そして時の最果てへ・・・

日々の雑感や趣味の歴史についてつらつらと書き並べるブログ

パクられたらパクり返す?

2007-03-31 18:03:40 | 歴史
Koeiの歴史ゲームに登場した実在の人物を「武将ファイル」という名前の書籍で紹介しているものがあります。

そんな武将ファイルの記事がWikipediaに転載されて問題になってました。

一方、Wikipediaの記事が武将ファイルに転載されちゃったケースがあります。

堕落の連鎖

コーエーさんよ、それはいかん・・・

┐('~`;)┌ ヒドス・・・

世の中には著作権を守るために、恣意的に事実とは違う内容を書き込む「虚構記事」と呼ばれるものがあります。巨大な著作のなかに小さな誤情報を混入させておけば、それをまるごと盗用する者は誤情報も一緒にコピーするはずであり、これによって盗用であることが立証しやすくなるというワケ。地図にトラップ・ストリート(故意に描かれる実在しない通り)を書き込んだり、実在しない電話番号を電話帳に混入したり。

Wikipediaの筆者が虚構記事を意図したものかはわかりませんが、形式上Koeiは虚構記事にまんまと引っ掛かったわけです。もう先は長くないか・・・?

アコースティック・キティー

2007-03-30 21:48:46 | 雑感
1960年代、CIAはスパイ活動のための新たなツールの開発に乗り出していた!

その名も「聞き耳猫ちゃん(Acoustic Kitty)」

この計画で使用されたネコには、小型マイクと電池、さらに尻尾部分にはアンテナが埋め込まれました。また、ネコが注意散漫になること(任務を忘れネズミを追いかけてしまう等)を防ぐため、ネコにはあらかじめ、空腹感を感じなくするための手術が施されました。訓練・手術等に費やした諸費用は、約1000万ドルだったといわれています。

最初の任務の内容は、ベンチに座っている二人の人物の会話を盗聴してくる、というものでした。

しかしネコは放たれた直後、通りがかったタクシーに轢かれ死亡したそうです・・・

結局この計画は失敗に終わり、予算をただ浪費しただけだと結論付けられました。実際の諜報活動において、工作員が目標の至近距離までネコを連れて行くのは困難であり、あまりにも実用性に欠けると判断されたわけです。

そりゃそうだろ!
ヾ(℃゜)∂

そして、この計画の概要を報告したその文書の最後は、次のように締めくくられています。

「この問題に関する長年にわたる研究の功労者は、本計画を指導してきた○○(人名)をはじめとする面々である。とりわけ○○の努力と想像力は、科学の開拓者の模範といえるものであろう」

ワレワレ科学者は、○○を模範にしてガムバルのだ!
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

未来を知る方法

2007-03-29 21:45:37 | 雑感
未来を知る方法ってご存知ですか?ワタシは知りません。

知っている方がいらしたら、是非聞いてみたいものです。いや、未来を知る方法ではなくて、
「あなた、未来がわかっちゃって、それでも幸せに生きてますか?」


ま、こんなこと言ってる人もいますね。
「未来を知る方法?そんなつまらないこと考えてるヒマがあったら、自分の望む未来に変えちゃう努力をしたらどうだ?」

ごもっとも。
ィャマッタク(´⊿`)ゞ

錬金術その5

2007-03-28 22:16:44 | 雑感
錬金術シリーズ第5弾。今回は物理、もっと言うと量子力学で「二重スリット実験」と呼ばれているもの。

電子銃(平たく言うと電熱線)から電子を放出し、写真乾板(要するに見てわかるような検出器)にぶつけます。その途中は真空になっていて、さらに二本のスリット(AとB)がはいった衝立を電子銃と写真乾板の間に置きます。

普通に実験をやると、写真乾板には縞模様が像として描かれます。これは電子という粒には波の性質があり、スリットAとスリットBを通った別々の電子が干渉し、縞模様を作った・・・と、高校で物理学を学んだ方なら誰でも理解できるでしょう。

しかし話はそんなに簡単ではありません。

なんと、電子を1粒だけ飛ばした場合でも干渉縞が出現するのです!

