そして時の最果てへ・・・

日々の雑感や趣味の歴史についてつらつらと書き並べるブログ

戦争の目標

2010-02-28 18:04:28 | 歴史
「小田原の役」シリーズ第3回。前回の続きです。

北条家の成り行き任せとしか思えない外交方針は、戦争目的それ自体をも曖昧にしました。

戦前では
・北条氏政の上洛。
・豊臣家への臣従。
が内定していましたが、戦争をするからには、外交努力では達成できなかったこれ以上の条件を引き出さなければならないわけです。となれば、
・臣従はするが氏政は上洛しない。
・氏政は上洛するが、豊臣家への臣従はしない。
・氏政が上洛し、豊臣家に臣従もするが、沼田領全土を返還させる。
などが目標として妥当なところでしょう。

しかし、統一性を欠いた北条家には、勝利したとして上記の譲歩を引き出すことができたのか、そもそも勝利とはどのような状態を指していうのか、という根本的な見通しが欠けていました。

秀吉の勢力は、6年前の小牧の役の時とは比べ物にならないくらい強大になっていました。天下の大半を支配下に収め、大坂に巨城を築いていた秀吉を完全に屈服させることが不可能である以上、北条家に設定可能な目標とはせいぜい、侵攻軍の領外への駆逐か、侵攻軍に出血を強いて戦争継続を断念させるなど、限定的なものにならざるを得ません。そしてこういう「小牧の役」型の勝利を想定していたとしても、その達成は難しい情勢にありました。

以上のような中々絶望的な状況ですが、次回は北条家が採用すべき防御戦略について考えてみましょう。

さて、と。

2010-02-27 17:23:25 | 雑感
今までカーリングがどうのこうの言ってきましたが、ドイツに負けて決勝に勝ちあがれる可能性が低くなってから、報道各社の扱いが一気に小さくなりましたね。

所詮フィギュアスケートまでの隙間を埋めるために一生懸命マスコミが盛り上げてただけ。勝てなくなった途端に引いていく。

こういうこと書いているワタシに、世間の方々はこう言います。
「そんなの最初から分かってたことじゃん。」

決勝が先ほど終わったそうですが、衛星放送だったため見られず。

あと4年間は「カーリング」とは言うまい。

寝不足

2010-02-23 22:21:21 | 雑感
カーリングの深夜(正しくは未明)放送を見ているので極度の寝不足です。

って、スピードスケートが終わったあたりから、どのニュースを見ても「今日のチーム青森」を報道しています。今朝(2/23)は民放が朝のニュース番組(めざましテレビとか)を打ち切ってまで生放送していました。

昔だったら結果を10秒ぐらいの原稿を読んで終わりぐらいの扱いだったのに。競技は衛星放送、よくてNHKが録画で流すくらいだったのに。

カーリングの裏ではスキージャンプ団体をやってたんですよ。それなのにカーリングの扱いの方が大きい。昔なら考えられない扱い。

それだけ他の競技で日本人が活躍できる見込みが薄いということでしょうか。

長野オリンピックの頃までは、ウィンタースポーツのタニマチ、雪印とコクドが元気だったんですが、両方とも経営者の不祥事でヘコんじゃいました。日本では政府からの支援はほぼ無いに等しく(事業仕分けでさらに予算を削られることになってますし)、日本独特の「実業団スポーツ」に支えられていますから、金のかかるウィンタースポーツ(サッカーなど玉コロ1つでOKですが)など飢え死にするしかないのは当然と言えば当然。

そんな状況でカーリングがピックアップされています。絶対に一般受けする競技ではないはずなのに。

やっぱり花形はスキーとスケートで、その二つの報道が薄いのは、日本のスポーツの断末魔か?いや、考えすぎか。

P.S.
どうでもいいですが、「オリンピック」の文字を入れておくとアクセス数が倍増しますね。アフィリエイトやってないので関係ありませんが。

北条家の外交方針

2010-02-21 22:02:39 | 歴史
「小田原の役」シリーズ第2回。前回の続きです。

九州征伐が終わる天正十五(1587)年までの豊臣秀吉は、関東への直接的軍事介入が不可能な状態であり、そのために北条家への態度はひどく低姿勢でした。豊臣政権に臣従していた佐竹や宇都宮への支援は口先だけのものに過ぎず、上杉を通して支援を約束していた真田については、徳川家が正式に豊臣家に臣従が決まってから手のひらを返し、北条・徳川の真田攻めを容認したりもしました。

