れられそうですけど、
ぺーぺーなりに、楽しさ重視で話してきました。

生憎の雨だったんですが、2,30人くらいが参加してくれました。
自己紹介で、俺がシェイクスピアの没後100年ちょうどに生まれたという話で例の如くスベりまして(汗)
軽く焦ったんですが、
都合よくみんなが見えるところでメス同士がマウンティングを始めたので助かりました。
マウンティングの社会的役割の諸説、同性愛行動、交尾期、足の掛かり具合、等
これだけでメシ3杯はいけます。もとい、数十分話しできます。
あとは目の前の猿の行動・状況を詳しく説明したり、質問に答えたり。
まぁなんとか楽しくできたと思います。
もっと情報のソースをはっきりさせなくちゃなぁ、とか
課題もいくつか見つかりました…。

話のあと、個人的に生徒の質問を聞いてたんですが、
みんななかなかするどい視点を持っているというか
俺ひとりではぱっと考え付かない疑問を発してくるんで勉強になりました。

「人間の方が猿より単純ですよ」

とある生徒に言われてハッとしました。
どうも「人間の方が複雑だから、単純な猿を見よう」という考えが俺の中で中心になってた気がするんです。
そうじゃないんですよね。
「ニホンザルは身体による情報伝達が主だけど、人には言語があるから、
文字の組み合わせの分だけ、たくさんの情報を端的に伝えることができる。」
みたいなことをその場では答えておいたんですけどこれでは浅い!
端的になった分、伝えられない部分がはっきりしてくるわけで、
お手軽な分、捨象されてきた情報があるわけで、
ただただ浅い答えです。ん~、もっと勉強しなくては!





いやそれにしても、猿の話をしてまともに猿の質問がくるというのは素晴らしい。
教育実習中も猿の話をしたんですが、それはあくまでも雑談として、なんですよね。
ボノボの同性愛行動の話を授業でしたら、
次の授業のとき黒板に相合傘書かれてましたからね、松本先生とボノボで。
すぐさま「ボノボとヒトの間ではマジで子供ができる可能性がある!冗談じゃない!」
という話をしてやりました。30分かけて。(指導教官の先生すいませんでした…)

将来の夢

2009-09-28 17:27:05 | 研究。
小学校の卒業文集にはたいてい将来の夢を書く欄があります。そいつを読み返してみると、当時の俺は「小学校の先生、生物学者」って書いてました。たぶん後者はわけわからぬまま、生き物を好きなだけ見てられるとたまたま聞いて、書いたんだと思います。

中学校・高校時代は、とにかく何かでっけぇことがしてぇ!と思ってました。日々重ねている妄想を文章にして売る、そんな小説家になれたらいいなぁとちらっと思ったりもしました。俺のギターで世界を変えられれば、とか思ったりもしました。生物について知りたい勉強したいという気持ちもありました。そんなこんなで、まだ将来のことは決められないから、とりあえず大学に入ってから考えようと思うに至りました。

大学に入って新聞部に入って、サイエンスライターという仕事を知りました。大学や研究所を飛び回って、科学のおもしろさ、可能性をわかりやすく伝える。理系で新聞部の活動をしてきた自分にぴったりの職業だと思ったりもしました。

相変わらず生物のことは好きでした。勉強も割と楽しめました。でも俺よりもっと、生物が大好きという人にたくさん出会いました。彼らは家の軒先でヤモリを見つけただけでにわかに興奮し始めます。とてもじゃないですが、敵わないと思いました。

それでも、「人間が好き」なら、俺でも自信を持って言える気がしました。今まで勉強してきた科学的な手法で、人間の本質に迫ることができたら。そう考えたとき、一番自分にぴったりだと思ったのが、今の人類進化論研究室です。





まぁ、長ったらしく書きましたが、このような流れを経て今は「大学の先生」になりたいなぁと思っています。前にもちょろっと書きましたが、サイエンスライターでなくとも、大学の先生なら科学の楽しさを伝えられると思うのです。それに、基本的に俺は自己中なんですよ。どっちかと言うと伝えられる側になりたいわけ!とかどっかで思っとるのです、たぶん(汗)