普通に考えれば、1粒の電子は片方のスリットだけしか通過できません。登りの列車と下りの列車には同時に乗れないという理屈です。

それなのに、この実験ではどう考えても「1粒の電子が2つのスリットを同時に通過した」結果となっています!・・・こうして1粒の電子が2つに増殖(?)する「錬金術」が完成しました。

(上記の解釈は現在では正しくないとされています。念のため。)


この実験は量子力学の不思議さを一般の方に伝えるのによく持ち出される実験でして、ノーベル物理学賞を受賞したファインマンが「量子力学の精髄」と呼ぶ美しい実験です。

賢い!

2007-03-27 23:59:13 | 雑感
友人の車に乗せてもらってましたら、友人がいきなりヘンなことを言いました。

「コンビニ!」

( ゜Д゜)ハァ???

友人曰く、今のカーナビは音声認識機能が搭載されており、「コンビニ」と言えば近くのコンビニを検索してマップに表示してくれるんだそうです!
ふ━━( ´_ゝ`)━( ´_ゝ`)━( ´_ゝ`)━━ん

その他にも「寒い!」と言えば空調の温度を上げてくれるとのこと!か、賢い!!

・・・そのうちイタリア語を教えてくれたり、シュレーディンガー方程式を解いてくれるようになったりするんじゃないかなぁ。
( --)ノ-―∈( ゜o)ν

ま、実践として友人が「寒い」と言ったんですが、何故か近所の「アオキ」を検索してくれました。音声聞き取りの精度の低さを笑うべきなんでしょうか、アオキすら検索の範疇に収めているナビの性能に驚嘆すべきなんでしょうか?

ブラボー!

2007-03-26 22:32:54 | 雑感
「のだめカンタービレ」を読みまして、シュトレーゼマンが「ブラボー」と言っているのに違和感を感じました。

・・・え?何でかって?

フランス人でない場合、外人さんなら「ブラボー」と言わないからです。

元々「bravo」はイタリア語で、英語の「good」と同じ意味の形容詞です。それがフランス語に取り入れられ、「カッコええぞ!」のような意味の感嘆詞に変化しました。それからさらに日本へ輸入され「ブラボー」と。

ここで問題になってくるのが、イタリア語の形容詞は人称、性、数変化を起こすということ。以下にまとめてみますと、
・1人の男性を褒める場合は「bravo」で、発音は「ブラーヴォ」
・1人以上の男性を含む集団(つまり男性2人や、男性1人・女性1人など)を褒める場合は「bravi」で、「ブラーヴィ」
・1人の女性を褒める場合は「brava」で、「ブラーヴァ」
・2人以上の女性を褒める場合は「brave」で、「ブラーヴェ」

ただしフランス語だと考えれば感嘆詞ですので語形変化せず、発音も「ブラボー」でもそう不自然ではありません。

とは言うものの、特にクラシック音楽などの場においては、声をかける対象によってイタリア語の語形変化を厳密に使い分けしている層が比較的多いようです。「bravo」 をイタリア語の語形変化に従わず誤って使用することに対して、一部では批判的・軽蔑的な傾向すらうかがえます。

以上のことから、ドイツ人のシュトレーゼマンが「ブラボー」と言うことはありえないと断じてよいでしょう。
・・・その一方で、のだめの最初のリサイタルの主催者のフランス人(ピエール・ド・ブノワ)が「ブラーヴィ」と言ってましたし

のだめ達をフランスへ飛ばし、フランス語会話などを随所に挟んでいるあたりから、作者はフランス語は知っているけれどもイタリア語は知らなかったためにシュトレーゼマンにブラボーと言わせるミスを犯した、と思ってたんですが、わざわざフランス人にイタリア語喋らせてるあたり、何とも理解できません。
(´・ω・`)

