そして時の最果てへ・・・

日々の雑感や趣味の歴史についてつらつらと書き並べるブログ

常識を破るのは難しい

2009-10-29 22:08:40 | 雑感
ライトフライヤー号のことを調べてみますと、とても斬新なアイデアが豊富に盛り込まれていることに驚きました。

・ガソリンエンジンの採用 (馬力/重量比が高い)
・たわみ翼の採用 (機体を傾かせて方向転換するする)
・減速機構の採用 (自動車のトラクションコントロールみたいなもの)
・木製 (軽量化)

ガソリンエンジンは適当なものが無かったため自作し、翼の構成は風洞実験により決めたんだそうです。まさしく技術者の鑑!
゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜

しかし、ライト兄弟の作る飛行機にはヨクワカランものもありました。プロペラをローラーチェーンで駆動させていたのです。
(エンテも不自然だとは思いますが)

チェーンドライブは高速回転させると外れる・切れるなど信頼性に欠け、エネルギーロスも激しい。だもんで、その後飛行機はシャフトドライブ(歯車型)に置き換えられてゆきます。

ではなぜライト兄弟は、効率が悪く不自然なチェーンドライブを採用したのか?

おそらく、ライト兄弟が「自転車屋」だったからだと思います。

動力伝達はチェーンで行うのが自転車の常識であり、自転車屋で飛行機開発の資金を稼いだライト兄弟は、最後まで自転車の発想から抜け出せなかったんだと思います。

「人を空に飛ばす」という、文字通り「世紀の大転換」を起こした技術者でさえ、今まで培ってきた発想を転換することは難しいんですね。

クリティカル?

2009-10-28 22:08:08 | 会社
会社で実験中、隣の席で実験していたM君の机から突如光が!



実験で扱っていた濃縮ウランが臨界に達したんだそうです。

キュリー夫人(マリー・キュリー)の伝記映画で、ラジウムの発見の瞬間は濃縮されて臨界に達したラジウムが青白く光る幻想的な演出がされていました。


(・・・いや、こんなんじゃないか)

ってことは、放射線バリバリに出まくりで、本来ならその場に倒れ付すぐらいの地獄絵図なんですけどね。

それがワタシの横で起こった、と。


嘘です。

善良のレッテル

2009-10-26 23:08:58 | 雑感
昨日(10/25)の読売新聞に、「オバマ大統領にノーベル平和賞を贈ったノルウェーの委員会はアホか?」という趣旨の記事が載ってました。

まあ、アメリカ人の3分の2が受賞に納得してないらしいんで、そんな記事になっちゃうのもわかるんですが。

これは、そう、アレだ。男子トイレの小便器に
「いつもキレイに使っていただいてありがとうございます」
と貼ってあるのと同じですよ。

「汚すんじゃねぇぞこのヤロウ」と書きたいところを我慢して、相手に善良のレッテルを貼ってやろう、という。

いつも世界を平和にしていただいてありがとうございます。

限定すると同時に突破する

2009-10-25 23:20:07 | 雑感
「奇跡の人」で哲学をやるシリーズ。前回の続きです。

言葉を使わずに生きる動物の感性を捨てることになったとしても、言葉を愛し、言葉を使って生きる道を選んだのは何故か?

それはおそらく、言葉は思考を限定すると同時に、限定された世界を突破する力を併せ持っているからだと思います。

言葉によって人間は目に見えない小さな世界や測りしえない宇宙の姿を語ることができ、言葉によって一度きりの人生の中に千も万もの人生を味わうことができ、言葉によって宇宙の法則をも超えることができる。

これまでに検証してきましたように、あなたとワタシでは全く同じ風景を見る事は原理的に不可能です。でも「キレイな景色」として全く同じ思いを共有できます。

言葉が持つ限定性という副作用を知りつつ、言葉が持つ拡張性を最大限発揮するだけの知性を、人間は備えているのだと思います。だからこそ負の側面を恐れず、正の面を利用する道を選んだ。