「沼田問題」は最終的に真田が豊臣へ降伏することによって解決をみましたが、領土問題の裁定を第三者の秀吉が行ったため、具体的な事務処理段階で齟齬を生じ、北条が沼田の北1/3を放棄させられる結果となったことは前回説明しました。

そんな不満を抱きつつも、北条家は当主・氏直を上洛させ、豊臣家に臣従する条件交渉を進めていました。

しかし、対秀吉強硬派が暴発。沼田引渡しが行われた直後に、北条が放棄させられた沼田北部にある名胡桃城を攻略してしまったのです。

それでも恭順派はなんとかそれ以上の戦闘の拡大を抑え付け、氏直の岳父・家康に取り成しを依頼します。家康もそのつもりで、北条に対して「臣従しないのなら娘を送り返すこと」と通達します。一見恫喝にも見えますが、これは逆に「娘を送り返してこない限り、豊臣への臣従の意思があるものとして取り成す」という意味でもあります。それほど家康は北条家に好意を示していました。

その一方で、氏直の父で強硬派の氏政と、氏政の次弟・氏照、三弟・氏邦は、その対抗姿勢を崩そうとしませんでした。伊達との同盟を推し進め、なおかつ氏直へ兵力の動員するよう圧力をかけます。

その圧力に屈した氏直は、動員令を発令しました。その目的は、秀吉に対する外交的恫喝と、強硬派に対しては秀吉に対して弱腰ではないことを示し、批判をかわすこと。

かような目的で動員された兵力は総勢10万を超えました。この数字は九州全土を支配していた島津家のそれを凌駕する驚異的な数字です。また、動員が行われた時期は名胡桃上事件から半月足らず。

恭順派の打算には、兵力動員が対外的にどれほどマイナスになるかが、完全に抜け落ちていました。北条の防衛体制の強化という恫喝に対し、さらに高圧的な恫喝、つまり宣戦布告をもって応ずることぐらいは予想されて当然といえるでしょう。

かくして、家康が献身的に仲裁に奔走したにもかかわらず、北条家は内部の矛盾を解消することを優先させた結果、開戦への道を突き進むことになってしまいました。

しびれるぅ!

2010-02-20 15:08:39 | 雑感
カーリングおもしろいよ、カーリング!

予選リーグ、日本 v.s. イギリスの生放送を見てたんですが、録画しなかったのが悔やまれるくらい面白い試合でした。

これまでの3戦はサードの近江谷、スキップの目黒が調子を落としていたんですが、イギリス戦はリードの石崎、セカンドの本橋を含め4人ともフィーバーしていました。いやぁ~、スバラシイ!
キタ━━━ヽ( ゜∀゜)人(゜∀゜ )メ( ゜∀゜)人(゜∀゜ )メ( ゜∀゜)人(゜∀゜ )ノ━━━!!

でもイギリスのスキップ、ミューアヘッドも凄かったです。ガードストーンの間を何度も抜く正確なショットで、一度でも失敗すれば即ギブアップにつながるような場面で何度もイギリスチームを救いました。まぁ、全員が絶好調だった日本チームに対して、最後は力尽きたわけですが。

録画していれば、5回見て7回泣いていたと思います。おもしろかった!!

冬季オリンピック

2010-02-18 20:35:55 | 雑感
カーリング面白いよ、カーリング。

ミーハーで申し訳ないですが、ソルトレイクオリンピックの時に学生実験のレポートを書きながら初めて見て好きになりました。トリノオリンピックの時も修士論文書いてた気がするのは気のせいかしら。

カナダ戦、第10エンドでのスキッパーの差がでました。先攻の目黒がミスしたのに対し、カナダの正確なショットで逆転されちゃいましたね。さすが世界一のスキッパー・ベルナルド。

まだぺブルのクセがつかめていないのか、ミスショットが多いので上手く修正してほしいです。

そしてスノーボード ハーフパイプ。あの國母和宏。

まだ21歳のガキ (ワタシは28歳ですが何か?)なんで、日本代表の「公式ユニフォーム」を「着崩す」ことが、日本という文化の中でどれくらい反感を買うのか想像できなかったんでしょうね。

