週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

住職の存在

2011-06-17 02:35:13 | ひとりごと

14日に出発した親鸞聖人750回大遠忌法要への神奈川組団体参拝旅行。
昨日16日の午後6時4分、新横浜駅に新幹線が到着して、無事終了となりました。

この団参旅行に関しては、参加者のお話を聞きながら、写真と共に記事にしていこうと思います。
なので、これからは留守組のお話を少しばかり(笑)

さて、今回の団参には住職・坊守が同行しましたので、副住職と私は留守を預かることに。

気を張らずに、いつも通りに過ごすつもりでいたのですが、出発の前日にご門徒の方が往生なされたとのご連絡がご家族より入りました。
決まったお通夜とお葬儀の日程は15日と16日で、場所は最乗寺の浄明会館とのこと。

こうして私たち夫婦は、住職不在のもとでの初めてのお葬儀に臨むことになりました。

もちろん、これまでも副住職は何度も一人でお葬儀を勤めていました。
住職が会議などでお寺を空けているときも、浄明会館や他の斎場でお葬儀を勤めています。
しかしながら、全工程で住職の関わることのないお葬儀は初めてのこと。
ただでさえ緊張感が増すところですが、準備をしなくてはならない自坊の会館となると、緊張感はマックスです。

何度確認を繰り返しても、慣れぬことに多少の不安は残りましたが、始まってしまうと、あっという間に時間は過ぎていくもの。
思いもよらないアクシデントに冷や汗をかきながらも、互いに補い合い、助け合いながら、無事にお勤めすることができました。

ですが、私たちは否が応にも気づかされます。
私たちが普段、どれだけ住職に依存し、頼り切っていたかということに…。
住職の存在に、どれだけの安心をいただいていたかということに…。
そして、その安心に甘えていた自分たちの姿勢が、時に真摯さを欠くものになっていたかもしれないということに…。

今回のことは、自分たちの力量不足を痛感するとともに、そのことに甘んじていた自分たちの不甲斐なさに気づくことにもなりました。
夫婦共に、自身を研鑽し、邁進していくことを誓いつつ、願わくはこの2日間のご縁を残してくださった亡き方とお心と、同じご縁をいただいたご家族ご親類の方々のお心が通い合う場になったと思っていただけたら…。

今の私たちにとって、これ以上の幸いはありません。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