脱ルネサンス

2007-03-25 15:36:53 | 歴史
前回のイタリア・ルネサンス芸術論の続きで、近代絵画のお話を一つ。

ルネサンス以降のヨーロッパでは完全に写実主義が定着しまして、芸術以外の分野にも波及していきます。聖書を読んだまま理解しようとする動きから宗教改革が始まりましたし、実際に起こっている現象をありのまま表現しようとしてニュートン力学なんかが誕生し、現実をありのまま捉えようとするリアリズムはヨーロッパの特徴とも言えるまでになりました。

そんな状態が19世紀まで続いてたんですが、科学の発達によってカメラが誕生します。そうすると、写実主義の絵画は見向きもされなくなってきます。そりゃ、ただ単に見た物を写し取るんだったら、ワザワザ絵を描かなくても「ポチッとな」で済んじゃう写真に人気が集まりますよ。

そんなわけで絵描きさんたちが「何とかせなならん」と新しい方法を模索している中、1867年のパリ万博で日本の美術が紹介されました。

「ナンダコリャ!」

日本画の自由な平面構成による空間表現や、浮世絵の鮮やかな色使いは当時の画家に強烈なインスピレーションを与えたようです。そして何よりも、絵画は写実的でなければならない、とする制約から画家たちを開放させる大きな後押しとなりました。冗談でもなんでもなくて、「ジャポニズム」と呼ばれる日本趣味が、一過性の流行ではなく、30年に以上にもわたる一大ムーブメントとなります。

写真にはできないけど、絵画にならできる―ジャポニズムの影響を受けて、細部やタッチにこだわらず、新たな空間表現と明るい色使いを多用した「印象主義」が興隆します。

その印象派の中で、ワタシが最も象徴的だと思うのがこの絵。
 セザンヌ、「オレンジとリンゴ」

この絵の水差しと二つの皿をよく見ますと、それまで伝統的に使われていた遠近法が無視されているのに気付きます。

一般論として、同じテーブルの上の正円の皿は、斜めから見ると同じ楕円形になります。目の高さを変えればさっきとは違う楕円に見えます。

セザンヌは同じテーブルの上なのに2種類の楕円を描きました。水差しも斜めになってますね。つまりセザンヌは1枚の絵の中で、2つ以上の視点から描いています。

ところが描かれたオレンジとリンゴと皿と布と水差しは、絵の中で美しくまとまり、独特のリズムを生み出しています。

セザンヌは現実を正確に写し取ることに縛られていた絵画を、自由に向かって羽ばたかせるキッカケを作ったのです!

遠近法の呪縛から解放された絵画は、ピカソやマティスの手によってどんどん自由になっていきます。20世紀芸術の歴史は、先人達が作り上げてきたものの見方、価値観から、如何に自由になるかの戦いの歴史でもあるわけです。

・・・それにしても、キリスト教から人間を解放するための手段として誕生した写実主義が、後の世に人間を縛る側へ回っちゃってる、ってのは。芸術の世界だけでなく、革新のために立ち上がり、熱狂をもって受け入れられたモノが、抑圧の象徴になることはザラにあります。

「数奇な運命」と言えばドラマチックなんでしょうが、何となく、ね。自分にも関係する話であるだけに。

ルネサンス

2007-03-25 13:02:13 | 歴史
今回はイタリア・ルネサンスについて勝手な感想を。

中世ヨーロッパではキリスト教会の権力が強く、人間性というものが神の立場から規制されてました。極論であり正確ではないんですけど
「人間なんて神様の道具だから、神様の言うとおり動いてればいいんだよ。考えるな。」
という具合です。人間はキリスト教に縛り付けられていました。

そんな時代にメガトン級の死神、ペストが蔓延します。全人口の3割が死んだと言うから、そりゃもう大変なわけで。

そうなると、「もう神様なんか信じてられるか!」という風潮が自然と高まってきます。ルネサンス文学の「デカメロン」、実はこんな内容です。

街中を歩くオネーチャンたち。街中にペストで死んだ人の死体がゴロゴロしてて死臭が漂い、まともに鼻で息ができない。だから口から空気を吸い込んだら、飛び込んできた銀バエを2、3匹飲み込んだ!
「・・・どうせ私達ももうすぐ死ぬのだ」
そう思ったオネーチャンたちは若いオニーチャン誘惑してやりたいことヤッてから死んでやろう、そう決心したのだった。

