ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

時計じかけのオレンジ

2006年04月11日 00時53分58秒 | 映画
スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』を観ました。

最近、原作を読んでから映画を観るというのを意識的にやっていますが、やはり原作の方が風刺が効いていて面白いというのが僕の結論です。
とはいっても、映画ならではの映像や音楽の斬新さもあり、映画化としては成功し過ぎているほどです。
また、暴力シーンは多いですが、そもそも風刺作品であると考えれば、僕には許容範囲内でした。
原作を知らなくても、ヤバいくらいに楽しめる作品です。ただ一つの問題を除いては。

日本語字幕が深刻なのです。
翻訳において、NADSATをどう扱うかという問題です。
「フィリー」や「ビディる」などは、意味不明だけど造語やスラングの類なんだなと推測できるでしょうが、「ホラーショー」というのは日本語として通じてしまうので厄介です。思い切って「ハラショー」にしてしまった方がよかったのではないかと思うのですけどね。せめてDVDにNADSAT辞典が付いていれば、注意を喚起できてよかったのですが。

ということで、映画をより楽しむには、原作を読むか、ネットでNADSAT辞典を探しておくのがよいです。
ハヤカワから出てる小説の方では、NADSATはルビで対処していますが、映画と同じく21章をカットしてしまったのが、大きな減点です。
ペンギン・ミューズ・コレクションの原著には21章があるので、余力があれば読むのがよさそうです。僕も近いうちに読みたいなと思っています。

時計じかけのオレンジ DL-21150
時計じかけのオレンジ DL-21150



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