確かに成田空港の映像を見てクレーム入れてくる人間がいようとは、ワタシも想像できませんでした。

タイヘン「個性的な」人です。

学校では「個性を伸ばせ」って教わってきた世代です。「個性」って、本来は「平均からどれくらい離れているか」です。絶対値だけが問題であり、その符号は問題とされないはず。とんでもないマイナスでも「キラリと光る個性」と換言することができるはず。

学校の言う「個性」とは、倫理・道徳の物差しでプラスの方向のものしか認めません。「才能」と言ってしまうと「努力が無駄」というニュアンスが混ざってしまうため、それを誤魔化すために「個性」と言う言葉を使うんでしょう。

彼はタイヘン「個性的な」人です。学校の先生が泣き出すくらいの個性。

実際に滑っているところ見ましたが、スゴイですね。不思議なぐらい高く飛び上がってました。純粋にスゴイ。

まぁ、優勝した選手(ショーン・ホワイト)を見るとダントツなんですが。

どうせなら國母にはメダルを取ってもらって、
「俺は国から捨てられた!」
と言ってメダルを川に捨てて欲しかったですね。
(↑モハメド・アリの話は実はウソだったらしいですけど)

こんなものは料理ではない

2010-02-16 21:46:37 | 雑感
ワタシの住んでいるアパートのそばには「亀八食堂」という焼肉屋があります。

「食堂」という名前からは生姜焼き定食とか、焼き魚定食とかがメニューとして思い浮かびますが、問答無用で焼肉屋。
アパートのベランダで洗濯物を干すと、もれなく焼肉臭が付いてきます。換気扇から焼肉の匂いがすることもしばしば。

肉を注文すると、山盛りの野菜と肉と、その上に赤味噌とラードが乗っかった"カタマリ"が乱暴に鉄板の上に放り出されるだけ。

焼けるスピードが遅くてお腹が空いているのに食べられない。焼けた後は早く食べないと焦げ付く。自分のペースで食べさしてくれ!


味も赤味噌のクドさ一辺倒。元々赤味噌は「人を選ぶ」調味料なのに、他の選択肢が無い。

こんなもん料理とは言わん!

・・・でも好きな人は好きになる味なんだとか。この世から戦争がなくならない理由がよくわかります。

未来は

2010-02-14 22:31:56 | 雑感
昨日(2/13)は個人的な用事で大学の出身研究室へ行ってきました。

なんでも明日(2/15)は修士の研究発表会だそうです。忙しさのピークのところへお邪魔してしまいました。4年生も卒業論文、修士1年生も就職活動で忙しそうです。

深夜に及んでも、たくさんの学生さんたちが残っていました。

土曜日の深夜、それも世間ではバンクーバーオリンピックが始まったばかりの時期に、青春の貴重な時間を研究に捧げる。ふと気が付くと、「俺はいったい何をやってるんだ?」という気持ちが首をもたげてくる。ワタシが修士を卒業したのも4年前、トリノオリンピックを見ながら、溢れる涙を拭いながら、資料を作った思い出があります。

中学の時は水球というスポーツで全国大会に出場したことがありますが、
「あの頃、何故土曜も日曜も無く、あんなシンドイ練習してたんだろうか?」
と今になって不思議に思います。

それと同じことを二十歳過ぎてやったわけです。社会に出ても直接役に立つ事やっているわけじゃない。理不尽と言えば理不尽。

でも、
「あの時あれだけ頑張った」「あの時に手を抜かなかった」
という記憶が、これから先の人生で貴重な財産になります。

未来は君たちの上にこそ輝きます。頑張ってね。

劇画!

2010-02-12 23:32:15 | 雑感
カープの公式グッズが今年も面白いです。

iPodカバー(音符)

本家のさり気ないパクリ方がステキです。

カープビンふりかけ旅行の友
>旅行の友:前田(智)選手
>鰹みりん焼:栗原選手
>のり.たまご:前田(健)選手

「前田坊や」はいつ見てもハマり過ぎです。

坊や魂Tシャツ(キャッチ)(Sサイズ)
>猛々しい劇画坊やが投げる!打つ!捕る!
>「We’re Gonna Win」の新キャッチフレーズをイメージさせる劇画タッチのカープ坊やが
>投げる、打つ、捕るの3ポーズで登場!!
>これまで見せなかった新たな坊やの熱い姿を胸に刻み込もう!