う~む、こんな猥談が誉めそやされる理由がよくわかりませんが、とにかくそれまでのキリスト教的倫理観が崩壊し、チャランポランに性的欲求だとか退廃主義に結びついちゃった、そんな時代背景があります。

それと同時に、キリスト教以前のギリシア・ローマ時代の文化がイスラーム圏、およびビザンツから逆輸入されてきます。キリスト教の枠が取り払われ、キリスト教以前の人間が築いた文化が広まりました。

「なんだ、キリスト教さえなければ、人間はこれだけ素晴らしいじゃないか!」

以上のような視点でもって、人間はキリスト教を見つめ直します。

「ヲイ、イエスって実は神様じゃないんじゃないか・・・?」
これまで散々信じてきた「神」が実はニセモノだった。そう感じた民衆は絶望したようです。

一方古代ギリシア・ローマの文化に接触できた一部の文化人達は
「おい!イエスって実は神様じゃないんじゃないか!!!」
神だと信じていたものが、自分と同じ人間である!自分と同じように、悩み苦しむ人間である!その考え方は文化人達をたいへん興奮させたようです。神ではないイエスにこれまでにない親近感を抱くとともに、人間であることを極めれば、自分も神域に近づけるんじゃないか・・・?

そんなわけで、究極の人・イエスを限りなく人間的に、限りなく写実的に描こうとするムーブメントが起こりました。

で、ワタシが典型的だと思うのがこの絵。
 マンテーニャ、「死せるキリスト」

足元からイエスを書き、紙面の中では全身が短い。この遠近法はルネサンス期に発明された表現手法。徹底した写実主義の成果です。

と同時に、ルネサンス以前の宗教画に出てくるイエスはどう見てもバケモノなんですが、この絵の中では完全に人間。それどころか、磔にされてできた手足の釘の穴までが書き込まれています。

先日とあるブログを読みまして、何故「残酷」なまで徹底的に写実的な描写がされてるのかを考えてまして、そのワタシなりの答が上述したもの。イエスが人間であることに気付いた芸術家達の感動の叫びが写実主義なのかな、と。もっとも、一般民衆はただただ絶望の淵に沈んでただけのようですけど。


次回はルネサンスの後、現代美術のお話をしようかと。

・・・あ、ここに書いたのはあくまでワタシの私的な感想なんで、そんなに真剣に受け取らないでくださいよ。
(´σー`)ホジホジ

錬金術その4

2007-03-24 20:23:21 | 雑感
錬金術シリーズその4。前回は国語の力で水を最悪の化学物質のように思い込ませる思考実験を紹介しましたが、今回はその続編として、ありもしない関係をでっち上げる実験をします。


以下の文章に2つの作品の類似点を挙げていきます。類似点として挙げた部分には一切嘘は含まれていません。

スティーブン・スピルバーグの代表作である「E.T.」について、ストーリーなどが日本の文学作品「X」(←最後に種明かしします)に酷似していることが指摘されています。具体的な類似点としては、

・不思議な発光体を見た主人公Aが、その後主人公Bに遭遇することから物語が始まる。
・主人公Bは、一見人型に見えるが明らかに普通の人間ではないと判る異形である。また、その正体は外部の天体から来た宇宙人である。
・主人公Aは主人公Bを保護し、主人公Bのことを肉親に打ち明ける。
・主人公Bと主人公Aと彼の肉親は、日々の生活の中で親愛を深めていく。しかし主人公Bは自分の星にいつか帰らなければならない。
・主人公Bの噂を聞きつけた多くの人間達が、主人公Bを手に入れるため主人公Aのもとにやってくる。しかし主人公Bは主人公Aのもとを離れない。
・そんな状況が続く中、主人公Aのもとに、主人公Bを迎えに来た、母星からの使者がやってくる。
・主人公Bの母星からの使者たちは、UFOに乗ってまばゆい光とともにやってくる。
・最終的に、主人公Bは主人公Aに別れを告げ、未確認飛行物体に乗りこみ母星へと帰ってしまう。
・満月をバックにする主人公たちを描いた幻想的なシーンが存在。多くの読者が両作品のタイトルを聞くと、このイメージを連想するほど、代表的な場面である。
など。

