そして時の最果てへ・・・

日々の雑感や趣味の歴史についてつらつらと書き並べるブログ

人生、意気に感ず

2009-11-30 23:14:16 | 会社
亀山に異動することになりました。亀山事業所にある基幹技術センター。

3年半前、こんな記事書いたんですが、会社が3年越しの約束を守ってくれた・・・って、それ約束守ってくれたことになんのか?
( ゜Д゜)

もう3年も同じ仕事に携わっていまして、この仕事に愛着を覚えたところ。今更そりゃね~っしょ!?

まあ、高分子合成のスペシャリストが欲しいと乞われて向かうんで、期待に応えるべく頑張りますよ。


中原また鹿を追い
筆を投じて戎軒を事とす
縦横はかりごとは就らざりしも
慷慨志しはなお存せり

策をついて天子にまみえ
馬を駆って関門を出ず
纓を請うて南越を繋ぎ
軾によって東藩を下さん

鬱紆高岫にのぼり
出没平原を望む
古木寒鳥鳴き
空山夜猿なく

既に千里の目を傷ましめ
また九折の魂を驚かす
あに艱険を憚らざらんや
深く国士の恩を懐う

季布二諾無く
侯嬴一言を重んず
人生意気に感ず
功名誰かまた論ぜん

魏徴 「述懐」より

腹筋崩壊の呪文

2009-11-25 21:34:55 | 雑感
ねとらぼ:Twitterサーバ、「バルス」に勝つ

日テレで「天空の城ラピュタ」が放送されると、2chの書き込みがすごい勢いで増えていき、滅びの呪文「バルス」のaaが連投されてサーバーが落ちるのが恒例行事になっています。今回も毎分1500を超えるレスがついたんだそうです。2chは1000を超えるとスレッドが変わりますから、1スレが1分持たない。
(( ;゜д゜))ヒイィ

で、
>2chはいつも通り落ちたが、Twitterは「バルス」にも耐えきった。

会社でこのニュース読んだとき、周りの目を気にしながらも爆笑せずには居られませんでした。

心に漸近する

2009-11-24 22:01:53 | 雑感
「奇跡の人」で哲学をやるシリーズ。前回の続きです。

1ヶ月ぶりで、遅筆のために誰も相手にしてくれなくとも続けます。


これまでさんざん「心を言語で表現し尽くすことはできない」と書いてきました。それはちょうど、円周率という無理数を、0~9という10種類の記号だけで正確に書き表すことが不可能であることに近いんですよ。

しかし、ワレワレは円周率を小数点以下2桁、科学、工業の世界でも小数点以下35桁あれば十分。ワレワレが「完全に」心を言語で表現できなくとも、「おおまかに」心を表現できることでよしとし、言語を使って生きる道を選んだのだと思います。

円周率は「3」で近似しちゃう場合もあれば、1兆桁、それ以上まで求め続けることもできます。

心はトウモロコシの粒のように、そこにあるものをそのままに取り出してみせることはできませんが、石像のように、石を削っていくことによって形を与えることができる性質をもっています。

荒く削りだすことも、どこまででも丁寧に磨き続けることもできます。

無理数を表現するための数字の羅列や、石像を掘り出すための工程こそが言語の数。言語を尽くすことで、ワレワレは心を限りなく「本物」に近付けることができるのです。

NHK

2009-11-19 23:37:43 | 雑感
最近NHKの番組が面白いです。

「着信御礼! ケータイ大喜利」とか、「ブラタモリ」とか。

中でも最近になってようやく存在を知った「シャキーン!」。ラーメンズいいよラーメンズ。

るるるの歌

ウゴウゴルーガを思い出した。

事業仕分け

2009-11-18 19:56:59 | 雑感
事業仕分けのニュースを見てると、「マネーの虎」という番組を思い出しました。

「スーパーコンピューターで何ができるようになりますか?」
「ダークマターの解析を・・・」
「ダークマターって言われてもわかりません」
「だいたい世界一である必要はないんじゃないですか」