グラブの代わりに口を開けてキャッチ(?)しているところでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。

沼田問題

2010-02-10 22:58:50 | 歴史
いよいよ始まります「小田原の役」シリーズ。

時は天正十(1582)年、織田信長が本能寺の変にて倒れます。

武田征伐により織田領になっていた信濃(長野県)、甲斐(山梨県)、上野(群馬県)にはそれぞれ織田配下の森長可、毛利秀頼、河尻秀隆、穴山信君、滝川一益が治めていました。

しかし本能寺の変の混乱で河尻秀隆と穴山信君が討ち死に、森長可、毛利秀頼、滝川一益が撤退。旧武田領はあっという間に空白地となってしまいました。

そうなれば当然、領地争いが発生します。北からは上杉、南からは徳川、東からは北条が侵攻。特に徳川と北条の戦いを「天正壬午の乱」と呼びます。

北条は上野から碓氷峠を通って東信濃に入りましたが、その途上にあったのが利根、吾妻の2郡、つまり沼田です。当時沼田を治めていたのが真田昌幸でした。

真田昌幸は当初北条方に味方しますが、途中で徳川方に寝返ります。信濃での作戦にあたり、後方連絡線を遮断された北条は停戦に追い込まれます。北条家当主・北条氏直が徳川家康の娘・督姫を妻に迎え、信濃は徳川領、上野は北条領とする講和条約が結ばれました。

北条方は信濃の都留、佐久から速やかに撤退したのに対し、徳川家臣となっている真田昌幸は、上野の沼田に居座ったまま動こうとしません。自力で勝ち取った沼田を家康の一存で放棄させられるのに納得できなかったためです。

真田は独立を保つため上杉と同盟。天正十三(1585)年、ついに徳川と真田の戦争「上田合戦」が勃発します。

家康は鳥居元忠、大久保忠世、平岩親吉ら7000を派遣しますが、真田昌幸は地の利を生かした戦術で徳川勢を神川に追い落として撃退。家康は上田城攻略を諦めざるをえなくなります。

最終的には豊臣秀吉が仲裁に入り、天正十七(1589)年に沼田の南2/3を北条領、北1/3を真田領とする裁定が下りました。

こうして沼田の1/3を放棄させられた北条は、豊臣政権に対して不満を抱くようになり、後に「名胡桃城事件」へと発展していくこととなります。

丞相!

2010-02-08 22:20:45 | 雑感
冬のオリンピックで思い出した。







今回のオリンピックにはこういう外野がいなさそうなので、じっくり世界の一流アスリートの技を観賞させていただきます。

NHK「ミラクルボディ」が面白すぎる件

2010-02-07 22:51:18 | 雑感
NHKで放送されていた「ミラクルボディ」という番組が面白いです。

夏のオリンピックの直前にもアサファ・パウエルやマイケル・フェルプスなんかの特集やってましたけど、今回は冬のオリンピックバージョン。

滑降(ダウンヒル)の金メダル候補の特集をやっていましたが、この人(アクセル・スビンダル選手)が凄いんです。

時速140km以上のスピードで滑り降りるため、一度バランスを崩すと間違いなく大怪我につながる競技。スビンダル選手もコケて顔面骨折の大怪我を負いました。

しかし復帰第1戦目を怪我をしたコースに敢えて選び、見事優勝。それ以降快進撃を続けているらしいんです。

そんなスビンダル選手を科学的に分析すると、約1分の競技中に1回しかまばたきをしないそうです(普通の生活をしている時は1分間に20回ぐらい)。なぜかというと、怪我をするのが恐くてたまらないから。逆説的なんですが、二度と怪我をするまいとして必死に情報を掻き集めるため、0.03秒の死角をなくすため、まばたきが極端に減る。

なおかつ、高速で世界がカッ飛んでいく場合には脳の処理能力が追いつかないのが普通の人なんですが、スビンダル選手だけは時速160kmの世界でも働き続けるんだそうです。

こんな風に、地獄の砂を舐めてきた人間だけが到達できる世界があり、それをキチンと論証したスポーツ科学。人間の可能性と科学の可能性を十二分に堪能させてくれます。

やべえ、オラすっげぇワクワクしてきたぞ!

