龍くんと本堂でナムナム(お参り)してから、外の空気を吸おうと縁側に出ると、風に揺れる黄色い花が目に入りました。
そばにいた坊守(母)に聞くと、「金糸梅(キンシバイ)」という答えが返ってきました。
さっそく調べてみると、オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木とのこと。
花の形が梅に良く似ていて、黄色いことから、金糸梅という名前になったそうです。
中国原産の花らしい、素敵な命名ですね。
さてさて、では「オトギリソウ」とは何なのかと、もう少しググッてみると、ちょっと怖いお話が出てきました。
オトギリソウは漢字で「弟切草」と書きます。
ある鷹匠が、鷹の切り傷にこの草を原料とした秘薬を用いて治療していたところ、その薬の秘密を漏らしてしまった弟を怒りのあまり切り殺したという、平安時代の伝説が名前の由来となっているそうです。
なかなか物騒なお話ですが、弟切草は寺島良安の『和漢三才図絵』に収載されており、乾燥させたこの草を「小連翹」という名前で『本草綱目』には記載されているそうで、日本古来からの薬草ということが分かりました。
現在では漢方としても流通していて、止血作用、抗菌作用、抗HIV作用の他、リュウマチや神経痛の予防に利用していた地域もあるとのこと。
ならば、金糸梅には何か効用があるか調べてみると、乾燥させた草を煎じて飲むと強い利尿作用があるそうで、尿路結石にとても良いとの検索結果が…。
どうやら、私は愛でるだけで大丈夫なようです(笑)