とまあ、最近は情緒的な話が続いてきましたので、次回は論理的に言葉が持つ拡張性を考えてみたいと思います。

gdgd

2009-10-24 23:46:27 | 雑感
仕事の疲れが出たんでしょうか。今日(10/24)は、目が覚めると10時。

本屋さんへ行って「ふたつのスピカ」16巻を探しても見つからず、「蒼天航路」11、12巻と「聖☆お兄さん」4巻のみを買い、悄然として家に帰る。

漫画を読みながら昼間からビールを飲み、読み終わると昼寝・・・のつもりが、夜8時まで寝込んでしまう。


週刊 世界の美術館」と「GRAPHICATION」を読み、気が付いたら一日が終わった。

・・・と、自分でもビックリするぐらいの自堕落な一日を過ごし、そんなグダグダ感満載のブログを更新するワタシですよ、っと。
ヽ( ゜д゜)ノ┌┛)`Д゜)・;’

このブログを読んでしまったあなたにも、gdgdのおすそ分けをしちゃいます。



さて、おなかが空いたからラーメンでも作るか・・・。

ひえぇ~

2009-10-23 19:24:05 | 会社
ここのところ忙しくてブログを更新する気になれませんでした。
(A´д`;)

実験の結果が芳しくなくて、あちこち駆けずり回って忙しいのは学生時代から変わりません。

それにしても、10日間も間隔が開いたのは凄く久しぶりな気がします。

仕事も一段落つき、言いたいこともいっぱいたまったので、明日からはまたマメに更新します。

今日はビールを飲ませてくれ!

第1部隊の孤立

2009-10-13 22:12:16 | 歴史
小牧・長久手戦役シリーズ。前回の続きです。

羽柴秀次、堀秀政隊の苦境を聞きつけ、第1部隊の池田恒興、森長可隊が反転。救援に向かいます。

しかし第1部隊が戦場に到着した時、助けられるべき第2部隊は既に逃げ去り、換わりに家康の本隊が高地群を占拠していました。

退路を確保していた羽柴・堀隊へは池田恒興から合流するよう使者が遣わされていたんですが、それを無視して退却してしまいました。家康本隊の出現を目の当たりにしていたからです。

確かに兵力や士気では到底敵わない相手ではあったんですが、後から来る友軍のことを考えれば距離をとって牽制するぐらいのことはするべきであり、合流命令が実現不可能だとしても勝手に退却するのは大いに問題ありです。

羽柴・堀隊が踏み止まらなかったため、徳川勢は仏ヶ根および前山に布陣。この徳川勢の占拠した高地群によって退却路は完全に封鎖されました。有利な地形は敵に先取され、友軍にも見捨てられ、救援隊は最悪の死地に放り込まれていたのです。

緒方~!

2009-10-10 21:54:18 | 雑感
今日(10/10)はマツダスタジアムへカープの応援に行ってきました。

外野指定席が取れなかったので内野自由席へ。応援の盛り上がる場所を確保するために開門1時間前の9時から並んだんですが、その時既に長蛇の列。試合開始は13時30分だってのに・・・。
(A´д`;)

それもそのはず、カープの今シーズン最後の試合であると同時に、23年間カープ一筋で活躍してきた緒方孝市選手の引退試合でしたからね。

3年連続盗塁王、3割30本塁打達成、5年連続ゴールデングラブ賞受賞と、文字通り走・攻・守の3拍子揃った万能選手でした。
(広島はそんな選手をいっぱい輩出してますね)
「筋肉番付(スポーツマンNo.1決定戦)」で総合1位も取ってます。
(σ・∀・)σ

腰痛のため8回表の守備からの出場でしたが、元同僚の木村拓也が空気を読むセンターフライで緒方に守備機会が回ってきました。
(・∀・)/ GJ!

さて、その裏に回ってきた緒方の打順。8回までヒット1本に抑えられてきた相手から、右中間を真っ二つに破る3塁打!そして3塁へのヘッドスライディング!
⊂(゜Д゜⊂⌒`つズザー

試合は大竹が3塁を踏ませない2安打無四球完封(ただし広島打線もヒット2本で、いわゆる「スミ1」)で勝利。ブラウン監督の有終の美を飾りました。

引退セレモニーではゆずの「栄光の架橋」が流され、観客の120%が泣いていましたよ。あれは卑怯だ。。
。゜(゜´Д`゜)゜。

試合後には引退する緒方孝市、尾形佳紀、江藤智(現在西部)、ブラウン監督のヒッティングマーチに続き、野村謙二郎のヒッティングマーチを歌いました。

野村も盗塁王3回、3割30本塁打(+30盗塁)達成、最多安打3回、ゴールデングラブ賞1回と万能選手で、当時パ・リーグにいたイチローと並び賞されたリードオフマン。90年代のカープを支え続けた名選手です。

来年の監督として期待されている野村。また来年のカープに期待しましょう。

政治的な動き

2009-10-08 08:03:03 | 雑感
石原慎太郎東京都知事がこんなこと言って、副知事が謝る事態になっているようです。

石原氏「思い切った約束」発言にリオ怒る - nikkansports.com

>石原氏は、IOC総会が行われたコペンハーゲンから帰国した4日、敗因について「目に見えない政治的な動きがあった」などと語っていた。

うん?まさかお前、日本は「政治的な動き」をしなかったと言いたいわけ?