売れる映画じゃないよ

2010-02-06 15:42:13 | 雑感
「崖の上のポニョ」を見ました。


・・
・・・

ただひたすら
「海っていいよね、海って!」
「女の子いいよね、女の子!!」
という映画ですよね。そう思っておくのが一番ですよね。。

だいたい宮崎駿の映画は難解、と言うより韜晦なんだから、子供向け映画なんてどだい無理な話なんですよ。画面からストーリーから、そこかしこにクレイジーなのがバラ撒かれています。こんな目眩を起こしそうな映画、子供に見せても理解できようハズがない。

そしてトドメに「藤岡藤巻と大橋のぞみ」。この完成度の低さは、サイケデリックと呼ぶのが相応しいでしょう。

ピカソの絵を見ているような気分にさせられるこの映画、売れたのはおそらく監督のネームバリューに負うところが大きいと思います。

オマケ
2008年夏の思い出

大相撲

2010-02-04 20:21:27 | 雑感
朝青龍が引退したんで少しだけ「大相撲」について。

「大」の付かない「相撲」は元々、(日本の)神様をお祭りする「神事」で、健康に恵まれた男性がその力を神前で披露し、敬意と感謝を示す儀式。古事記にまでルーツが遡るんだそうです。

それが「プロスポーツ」として定着したのは17世紀。相撲を「プロスポーツ」としてプロモートしたのが「大相撲」。当然「プロ」なので、スポンサー(商人や公家など)が付いて「エンターテインメント」の色も帯びることになります。

ところが明治維新が成り、西欧諸国に文明国家であることを示す必要性から「裸体禁止令」が発令されたあおりで、当時の力士達は罰金および鞭打ちの刑に処せられちゃったこともあります。
「裸で取っ組み合うなんざ、文明開化にそぐわない野蛮で見苦しい風習だ!」
と。相撲が「反体制」だった珍しい時期ですね。

ただ、明治天皇自身が相撲を取る趣味があったことと、初代内閣総理大臣・伊藤博文も相撲をやっていた(長州征伐戦で伊藤が率いていたのは「力士隊」でした)こともあって、「天覧相撲」が実現。天皇のお墨付きという箔が付いた相撲は、本来もっている娯楽性から、庶民に愛されるスポーツとしての位置を確実なものとしました。

・・・と、さらりと大相撲の歴史を書いてみましたが、「大」の付く「相撲」はその成立期から「エンターテインメント」の面を持ち、なおかつ明治天皇や伊藤博文が相撲好きだったという幸運に恵まれたために「反体制」から「国技」と認識される(←本当は国技と認定されているわけではない)までに逆転できたにすぎません。

なので、「大」の付く「相撲」に伝統だとか品格だとかを求めるのは筋違いだと思うんですよ。本来はプロレスと同じ系統のもんだと。

それなのに現在の大相撲は、「神事」であることと「プロスポーツ」かつ「エンターテインメント」であることが未分化で、よくわかんない権威付けがなされちゃっている様な気がします。「相撲」はともかく、「大相撲」を高尚な神事と権威付けることで、その周りにタカる人間が利権と名誉を捏造している。・・・こんなこと書いたら権威主義の人に怒られそうですが。

ワタシは朝青龍が登場したとき、テリー・ゴディと同じように見ました。強すぎるぞ、コイツ!!

相撲はもっとシンプルに、スポーツ、エンターテインメントとして楽しめばいいんですよ。日本人だけじゃ既に成り立たなくなってるんだし。

P.S.
朝青龍が引退したのは妥当だと思います。刑事事件起こしましたから。そこは弁護しません。

何故だかエラそうになる人

2010-02-02 22:52:20 | 雑感
「とくダネ」の雪中継(東京でもこんなに雪が降りました)の時、小倉智昭が

「それにしてもこの程度の雪で電車が止まったり、転んで怪我をする人がいたり、秋田出身の僕からすれば笑っちゃうね」

てなことを言ってました。

勝手に報道してるのはフジテレビであり、その上に乗っかって上から目線。

よくわからん!納得いかん!


・・・あ、上から見られたくないモノが頭の上に乗っかってるのか。