また、この文学作品「X」は正式名称の他に、「E.T.」と同じく主人公Bの名前をタイトルとして冠した別名があり、こちらの方がより一般的な呼称として定着していることも付け加えておきます。ここまで来ると単なる偶然とは思えないレベルの類似でなんですが、アメリカを含めた諸外国での文学作品「X」の知名度は低く、「X」の筆者もすでにこの世を去っているため、訴訟や糾弾をする人間がいないのが現状です。


さて、いかがでしょうか?「E.T.」は実は盗作だったかのように思いませんでしたか?

ここまで言っておいて、文中に書いた「X」という作品、実は「竹取物語(かぐや姫)」だった、という正体を明かしますと、どう思われるでしょうか?もう一度読み直していただくと(結論の部分以外)嘘は書いていないことに同意をしていただけるでしょう。けれど釈然としない、と。

ここで用いたでっちあげの手法は「箇条書きマジック」と呼ばれています。読み手の印象を操作して自分の望む結論を導き出す意図で、自己の主張に都合の良い要素のみを恣意的に抽出し、箇条書きにして列挙するやり口。「DHMO」のときと似た方法ですが、世の中にこんなものが溢れているので、お気をつけて。

「のだめ」を読みました

2007-03-23 20:26:57 | 雑感
隣人で同期のM君から「のだめカンタービレ」全巻借りて読みました。

(´_ゝ`)ナルホド

ハッキリ言って、ドラマツルギーとしてはありふれています。天然の天才と洗練された天才が織り成すラブコメディー。こんな設定はそこらじゅうに転がってます。

画もそれほど上手いわけではないですし、主人公の成長していく様子がイマイチ描ききれておらず、何が主題なのか輪郭がぼやけた印象です。

しかし。

選んだ舞台が「音大」。これが素晴らしい。

クラシック音楽って、純粋に音楽が美しいっていうだけではなく、過去の天才達の感性の塊なんですよ。曲の中に作曲者が生きた時代背景、作曲者自身の境遇、信条や心情なんかが込められてます。別人が書いた文学作品に作曲家が曲をつけ、形式上コラボレートしてるものもありますし、オペラなんて文学作品としても差し支えないわけで。曲そのものが一つのドラマとして完結しており、輝きを放っています。

そんな天才達の作品の上に立脚でき、かつその分野は(ワタシの知る限り)手付かずで放置されてきたため読者に新鮮に映る。こんな金脈を探し当てた作者の嗅覚がスゴイ!まさしく隙間産業の典型と言えるでしょう。

褒めてるのか腐してるのかわかんないですけど、もう少し腕のある漫画家さんが音大生を題材にして書けばもっと売れたろうと思うんです。けれども、そのためにはベースになるクラシック音楽の知識やセンスも必要になってくるので、やはりこの人にしか書けない漫画だったのかなぁ、と。

ミスチルの歌詞で・・・

2007-03-22 22:45:24 | 雑感
ミスチルって、たまに(わりと頻度が高い?)頭の痛くなるような歌作りますよね?

この間友人の車に乗せてもらっていて、カーステから流れてきたのはアルバムに収録されてる「隔たり」という曲でした。


たった0.05ミリ 合成ゴムの隔たりを
その日 君は嫌がった
・・・う~ん、頭が悪い。

と言いますか、これに似た川柳をどこかで聞いた覚えがあるぞ!?
出展がわからない、原文もうろ覚えなんで確かなことは言えませんけど、おそらくこんな内容。

ゴム一枚 あなたの理性が 寂しくて

これに限らず、耽美派の文学にはこんな表現いくらでも出てきます。
なんだ、朴李かYO!