「政治的な動き」があるのは当たり前ですし、むしろ「政治的な動き」をやってないのなら、そりゃ本気で誘致活動してなかったとか、世間知らなさ杉とか、いろいろマズイ。「政治的な動き」をやったうえで、「そんなもの知りません」と平然と言うぐらいじゃないと、「外交下手」の烙印を押される。

石原さんは勝ちっぱなしの人生だったから、潔く負けて勝者に祝意を述べるお作法を知らなかったんでしょうかね。他人にはダンディズムを求め、それは正鵠を射るのに、自分の余裕がなくなるととたんに地が出てダサくなるなあと思った次第。

小説を読む

2009-10-05 23:24:42 | 雑感
今日(10/5)は「世にも奇妙な物語」を見ました。

涙が止まらないっす。
(´;д;`)

よくもよくも、これだけ面白い物語を考えられるものです。

人間が小説やドラマ、映画や演劇を見ることは、人生がたった、たった一度きりであることへの抗議からだと思いますよ。

お月見

2009-10-04 10:44:41 | 雑感
昨日(10/3)は中秋の名月でしたね。

窓を開けたままうたた寝し、目覚めた時はもう夜でした。

部屋の中が差し込む月光で白く照らされ、地上に降りた霜かと見間違えました。

光をたどって頭を上げ、窓の外に懸かる月を見上げました。

ふと故郷のことが思い出され、知らず知らずうつむいてしまいました。

ボビーってオロゴンかと思った

2009-10-01 22:33:49 | 雑感
今千葉ロッテがエライコトになってるそうです。

バレンタイン監督を退任させる意向のフロントと、それに反対する一部のファン集団(Marines Victory Productions、MVP)が猛抗議。「フロントは死刑」なんて横断幕を掲げちゃったりして。

そんな中、ヒーローインタビューのマイクを持った西岡剛選手が、声を震わせ、涙を流し、ロッテファンのいるスタンドに歩み寄りながら「本当にロッテを愛しているのであれば、あしたから横断幕を下げてほしい」とコメント。

それに対してMVPの人たちが西岡選手に掲げた横断幕には「偽善者」の文字。

ここら辺の経緯はこちら↓からどうぞ
ロッテ騒動

もちろんこんなことやってるMVPの人たちにも言い分があります。

生涯わすれられない最悪な一日。 いしだのブログ

MVPとは熱心な千葉ロッテファンでして、応援メガホンを排して手拍子で応援したり(←応援で何を言っているか聞き取りやすい)、マフラーみたいなタオルを両手で掲げて合唱したり、でっかい横断幕使ったりと、サッカーの応援のエッセンスを導入して応援をより楽しいものに改革し、広めた人たちです。

交流戦でロッテファンの応援を見たことがありますけど、あれにはビビリましたね。だって千葉から広島まで来た少数だけど精鋭たちが、一糸乱れず軍隊みたいに応援してるんですもん・・・。

でもこんなこと↓やっちゃだめでしょうよ。
娘がロッテMVPから受けた暴挙について

最近はもう完全に圧力団体と化しているそうです。平民層を母体とし、革命の推進を唱え、自然に独裁・恐怖政治をするようになっていった、フランス革命期のジャコバン派みたいです。

で、その騒動の発端となったボビー・バレンタイン監督はこんな感じ↓。
「遠くから見ていた」ボビーがESPN解説者復帰 (スポニチアネックス)

何だ、ボビーの一人勝ちですか。

ひいきの選手に声援送って、有名ロートルで盛り上がって、得点シーンで大騒ぎして、グッズ買って、ビール飲んで、野球知識を知ったかぶって、ちょっと野次って、勝ったら笑い、負けたションボリ。それで家路につけばいいんじゃないですか。応援ってそういうもんでしょうよ。