ツルピカ田中定幸先生

教育・作文教育・綴り方教育について。
神奈川県作文の会
綴方理論研究会
国分一太郎「教育」と「文学」研究会

3けたの たしざん

2012-12-16 06:27:27 | Weblog

承前

教科の中で「書く活動」をさせることの意味と方法―5

     3けたの たしざん

 

1 問題を書く

「きょうは、3けたのたしざんの いちばんだいじなべんきょうをします。いま、こくばんにもんだいをかきますから、いままでならってきたたしざんのべんきょうを、よくおもいだして、じぶんでやりかたをかんがえて、こたえをだしてください。」といいました。そして、先生は、こくばんに大きなじで、

       359

      +187

とかきました。

 

◆横書きの罫線を引いた用紙を配布したあと、「きょうは、…。」と聴写させ、さらに黒板に問題を書いたところまでを「書き出し」として書くようにしました。そのあと「2 考えを書く」のように、これまでの学習をもとに、タイルの操作もさせながら考えたことを書いてもらいました。 

 

2 考えを書く

 

まゆこ

 わたしはいままで、タイルでさきにたしていたので、つくえのうえにタイルをならべました。タイルのならべかたは、したの えです。

   図―略(図も入れられるといいのですがね、そこまで技術がなくて。いい方法をどなたか教えてください。)

と、ならべました。359の9と、187の7をたすと16になって、1くりあがったから、10のタイルが1本ふえて、10のタイルが、5たす8に、1たして、14本で、また100のタイルができるので、くりあがって、3まいと1まいたしたのに、くりあがった1をたして、5まいになりました。そして、こたえが、546になりました。

 わたしはこれでいいのかなあとおもったので、もういちどタイルでたしかめました。そしたら、あっていたので、よかったなあとおもいました。

 

まゆみ

 わたしははじめに、ばらのタイルと、ばらのタイルをたしました。そして、たしてみたら、十のタイルができるので、十のタイルにおきかえました。そしてあまりのばらのかずをかぞえました。そしてかぞえてみたら、6こでした。

 こんどは、十のタイルをくらべるばんがきました。十のタイルも10あつまりました。だからわたしは、百のタイルにおきかえました。あまりの十のタイルをかぞえてみたら4本でした。わたしは、ばらも十のタイルもくりあがるなとおもいました。

 わたしのけいさんのしかただと、まず、ばらをくらべて(たして)、つぎの十のタイルをくらべて、つぎに百のタイルをくらべるのです。つぎに、くりあがったりしたときは、十のタイルにおきかえたり、十のタイルがくりあがったときは、百のタイルにおきかえたりもします。

 こんどは、百のタイルをくらべます。さいしょに、3と1をたしました。そして、つぎは、十がくりあがったので、百におきかえたから、5になりました。

そして、みんなあわせると、546だとおもいます。ひっさんでやっても、546でした。

 

あき子

 わたしは、百のタイルを3まいと、1まいだしました。あとから十のタイルを5ほんと、8ぽんだしてならべました。バラは、9こと7こだして、ならべました。そして、たしざんをやりました。

 バラはりょうほうとも、5よりも大きいタイルで、5と5で10.4と2で6で、バラは16こになります。バラは10すぎているから、十のタイルにおきかえます。

 十のタイルは、5と8では、8は5よりも3こおおいので、5と5おで百のタイルにおきかえます。あと3ぼんのこったのは十のタイル。バラからできた十のタイルをたして、十のタイルは4本。

 百のタイルをたすと、3と1はまだ5になっていないから、4で、十のタイルから百になったのを1まいたすと、百のタイルは5まいになります。

 だからこたえは、546になります。

 

 

◆日記に「3けたのたし算」のことを書くようにもすすめました。まゆこさんは、それにこたえた書いてくれました。それを、「3 話し合いのようす」「4 まとめ」として、文集に紹介して、課題をつかむ→考える→話し合う→まとめるということを意識させました。

 

3 話し合いの様子を書く

 

まゆこ

 そして、こたえあわせになりました。先生が、

「はじめにずばり、こたえをいってもらいましょう。」

といいました。

 そして、いそのくんが、

「546.」

と、いいました。みんなが、

「いいです。」

といいました。わたしは、よかったなあとおもいました。そして、先生が、

あってた人。」

といいました。わたしはあっていたから、手をあげました。

「まちがえた人。」

といいました。あってた人が35人ぐらいしでした。まちがえた人はすくなかった。先生が、

「まちがえた人は、とくに、よくきいてください。」

といいました。

 それから、先生が、

「タイルでさきにけいさんした人。」

といったので、わたしは、タイルからけいさんしたので、手をあげました。

「タイルからやった人は、どういうふうにやりましたか。」

といいました。にしだいくんがさされました。にしだいくんは、さく文を2まいぐらいいっていました。 

 

りょう太君の説明

 

 一のくらいの9は、あと1たせばいいから、7から1をひきました。そして、その1を9にたして、10になったから、十のくらいに一つくりあがって、7から1をとったから、6になったから、一のくらいに6と書きました。

 十のくらいは、8に5をたすから、8は5と3だから、5と5をたして、10になりました。そして、百のくらいにくりあがって、のこりの3とくりあがった1をたして、4になったから、十のくらいに4と書きました。

百のくらいは、3と1をたして、4になって、くりあがった1と4をたしたら、5になりました。だからぼくは、百のくらいに5と書きました。

百のくらいは5で、十のくらいは4で、一のくらいは6で、こたえは546になったから、こたえは546です。

そして、タイルでたしかめをしました。一のタイルは、9と7をだして、7から1をとって、うごかして9にたしてみました。10になったから、十のタイルにかえました。

こんどは、十のタイルをだして、十のタイルが10本あつまって、3がのこって、十のタイルが、10本たまったから、百のタイルにかえて、百のくらいにおいときました。のこりの3とくりあがった1をたしたら、4本になりました。

百のタイルは3まいと1まいで4まいになります。くりあがった1と4をたして、5になりました。

百のタイルは、5まいで、十のタイルは4本で、一のタイルは6で、546なのであっているとおもいました。

 

4 まとめを書く

 

まゆ子

 わたしも、手をあげればよかったなとおもいました。

先生が、ひっさんとタイルをこくばんにかきました。そして、タイルのことあえをみんなでいいました。先生が、

「一のくらい、9と7で、いくつですか。」

といったから、みんなで、

「16.」

といいました。また、先生が、

「十のくらい、5と8に1をたして。」

といいました。みんなで、

「14。」

と大きなこえでいいました。それからまた先生が、

「百のくらい、3と1で、いくつですか。」

「4.」

「それに1をたして。」

「5。」

といいました。

 こたえはやっぱり、546でした。わたしは、もっとこういうもんだいをやってみたいなあとおもいました。

 

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