札幌に住んでいた頃、
「音楽で見るアメリカ史」という講座を受講したことがありました。
文字どおり、時代時代の音楽を聴きながらアメリカの歴史を紐解いていく講座。
中世ヨーロッパの音楽文化から、
大航海時代、奴隷貿易、ボストン茶会事件、
アメリカ独立、プランテーション、南北戦争、
そして現代へと
それは歴史と密接に関係した『人間と音楽の歴史』でした。
音楽はその時代を象徴しています。
たとえば
三角貿易により、奴隷として連れてこられた人々。
西アフリカの土着宗教から生まれたリング・シャウト。
コール&レスポンス。
歌詞を耳で覚えることから生まれた即興。
歌によってみんなのリズムが合い、どこにいるか確認しあえる労働歌。
救いを求めた彼ら。
黒人教会から発展していったスピリチュアル、黒人霊歌。
そこから発展したゴスペル。
人類がたどった歴史故に生まれた音楽です。
すべての音楽が、人類とその歴史の上に成り立っていました。
私たちは中学や高校で歴史を学びます。
日本史・世界史というように、大きな枠で見ることはとても大切。
でもざっくりした歴史は、
どこか異世界のことのように感じてしまうことがありませんでしたか?
今の自分たちと、一体何の関係があるのかと。
私は、歴史の学び方のひとつとして、
1ジャンルを追って見ていった方が興味深く奥深さを感じられることがあるように思います。
本日より、オーラライトのカラーセラピスト養成講座がスタートしました。
講座ではまず、じっくりとカラーセラピーの歴史を見ていきます。
シャーマニズムの時代から、西洋思想。
二元論に三位一体、四元素。
人の病気と性格と外見の関わりの研究。
陰陽五行説にチャクラ。
宗教に抑圧されたキリスト教の時代と、そこから脱したルネッサンス期。
病気の原因が変わった産業革命。
なぜ心理学が発達したのか。
世界の終わりを意識した世紀末。
そして現在の形になったカラーセラピー。
人の心と体に関連したものは、必ず人類の発展・歴史と共にあります。
こんな背景があるから、こう発展してきた。
こんな時代だったから、これが必要とされた。生まれた。
そのように見ていくと、ひとつのものの見え方が大きく変わってくるものです。
カラーセラピーは、医学や心理学とも大きく関わっています。
同種療法・異種療法・補色療法など、歴史の中に出てくるものたちは、
そのまま現代のカラーセラピーセッションやカラーヒーリングと関連しています。
歴史を学ぶのは、単に流れを知るためではありません。
そこには膨大な情報が詰まっている。
血が通った人間が、そこにいるのです。
講座の中で歴史や心理学を見ていくたび、私はその奥深さにワクワクしています。
今日の講座のラスト、受講生のAさんの言葉。
「こんな風に今の私たちと関連づいているんだとわかって見ていくだけで、
歴史を学ぶ意味がまったく変わってきますね」
ほんとにね~♪
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