吉田栄作「ノーマネーでフィニッシュです」

まあ「夢」をウリにする事業で経済的価値を議論されると、かなり苦しいですよね。「水星の探査は日本にどんな利益をもたらす?」って訊かれても困ります。
↑「人類共通の利益に資する」と答えた東大名誉教授はエライと思いますよ。

ただ、税金(←人の金)で何かやろうとするんなら、出資してくれる人を説得するスキルもないと駄目ですよね。クリストファー・コロンブス(←「Cristoforo Colombo」なので「クリストフォロ・コロンボ」と音写するのが正しい)は、スペイン王室を説得して無謀な航海に出る資金を調達しました。他人の財布に手を突っ込むのがヘタクソな人はワリを食う、と。

そうは言っても、蓮舫の「ひざまずいて私の靴を舐めなさい」的な態度に接すれば、大抵の人は怯みますよね。ワタシなら議論どころか泣きます。
ヽ(;´Д`)ノ

世の中には「モノをいつまでも取っておく人」と「ガンガン捨てちゃう人」がいて、「取っておく人」にとっては無慈悲、「捨てちゃう人」にとっては痛快と感じるんじゃないでしょうか。

即位20周年ということで

2009-11-15 23:34:50 | 雑感
平成天皇即位20周年、ということで、少しだけ天皇制について考えます。

明治維新以後、日本は西洋に追いつくための努力を重ねました。福沢諭吉以来、「近代的個人」を創出するための涙ぐましい試みが続けられています。

しかしそれは失敗と挫折の連続でした。共同体のメンバーに後ろ指を指されようが、殺されようが、自身の内なる声に殉じろ!という西洋の近代的で一神教的自我は、共同体に溶け込もうとする日本人のもつ強固な前近代性の前に敗れ去ることとなります。

政治学の丸山眞男、経済学の大塚久雄、歴史学の阿部謹也なんか読むと、いかに日本人が近代的でないかの愚痴がずら~っと書かれてます。政治学や経済学は、日本が近代的個人の創出に失敗したことを嘆き、どうすれば前近代的な遺制を打破できるのか、どうすれば日本が近代化できるのかを考えました。

しかし社会学だけは意見を異にしました。社会学は、「『近代的個人』など創出しなくても社会の近代化は可能だ」という理論を示したのです。

古典的な政治学や経済学は、「近代的個人」という「OS」の上に立って初めて「近代社会」が作動すると考えたんですが、社会学は、全然別の「OS」の上でも「近代社会」は作動すると主張しました。これがいわゆる「社会システム理論」となります。

宮台真司は、「近代的個人」とは異なる仕組みで「近代社会」が作動する「OS」のことを、「天皇制」と呼んでいます。

そういう目で日本国憲法の第1章の第一条
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
を眺めると、よくできてるなぁ、と思った次第です。

ドラクエ9の経済効果

2009-11-11 22:35:57 | 雑感
「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」というゲーム、言わずと知れたドラゴンクエストシリーズのナンバリングタイトルとして、発売前からたいへん注目されていました。

「Ⅸ」の発表があった際、「Ⅷ」のPS2からプラットフォームをDSに変えた → 開発費が安く抑えつつ売り上げは高止まりを望める → 収益増!ということで発売元のスクエア・エニックスの株がストップ高。およびドラクエをSCEから奪い返した任天堂の株価も高騰。

しかし延期につぐ延期が市場に嫌われてストップ安。

さらに、2009年3月発売予定だった任天堂のドル箱タイトル「Wii Sports Resort」は、ドラクエⅨの発売日が3月にずれ込んできたことにより、バッティングを回避するために発売先送りされたんですが、スクエア・エニックスが更にもう一回発売延期しちゃいました。

だもんで、Wiiには長い間「つなぎ」のタイトルが無く、新規ハード購入者がライバルのPS3に逃げていってしまったんだそうです。それで「奇跡の成長」を続けていた任天堂が、2009年の上期は大幅な減収。

結論。納期はしっかり守りましょう・・・。

and yet

2009-11-09 22:43:00 | 雑感
ACCのCMフェスティバルってのがあります。

1位はサントリーのBOSS。これは納得。

2位はグリコのチョコレート。大きくなった磯野家の子供達のアレです。正直、デキはあんまり良くないと思うんですが、アイデア賞ということで。

3位を飛ばして

4位は「ダイワハウチュ」。役所広司の演技力で勝ち取ったで賞。

5位はホットペッパー。



木村カエラは天才ってことでどうか一つ。

そして飛ばした3位はと言うと・・・
サガミオリジナル

(∩゜д゜)???