ミスチルは「箒星」とか好きなんですけど、「どろろ」という時代劇映画の主題歌になった「フェイク」には「ホック外してる途中で・・・」なんて歌詞がでてきます。

手塚治虫が泣くぞ

錬金術その3

2007-03-21 22:45:00 | 雑感
錬金術シリーズその3。今回は国語の力で世界一の危険物質をでっち上げてしまおうという試みです。


「DHMO」という化学物質をご存知でしょうか?このDHMOの化学的性質を列挙してみますと次のようになります。

・毎年無数の人々を死に至らしめている。
・酸性雨の主成分であり、温室効果にも大きな効果を持つ物質である。
・化学工場の排水中に大量に含まれている。
・DHMOの分解には大量のエネルギーが必要で、分解後には爆発性のガスが残留する。
・加熱により反応性を大きく高め、白煙を上げる。
・DHMOが液体から固体に相転移する際、体積について異常性を示す。これにより容器や配管などが破損する被害が多発している。
・DHMOは金属の腐食プロセスを加速する。特に鉄には顕著な錆を生じさせ、工業製品などに多大な悪影響を及ぼす。
・DHMOは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、セシウムなどの金属を侵し、水素ガスを発生させる。またその際、強アルカリ性の液体が生成する。

人体への影響は次のようなものがあります。

・DHMOを呼吸器系に吸引すると急性の呼吸不全を引き起こすことがある。
・経口摂取で大量発汗、多尿、腹部膨満感、嘔気、嘔吐、電解質異常、悪心、下痢、腹痛、頭痛を来すことがある。
・犯罪者の血中、尿からは大量のDHMOが検出される。暴力的犯罪のほぼ100%が、何らかの形でDHMOが摂取されて24時間以内に発生している。
・DHMOは恫喝や暴行の際の凶器としても用いられている。
・不妊男性の精液や、死亡した胎児の羊水、癌細胞などからも多量に検出される。
・DHMOを使用した自殺や殺人事件も、毎年後を絶たない。
・空気中のDHMOは発汗による体温調節機構の働きを阻害する。このためDHMOの濃度が高い環境にいると独特の不快感がある。

環境への影響は主に次のようなものがあります。

・ある種のジャンクフードにも大量に含まれ、パッケージしたものを飲用に販売している業者さえある。
・農薬散布にも使われ、汚染は洗浄後も残る。
・工業的に溶媒や冷却剤などとしてコンビナートや原子力施設で大量に使用され、そのほとんどは河川に投棄されている。
・自然中にあるDHMOは、洪水や津波、地滑り、旱魃などの天災の主な要因となっている。
・固体のDHMOは摩擦係数が極端に低く、しばしば負傷者や死者が出ている。
・DHMOは場合によってはインクを溶かすこともある。高松塚古墳では、DHMOによる汚染が確認され、壁画消失の原因の一つとも考えられる。
・油田において、発生する有毒ガスの処理のために燃やされているが、その際にも副産物としてDHMOが発生する。
・DHMOはガソリンや灯油など化石燃料を燃やした際に副産物として大量に発生する。脱硫処理のされていない石油を燃やした際にも発生する。
・人間の居住区にDHMOが流入すると、多くの死傷者を出す災害となることもあり、特に低地の市街地や地下街に流入した場合には被害が甚大になると予想されている。その結果、DHMOの流入を阻止するために毎年多額の費用が投じられている。

その他爆発性や軍事利用などついて

・DHMOの急激な気化によって大爆発を起こす事故が多数発生している。
・世界中の軍事施設では大量にこの物質が備蓄されており、武器製造や兵站にも供されている。
・沖縄や横須賀の米軍基地、原子力空母にも大量に備蓄されていることが確認されているが、国会で問題になったことは一度もない。
・食品中のDHMOは微生物の繁殖を促進し、腐敗を招く。
・DHMOが精密機械などに付着すると、ショートや接触不良になりやすくなる。また、これを放置して機械が故障したり、それらの機械に触れて感電する場合もある。
・DHMOは多量の中性子を含む。また、DHMOは微量ながら放射能を持つ。


・・・斜め読みしていただいただけで
「これ、けっこうヤバイ化学物質なんでない?」
と思いませんか?

