ユラーナ Ulana - A bridge between Japan and Overseas Countries

龍神由美のブログ。江戸の面影を残す川越に、先祖代々300年住んでいます。私の川越暮らしを綴ります。

太田道灌524回忌

2010年07月29日 | 歴史
今年は、太田道灌が、文明18年(1486)に主君に謀殺されてから524年目。先日、第524回太田道灌公報恩忌が、神奈川県伊勢原市洞昌院さんでありましたので、参列させていただき、ご焼香させていただきました。道灌の祥月命日は、7月26日とのこと。

私の「川越今昔ものかたり」の第2巻の中の「その14」で、1457年に、川越城、江戸城、岩付城を作った太田道真・道灌父子については、書かせていただきましたが、道灌公のお墓参りはできていませんでしたので、今回、524回忌のご法要に参列させていただけたことで、安堵いたしました。

太田道灌のお墓の入口です。道灌は、この伊勢原の地で亡くなりました。




太田道灌のお墓。




お墓の左右に残る木の跡は、大きな松だったとのこと。樹齢から、太田道灌の亡くなった時代と合致するそうです。松は「手向けの松」といい、万里集九が道灌謀殺の報を聞き、急遽江戸城から現地に来て、松を植えて弔文を読んだと伝えられているそうです。







ご立派なご先祖さまを持つと、大変ですね。524回忌を行えるお家が、世界中でもどれくらいあることでしょうか。第18代ご子孫の太田資暁さんによると、「道灌の生き様が良かったから、後の江戸の市民に慕われ、今に続いている」とのことでした。

ご法要の後に、「太田道灌の集い」が、伊勢原市のシティプラザという場所であり、女性の市長さんも同席された中で、大勢の方が、道灌についての講演に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。


伊勢原は、新宿から小田急線の急行でわずか1時間です。まっすぐ家に帰ろうとすれば、十分に帰れたのですが、前日に、急遽、思い立って「山吹荘」というお宿を予約し、一泊して来ました。料金が安かったので、あまり期待していなかったのですが、お料理が美味しくてびっくり。鉱泉ながら、温泉もあって、よい旅となりました。







伊勢原には、大山講で有名な「大山」があります。今回は、暑すぎてとても登る気がしませんでしたが、次回は、大山詣でをしてみたいと思います。昔、川越から大山には、大勢の方がいらしたと聞いています。


ユラーナ

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2 コメント

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524回忌 (わいん)
2010-07-30 11:16:36
50回忌まで行うお家も少なくなった昨今、
功を遂げたご先祖様がいる由緒あるお家は
さすがですね。驚くばかりです。
美味しそうなお料理と温泉で、介護で疲れた
心身が癒されたことでしょう。
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524回忌 (ユラーナ)
2010-07-30 15:18:29
わいんさま
「回忌」という言葉すら、ご存じのない年配の方が増えてきました。そういう中で、お家の歴史を辿り、「ご先祖さまがあってこその自分」という見つめ方をされる方もあるように思います。私自身もそうでした。
お陰さまで、大分、癒されてきました。
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