見たことないですが・・・



うん。よくできてます。

が、とりあえずこんな詩も

一枚の 膜を隔てて愛しあう 君の理性を ときに寂しむ
俵万智

どっちがホントかは知りませんが。

日本シリーズの解説陣がヒドイ件

2009-11-05 20:06:07 | 雑感
今年の日本シリーズ、解説者がヒドイっす。

第1戦 テレ朝:栗山英樹、野村克也
実況の人がノムさんにしか話を振らないでやんの。テレ朝は栗山と野村のケンカでも期待したんでしょうか?


第2戦 フジ:新庄剛、清原和博
ず~っとはしゃぎっ放しで、副音声聞いてるのかと錯覚しました。


~~

第5戦 日テレ:山本浩二、堀内恒夫、中畑清
ダメ解説者を3人並べる日テレに、悪意すら感じます。

イメージって大事です

2009-11-04 21:29:09 | 雑感
うまみ成分のグルタミン酸ナトリウム、日本ではもっぱら「味の素」という商品名で呼ばれています。

だもんで、マスコミが「うまみ調味料」をなんと呼ぶか?

一番初めにうまみ調味料をニュースで報道したNHKは、「化学調味料」と名付けました。で、業界団体も一時期、自らを「日本化学調味料工業協会」と名乗っていました。

しかし公害や薬害が世の中に蔓延するに到り、「化学」調味料はその名称から消費者に忌避され、売り上げが減少した時期がありました。

そこで
「グルタミン酸は天然材料を発酵させて生産しており、『化学的』に合成されているもんではない!『化学』調味料という名称は適当ではない!!」
と主張。新しく「うまみ調味料」という名称を提案しました。

そしておそらく、涙ぐましいロビー活動の末、総務省や経済産業省が「うまみ調味料」と表記するようになり、大手マスコミもそれに倣って「うまみ調味料」を使うようになっています。

ただ、浸透してしまった「化学」調味料の名称は、いまだに日本人の心の奥底に暗い影を落とし、毒ギョウザ事件などが起こるたびに売り上げを落とすんだとか。

イメージ戦略って大事ですね。しかも先人達の遺していった亡霊だからなぁ。

殲滅戦

2009-11-01 09:36:34 | 歴史
小牧・長久手戦役シリーズもいよいよクライマックス。

前回説明しましたように、圧倒的不利な状況で徳川軍に遭遇した羽柴軍第1部隊ですが、兵力差が徳川軍9000 V.S. 羽柴軍7000とそれほど開いていなかったため、しばらくは様子見の射撃による応酬にとどまりました。

ここで家康が右翼を下げます。火力が弱まったのを見て羽柴軍の左翼を指揮していた森長可は堂々たる正面攻撃を敢行。側面からの射撃を受けながらも一時は徳川軍の戦列を突き崩す勢いをみせました。

しかし偽装撤退し、戦場の側面に回りこんでいた徳川軍右翼が攻撃を開始。窪地にのめり込んでいた森隊は、低い窪地の中で狙い撃ちされてしまいました。

とうとう森長可が銃弾を受けて戦死。森隊は総崩れとなり、その逃走兵の波に飲み込まれた羽柴軍右翼の池田恒興隊も大混乱に陥りました。

織田信長の覇業を最初期から支えた重臣・池田恒興が死亡。その長男元助も戦死し、次男の輝政は家臣の説得を受けて生き延びました。

第1部隊、第2部隊の壊滅を聞いた中川秀政の第3部隊は戦わずして敗走。羽柴軍中入り勢の作戦は、その半ばにして潰えました。