雪の立山 ・４・吹雪の想いで
立山では忘れられない強烈な思い出があります
ちょうど２年前（2008.11）のことでした。
室堂ターミナルを外に出るとすさまじい猛吹雪でした！
５０ｍほど試しに歩いてみましたが、
激しい風雪に視界は１mもないくらいで
同行者の踏み跡すらたどることができず
室堂ターミナルへ引き返すのがやっとという状態でした。
とても「雷鳥荘」まで行くのは無理と判断し
雷鳥荘に相談の電話を入れたところ迎えに来てくれるというのです。
その時、来てくれたのが、長井 淳さん でした。
私たちは、猛吹雪まで想定していませんでしたので装備は甘く
不備だらけでした。長井さんはそれを見て、帽子（目出し帽）から
ゴーグル・ウィンドヤッケ・厚い手袋・スノーシュー・・・と
まさに身ぐるみ脱いで私たち４人に分け与え
安全に雷鳥荘まで連れて行ってくれたのです。
きっと長井さんは極寒の中でこんな姿だった？
同じ日、室堂山荘へ向かったスキーヤーが .
到達できずに遭難するという事故が起きてしまいました
翌朝、朝食をとっている間にみるみる青空がひろがってきました
部屋の窓から見るともう人が歩き出しています
青空の下、シュプールも踏み跡もない一面のバージンスノー
１１月の立山に十数年通って初めて見る光景でした
思わずカメラを担いで撮影しまくりました。
午後になって偶然、長井さんと行き会いました。
猛吹雪の中であんな薄着でも風邪も引かずとても元気な様子でした
翌２００９年１１月・雷鳥荘で長井さんに再会
ガイドとして新しいスタートを切った長井さんご夫妻に
今年も、お目にかかることが出来ました。
行きずりの宿泊客にも我が身をなげうつ献身的なガイドさん！
今年奥様と「Junrina Mountain Service」
を立ち上げたそうです。
きっと日本を代表する素晴らしいガイドさんになることと思います。
http://junrina.com/index.html 
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