それに、若い人と交流できる点が素晴らしいと思うんです。若さを吸い取る若い考えを取り入れることもできるだろうし、教育活動に参加することもできる。最高じゃなかですか!さらにさらに、自分の研究について本を書いたりもできるんですよ。「大学の先生」は、もともとやりたいと思ってた研究・教育・執筆の仕事ができる、3倍楽しい職業だと思うんです!ここにきてまさかのシャアですよ!(興奮)

…もちろん、家族の援助がないと目指せないこともわかってます。何年も学生を続けておいて、サボってましたじゃ済まされません。気を引き締めて頑張っていこうと思ってます。それにしてもありがたい両親のもとに生まれたものじゃ…ありがたや…(合掌)





何か忘れてないか?と思われた方もいるかもしれません。そうです、音楽、ですよ。実を言いますとですね、最近念願のギターを買ったのです!もうね、大興奮ですよ。下宿でギターを眺めては「かっけぇ…」とひとり呟いてます。ヤバいです。添い寝しかねないです。でも、演奏の腕はまだまだ…ってか、ギターってめちゃんこ難しいのな!(今更)薬指でこの弦を押さえて…小指がここ!?いや無理!!みたいな。エリック・クラプトンへの道はまだまだ遠いです。



要約しますとですね、大学生の若いエキスを吸いながら妄想を続け、妄想の成果を論文や本にして世に吹聴し、定年を迎えた後はサル山を拠点にバンド活動を展開するのが俺の夢、ということになります。…合ってるのか、俺の人生(汗)

決めました。

2009-01-23 21:27:51 | 研究。
人類進化論を専攻しようと思います。



大学院でどうするかは今のところ決めていませんがとりあえず、
学士の卒業論文は京都大学人類進化論研究室(山極寿一教授)で書こうと思います。

生物が好きで、生物学を勉強しようと大学に入って、ここまできました。
人類進化論は簡単に言うとヒトの起源を探る研究分野です。
暴力の起源とか、繁殖のしかたとか、社会性とか、
化石に残らないようなヒトの性質の進化を
主に霊長類との比較からいろいろ考えます。

この分野を決めた理由はいくつかあります。
また追々書いてこうと思いますが、

何よりまず、俺は妄想人間が好きです。


人間の観察が好きだ、
自転車ですれ違う人の顔を見るのが好きだ、新京極通を歩くカップルの新密度を身体的距離と表情から推し量るのが好きだ、釣銭を受け取るときの店員さんとの視線の交錯が好きだ、人体模型の肩甲骨を眺めるのが好きだ、車内の客がどの駅で降りるのかを行動から推測するのが好きだ、

人間の考察が好きだ、
宗教の発生について思いを巡らせるのが好きだ、眠りに落ちる瞬間が好きだ、なぜヒトの男性器が霊長類で最大なのかを考えるのが好きだ、児童と接しながら親の性格を想像するのが好きだ、キスの意味を考えるのが好きだ、愛の定義を考えるのが好きだ、人間を見ながら、自分とはナニモノなのかを考えるのが好きだ、

諸君、私は人間が大好きだ!

よろしい、ならば人類学だ!


…みたいなノリです。(ぇ)

まぁ、そこまで短絡的な理由じゃないんですが(汗)、
この分野の論文を読んでいても、discussionがやたら長かったりして
自分の妄想力個性を出せる分野はここなのかな、とか漠然と思ったりしてるんです。

もちろん「俺、将来でっけぇことするからな!」じゃ話になりません。
ようやく研究室を決めて、ここからもう少し研究テーマを絞らなければいけません。
目の前がすっきり晴れ渡るような気持ち…とはいかないんです。
目の前はなにやらもやもやしている気がします。

仙人は霞(かすみ)を食って生きていると言いますが、
なるほど、コレを食えれば一人前の研究者ってわけですね!
という心地(笑)


仙人、もとい研究者目指してがんばります。