週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

よこはまアラメヤ音頭

2017-07-31 16:31:09 | ひとりごと

昨日は、雨で順延になった勝田町内会の盆踊りに行ってきました。
開催場所は最乗寺から徒歩2分ほどのところにある杉山神社です。

 

 

流れてくる盆踊りの曲の中で、初めて聞くのに思わず口ずさんでしまうものがありました。
婦人部の方に訪ねてみると、今年から導入した曲だそうですが、歌詞が横浜市歌なのです。

調べてみると「よこはまアラメヤ音頭」といって、平成22年に横浜開港150年を記念して作られた盆踊りの曲とのこと。
横浜市の公立小・中学校で過ごした人は必ず歌えると言っていい横浜市歌。
それが普通だと思っていたのですが、他の市の人に聞くと市の歌が歌える以前に、市の歌があることさえも認識していないのが普通でした。

横浜で生まれ育った人を「ハマっ子」と言いますが、6月2日の開港記念日を学校単位で祝い、横浜市歌を歌う習慣がハマっ子の郷土愛を育てたのかもしれませんね。

この日まで踊りの練習を7回も重ねてこられ、初めてとは思えない踊りを魅せてくださった婦人部の方々。
設営や運営、警備に撤収と、時間と体力を惜しみなく提供されてこられた関係者の方々。
今年も素敵な時間を本当にありがとうございました。


紫陽花の花はどれ?

2017-07-25 23:31:13 | 境内の植物

夏休みも5日が経過しました。

小さい頃、夏休みの宿題に手を付けないまま8月31日に悪あがきをするという、典型的なダメな子供だった私。
対して息子は、日々の課題以外はほぼ終わらせてしまっている手際の良さ。
このまま大きくなることを願うばかりです。


7月もあと1週間ほどとなり、百日紅(さるすべり)が咲きだした中で、まだ咲いている紫陽花が一株ありました。

  

紫陽花は花がいっぱい咲いているように見えますが、この花に見える部分はすべて萼(ガク)片になります。
花のようで花でないことから装飾花と言うそうです。

では、手毬型の紫陽花の花はどこに咲くかというと、装飾花の中央部分。
写真でもとっても小さい花が咲いているのが見えますね。
ただ、雄しべと雌しべもありますが退化していて実はつきません。

そもそも紫陽花の基本種は額紫陽花(ガクアジサイ)で、手毬型はそこからの変種と言われています。
(こちらの写真は6月下旬のもの)

  

ガク型の紫陽花も花のように見える部分が装飾花で、これらが周りを囲っていることから「額(ガク)」という名が付いたそうです。
装飾花に囲まれた無数の小さい粒々としたものが両性花で、5枚の花弁と雄しべと雌しべがあり結実するとのこと。
大きな装飾花には虫を誘惑する働きがあります。

手毬型はこの両性花がすべて装飾花になったものですが、中には装飾花の下に両性花が隠れている品種もあるそうなので、来年はちょっと宝探しの気分で紫陽花を探ってみようと思います。


目からウロコ

2017-07-20 23:54:11 | ひとりごと

いよいよ夏休みに突入しました。

横浜市の小学校は前期と後期に分かれているので、夏休み前に終業式はなく、通知表ももらいません。
毎年のことながら、なんだか調子が狂ってしまいます。
ですが、長い夏休みが始まることに変わりはないので、まずは宿題を片づける順番を話し合おうと思います。


さて先日、若住職が餃子とカレーが好きと書きましたが、思い返すとパエリアも大好きでした。
特にパエリアは息子も好きなので、月に1回くらいは作っています。

とは言っても、サフランを使う本格派ではなく、パエリアの素と生米を混ぜてフライパンで炊いて作ります。
ただ上手に炊くのが結構難しく、毎回迷子のような仕上がりでした。

それが、あるレシピ本で作ってみたら安定の仕上がりに。

  

これは炊飯器で炊いたご飯に味付けをしてから天板に広げて、その上に生の魚介や野菜をのせてオーブンで焼くというもの。
炊いたご飯を使うという目からウロコのレシピでした。

今回の具材は奮発して海老・あさり・イカ・トマト・パプリカ。
レシピ本にはタコやズッキーニも使っていましたが、安くなかったので潔く切り捨てました。

シーフードミックスなら焼き時間も短縮できそうなので、具材をいろいろ試しながら定番料理にしていきたいと思います。


もう一つの表紙文

2017-07-17 23:38:03 | 法話のようなもの

1年ぶりに別サイトのコラムの更新をしました。
 
「7月の読書感想文 『ONE PIECE』」
   http://merry-shaka.com/?eid=977

寺報の表紙文がベースになっています。
引用が法然上人からお釈迦さまに変わっていたり、補足が入っていたりと、違いを楽しんでいただけたらと思います。


実は今号の表紙文には、ボツになったものがあります。
最初に『ONE PIECE』について書いた文でしたが、いまいちピンとせず書き直してしまいました。
でも、せっかく書いたので、こちらのほうで公開しようと思います。

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最近、息子が「ONE PIECE(ワンピース)」を読み始めました。
海賊の少年・ルフィが仲間とともに「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求め旅する物語で、週刊誌に20年連載されている日本を代表する人気漫画です。

物語の重要な要素の一つである「悪魔の実」。
一口食べると泳げなくなることと引き換えに特殊な能力が備わるというもので、小さい頃にゴムゴムの悪魔の実を食べたルフィは、体を変幻自在に伸縮させる能力を持っています。

他にも炎を操る、描いた絵を実体化させるなど、悪魔の実による能力者が次々に現れます。

夢中で読んでいる息子にどの実を食べたいかを聞くと「ゴロゴロの実がいい」との答えが。

これは雷の能力が備わる実で、雷の速さで移動でき、金属内も伝い動くことができます。
また電気ショックで蘇生も可能という、とても便利そうな能力ですが、物語に出てくるゴロゴロの能力者は2億ボルトの電力で破壊の限りを尽くしました。

破壊の原因は悪魔の実ではありますが、悪魔の実が悪いのかというと、そうではありません。

ただのハサミも紙を切るか、人に向けるかで大きな隔たりがあるように、手に入れた能力をどう使うのか、そこにある意思によって良し悪しが分かれてしまうのです。

過ぎた力によって引き出された欲望が善悪の線引きを歪めてしまうのは物語ではよくあること。
しかし親鸞聖人の「善悪の字しりがおはおおそらごとのかたちなり」との言葉にあるように、海賊に肩入れしながら物語を読む私の善悪も、己の都合に偏った空言でしかないのです。

舵のない私が大海原で遭難しないため、親鸞聖人という航海士が残した指針は、進む航路を今なお、お示し下さっています。

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こんな感じです。


ユリの王様

2017-07-12 09:57:35 | 寺報記事

今号の寺報の表紙はヤマユリです。
編集後記にも書きましたが、ヤマユリは日本特産の花で、輸出された球根からカサブランカなどの西洋ユリが誕生したそうです。

カラーだとこんな感じです。

 

ヤマユリは花が大きく、豪華な風貌から「ユリの王様」と言われています。
ちなみに「ユリの女王」はカサブランカだそうです。