承前
教科の中で「書く活動」をさせることの意味と方法―5
3けたの たしざん
1 問題を書く
「きょうは、3けたのたしざんの いちばんだいじなべんきょうをします。いま、こくばんにもんだいをかきますから、いままでならってきたたしざんのべんきょうを、よくおもいだして、じぶんでやりかたをかんがえて、こたえをだしてください。」といいました。そして、先生は、こくばんに大きなじで、
359
+187
とかきました。
◆横書きの罫線を引いた用紙を配布したあと、「きょうは、…。」と聴写させ、さらに黒板に問題を書いたところまでを「書き出し」として書くようにしました。そのあと「2 考えを書く」のように、これまでの学習をもとに、タイルの操作もさせながら考えたことを書いてもらいました。
2 考えを書く
まゆこ
わたしはいままで、タイルでさきにたしていたので、つくえのうえにタイルをならべました。タイルのならべかたは、したの えです。
図―略(図も入れられるといいのですがね、そこまで技術がなくて。いい方法をどなたか教えてください。)
と、ならべました。359の9と、187の7をたすと16になって、1くりあがったから、10のタイルが1本ふえて、10のタイルが、5たす8に、1たして、14本で、また100のタイルができるので、くりあがって、3まいと1まいたしたのに、くりあがった1をたして、5まいになりました。そして、こたえが、546になりました。
わたしはこれでいいのかなあとおもったので、もういちどタイルでたしかめました。そしたら、あっていたので、よかったなあとおもいました。
まゆみ
わたしははじめに、ばらのタイルと、ばらのタイルをたしました。そして、たしてみたら、十のタイルができるので、十のタイルにおきかえました。そしてあまりのばらのかずをかぞえました。そしてかぞえてみたら、6こでした。
こんどは、十のタイルをくらべるばんがきました。十のタイルも10あつまりました。だからわたしは、百のタイルにおきかえました。あまりの十のタイルをかぞえてみたら4本でした。わたしは、ばらも十のタイルもくりあがるなとおもいました。
わたしのけいさんのしかただと、まず、ばらをくらべて(たして)、つぎの十のタイルをくらべて、つぎに百のタイルをくらべるのです。つぎに、くりあがったりしたときは、十のタイルにおきかえたり、十のタイルがくりあがったときは、百のタイルにおきかえたりもします。
こんどは、百のタイルをくらべます。さいしょに、3と1をたしました。そして、つぎは、十がくりあがったので、百におきかえたから、5になりました。
そして、みんなあわせると、546だとおもいます。ひっさんでやっても、546でした。
あき子
わたしは、百のタイルを3まいと、1まいだしました。あとから十のタイルを5ほんと、8ぽんだしてならべました。バラは、9こと7こだして、ならべました。そして、たしざんをやりました。
バラはりょうほうとも、5よりも大きいタイルで、5と5で10.4と2で6で、バラは16こになります。バラは10すぎているから、十のタイルにおきかえます。
十のタイルは、5と8では、8は5よりも3こおおいので、5と5おで百のタイルにおきかえます。あと3ぼんのこったのは十のタイル。バラからできた十のタイルをたして、十のタイルは4本。
百のタイルをたすと、3と1はまだ5になっていないから、4で、十のタイルから百になったのを1まいたすと、百のタイルは5まいになります。
だからこたえは、546になります。
◆日記に「3けたのたし算」のことを書くようにもすすめました。まゆこさんは、それにこたえた書いてくれました。それを、「3 話し合いのようす」「4 まとめ」として、文集に紹介して、課題をつかむ→考える→話し合う→まとめるということを意識させました。
3 話し合いの様子を書く
まゆこ
そして、こたえあわせになりました。先生が、
「はじめにずばり、こたえをいってもらいましょう。」
といいました。
そして、いそのくんが、
「546.」
と、いいました。みんなが、
「いいです。」
といいました。わたしは、よかったなあとおもいました。そして、先生が、
あってた人。」
といいました。わたしはあっていたから、手をあげました。
「まちがえた人。」
といいました。あってた人が35人ぐらいしでした。まちがえた人はすくなかった。先生が、
「まちがえた人は、とくに、よくきいてください。」
といいました。
それから、先生が、
「タイルでさきにけいさんした人。」
といったので、わたしは、タイルからけいさんしたので、手をあげました。
「タイルからやった人は、どういうふうにやりましたか。」
といいました。にしだいくんがさされました。にしだいくんは、さく文を2まいぐらいいっていました。
りょう太君の説明
一のくらいの9は、あと1たせばいいから、7から1をひきました。そして、その1を9にたして、10になったから、十のくらいに一つくりあがって、7から1をとったから、6になったから、一のくらいに6と書きました。
十のくらいは、8に5をたすから、8は5と3だから、5と5をたして、10になりました。そして、百のくらいにくりあがって、のこりの3とくりあがった1をたして、4になったから、十のくらいに4と書きました。
百のくらいは、3と1をたして、4になって、くりあがった1と4をたしたら、5になりました。だからぼくは、百のくらいに5と書きました。
百のくらいは5で、十のくらいは4で、一のくらいは6で、こたえは546になったから、こたえは546です。
そして、タイルでたしかめをしました。一のタイルは、9と7をだして、7から1をとって、うごかして9にたしてみました。10になったから、十のタイルにかえました。
こんどは、十のタイルをだして、十のタイルが10本あつまって、3がのこって、十のタイルが、10本たまったから、百のタイルにかえて、百のくらいにおいときました。のこりの3とくりあがった1をたしたら、4本になりました。
百のタイルは3まいと1まいで4まいになります。くりあがった1と4をたして、5になりました。
百のタイルは、5まいで、十のタイルは4本で、一のタイルは6で、546なのであっているとおもいました。
4 まとめを書く
まゆ子
わたしも、手をあげればよかったなとおもいました。
先生が、ひっさんとタイルをこくばんにかきました。そして、タイルのことあえをみんなでいいました。先生が、
「一のくらい、9と7で、いくつですか。」
といったから、みんなで、
「16.」
といいました。また、先生が、
「十のくらい、5と8に1をたして。」
といいました。みんなで、
「14。」
と大きなこえでいいました。それからまた先生が、
「百のくらい、3と1で、いくつですか。」
「4.」
「それに1をたして。」
「5。」
といいました。
こたえはやっぱり、546でした。わたしは、もっとこういうもんだいをやってみたいなあとおもいました。
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