久々に、大学時代の友人からメールがきました。
お寺に嫁いで、今は2歳の子供がいる彼女。
近況報告の文面には、フィギュアスケートを習い始めたとありました。
…子供じゃなくて彼女が、です。(笑)
その前にきたメールでは、僧侶になったから頭がツルツルで寒いとあったのを思い出しました。
メールのたびに、想像を超えた進化を遂げる彼女に、「常識」とか「普通」とか、無難な固定概念で身を守っている自分に気づかされます。
スケートを習い始めた理由が「跳びたいの! 跳んでみたいと思わない!?」というシンプルさが新鮮です。
それでも私は、「すでに君の人生がぶっ飛んでるから、これ以上飛ばなくていい」と返しました。
誰も彼もが進化しなくていいし、停滞にまどろむことを望む人間が、彼女に何かを気づかせることもあるだろう思ったから。
理解することも、寄り添うことも、決してできない思考の持ち主ですが、そんな友人のメールを心待ちにしている自分は、きっと理解し合えないギャップを楽しんでいるのでしょう。
普段は理解し合えないことを嘆くばかりですが、理解し合えないからこそ面白いこともあるのでしょうね。
ちなみに、去年の傑作メールは、「輪番停電で夜が暗いからミラーボールを買った」というのがありました。
彼女との埋めようのないギャップが、停滞を好む私には何より心地よく感じます。
先日紹介した「羊殺し」…じゃなくて、「カルミア」の花が見頃を終えました。
(関連記事 → http://blog.goo.ne.jp/saijoji/e/cf6c99ce1398e26068c5798fc612a778)
2階のベランダから見たカルミア。
住職が、何かしているようです。
お世話になっている樹木医さんが、カルミアは見頃を終えた花を一つ一つ丁寧に摘んであげると、翌年もたくさんの花を咲かせてくれるとアドバイスをしてくださいました。
そのアドバイスを忠実に守っている住職は、数年前から花摘みをし、昨年からはハサミを使ってより丁寧に処理するようになりました。
住職が傾ける愛情に育まれ、今年も美しく咲いたカルミア。
きっと来年も、掛けられた愛情をその花で体現してくれることでしょう。
…ちなみに、作業している住職を見て、清掃員と間違われる方が結構いらっしゃいます。(笑)
その分、親しみやすく受け止められているようなので、見習わなくてはならないなぁと思いました。
先日、境内をウロウロしていると、本堂の軒下にいた住職が上のほうを指差しました。
見上げてみると…。
鳩が2羽。
カップルのようで、巣作り真っ最中のため、下には木の枝などが散乱していました。
『獅子の威を借る鳩』(笑)
なんだか威厳を感じます。
場所柄、巣を作られてしまうと困るので、心苦しくも愛の巣の完成は阻ませていただきました。
昨日に引き続き、神奈川組仏教壮年会創立20周年記念大会のご報告です。
記念大会の参加者は約170名とのこと。
この喜ばしい日に、これだけ多くの方々がご参集くださったという、そのご縁を思うと、すべては阿弥陀さまよりいただいたんだなぁと有り難く受け止めました。
記念講演は、佐々木高彰先生(熊本教区常法寺)による「節談説教」を拝聴しました。
節談説教とは、「ことばに節(抑揚)をつけて、洗練された美声とゼクチャーをもって演技的表現をとりながら、聴衆の感覚に訴える詩的・劇的な情念の説教をいう」という定義づけがされているそうです。
きっと、会場のように光々とした中で行われるのではなく、ロウソクの灯りが灯る本堂の凛とした空気の中で、ただただ静かに耳を傾けるお説教なのだと思います。
でも、今はこういう機会でしか高座からのお声をご聴聞することは叶わないので、しっかりと目で楽しむことができて良かったのではないでしょうか。
最乗寺の仏壮会員さんたちです。
他にも係りで動いている方がいて、集合写真が撮れず残念。
皆さまあってこその「仏壮」です。
そして、これからの「仏壮」を導いてくださる方々です。
この方々に続いてくださる新たな会員が増えることを祈念しつつ、20周年という一つの区切りを迎えられたことを、改めてお慶び申し上げます。
おめでとうございました。
今日は神奈川組仏教壮年会20周年記念大会が、新横浜国際ホテルで開催されました。
最乗寺からは、仏壮会員をはじめ、住職・副住職・仏婦会長が出席しました。
詳しい模様は明日に回して、今日は会場設営に走り回っていた若住職が、合間を縫って送信してくれた写真をアップします。
写真だけでも、会場の雰囲気は伝わってきます。
さてさて、どんな式典だったのでしょう?
続きは明日。