あ、この「DHMO」、「DiHydrogen MonOxide」、日本語に訳すと「一酸化二水素」の略号です。

そう、実は「DHMO」の正体とは・・・

「なんやそれ!」
と思われるかもしれませんが、嘘は一つも書いておりません。こういう錯覚のさせ方、これが錬金術なワケです。

壊れゆく

2007-03-20 19:22:26 | 会社
2ヶ月ほど前、会社で実験中(化学系の会社に勤めているので「実験中」という表現なのですが)に失神昏倒、救急車で運ばれました。

・・・原因は不明

それ以来、会社の実験室へ入ると、多かれ少なかれ頭痛や吐き気を感じるようになりました。

と言いましても、それほど重篤な症状でなく、
「潜在意識的になんか『実験室 = 恐い』の図式ができちゃってるだけだろ。無視むし」
とほうっておきました。

それが昨日。有機溶剤保管庫という部屋の中が、いつもよりトルエン(平たく言うとシンナー)臭かったんです。健常な方ならその程度ではどうということはないんですけど、ワタシはあっという間にやられてしまいました。

頭痛、吐き気、腹痛、耳鳴り。世界が歪んで見えましたよ。

そんなわけで会社から帰って布団で寝てましたら、体の感覚がオカシイ

目をつむっていると、自分の体が異様に長いように感じたり、つけているTVが耳の傍で鳴っている感覚。絶対に理解してもらえないと思いますが、世界がとにかくオカシイ。薬物中毒でトリップしちゃった人の感覚って、こんなもんなんですかね・・・?

で、これからは汚い話しますのでご注意。

朝、ケツが冷たいという感覚で目が覚めました。
パンツ脱いでみますと、寝ている間に軟便もらしてました

あまりにショック!!!ワタシの体が、ワタシの意志では制御できなくなっていると言うことでしょうか!?

こ、こういう風に人間って壊れていくんだな。

錬金術その2

2007-03-18 20:21:10 | 雑感
錬金術シリーズその2。今回も数学の錬金術を紹介。

以下に「等式変形」を繰り返してゆきます。前提としてa = b = 1 とします。

まず初め
a = b

両辺にaをかけます
a^2 = a*b

両辺から b^2 を引きます
a^2 - b^2 = a*b - b^2

両辺を整理して積の形に直します
(a+b)*(a-b) = (a-b)*b

両辺を (a-b) で割って
a+b = b

ここで前提の a = b = 1 を代入すれば
2 = 1

右辺を移項して
1 = 0!!!

この方法でも無から有、0から1を生み出すことに成功(?)しました。

さて、これも当然途中で間違っているところがあります。どこが間違っているかお分かりでしょうか?

平たく言ってしまえば0で割ることが錬金術のタネです。

華麗なる一族

2007-03-18 10:27:04 | 歴史
このブログのメインカテゴリー「歴史」の一回目の記事。今流行の「華麗なる一族」と「蒼き狼 地果て海尽きるまで」にちなんで。

「華麗なる一族」というドラマが流行ってますね。今日(3/18)が最終回。

一方「蒼き狼 地果て海尽きるまで」という映画はチンギス=ハーンの一生を描いたもの。

息子(鉄平とジュチ)の出生を疑う家長という構図が、ちょっとだけに似てますね。

でも本当に華麗なのはチンギス=ハーンのほうです。

四人の息子であるジュチ、チャガタイ、オゴタイ、トゥルイはいずれも有能。孫はバトゥ、グユク、モンケ、フラグ、フビライと世界史上の人物ばかり。兄弟のカサルとテムゲもかなりの人物。笑ってしまうぐらいハイタレントな一族だぜ!!!

まあ同血で、同じ環境、同じ教育を受けて育ってきたわけですから、チンギス=ハーン同様、優秀であっても何の不思議もありません。

ドラマ「華麗なる一族」で例えていえば、北大路欣也を三人の優秀な弟が補佐し、息子は鉄平と銀平に加えて優秀なのがあと二人いる算段。まさしく銀河系軍団