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錬金術その3

2007-03-21 22:45:00 | 雑感
錬金術シリーズその3。今回は国語の力で世界一の危険物質をでっち上げてしまおうという試みです。


「DHMO」という化学物質をご存知でしょうか?このDHMOの化学的性質を列挙してみますと次のようになります。

・毎年無数の人々を死に至らしめている。
・酸性雨の主成分であり、温室効果にも大きな効果を持つ物質である。
・化学工場の排水中に大量に含まれている。
・DHMOの分解には大量のエネルギーが必要で、分解後には爆発性のガスが残留する。
・加熱により反応性を大きく高め、白煙を上げる。
・DHMOが液体から固体に相転移する際、体積について異常性を示す。これにより容器や配管などが破損する被害が多発している。
・DHMOは金属の腐食プロセスを加速する。特に鉄には顕著な錆を生じさせ、工業製品などに多大な悪影響を及ぼす。
・DHMOは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、セシウムなどの金属を侵し、水素ガスを発生させる。またその際、強アルカリ性の液体が生成する。

人体への影響は次のようなものがあります。

・DHMOを呼吸器系に吸引すると急性の呼吸不全を引き起こすことがある。
・経口摂取で大量発汗、多尿、腹部膨満感、嘔気、嘔吐、電解質異常、悪心、下痢、腹痛、頭痛を来すことがある。
・犯罪者の血中、尿からは大量のDHMOが検出される。暴力的犯罪のほぼ100%が、何らかの形でDHMOが摂取されて24時間以内に発生している。
・DHMOは恫喝や暴行の際の凶器としても用いられている。
・不妊男性の精液や、死亡した胎児の羊水、癌細胞などからも多量に検出される。
・DHMOを使用した自殺や殺人事件も、毎年後を絶たない。
・空気中のDHMOは発汗による体温調節機構の働きを阻害する。このためDHMOの濃度が高い環境にいると独特の不快感がある。

環境への影響は主に次のようなものがあります。

・ある種のジャンクフードにも大量に含まれ、パッケージしたものを飲用に販売している業者さえある。
・農薬散布にも使われ、汚染は洗浄後も残る。
・工業的に溶媒や冷却剤などとしてコンビナートや原子力施設で大量に使用され、そのほとんどは河川に投棄されている。
・自然中にあるDHMOは、洪水や津波、地滑り、旱魃などの天災の主な要因となっている。
・固体のDHMOは摩擦係数が極端に低く、しばしば負傷者や死者が出ている。
・DHMOは場合によってはインクを溶かすこともある。高松塚古墳では、DHMOによる汚染が確認され、壁画消失の原因の一つとも考えられる。
・油田において、発生する有毒ガスの処理のために燃やされているが、その際にも副産物としてDHMOが発生する。
・DHMOはガソリンや灯油など化石燃料を燃やした際に副産物として大量に発生する。脱硫処理のされていない石油を燃やした際にも発生する。
・人間の居住区にDHMOが流入すると、多くの死傷者を出す災害となることもあり、特に低地の市街地や地下街に流入した場合には被害が甚大になると予想されている。その結果、DHMOの流入を阻止するために毎年多額の費用が投じられている。

その他爆発性や軍事利用などついて

・DHMOの急激な気化によって大爆発を起こす事故が多数発生している。
・世界中の軍事施設では大量にこの物質が備蓄されており、武器製造や兵站にも供されている。
・沖縄や横須賀の米軍基地、原子力空母にも大量に備蓄されていることが確認されているが、国会で問題になったことは一度もない。
・食品中のDHMOは微生物の繁殖を促進し、腐敗を招く。
・DHMOが精密機械などに付着すると、ショートや接触不良になりやすくなる。また、これを放置して機械が故障したり、それらの機械に触れて感電する場合もある。
・DHMOは多量の中性子を含む。また、DHMOは微量ながら放射能を持つ。


・・・斜め読みしていただいただけで
「これ、けっこうヤバイ化学物質なんでない?」
と思いませんか?

あ、この「DHMO」、「DiHydrogen MonOxide」、日本語に訳すと「一酸化二水素」の略号です。

そう、実は「DHMO」の正体とは・・・

「なんやそれ!」
と思われるかもしれませんが、嘘は一つも書いておりません。こういう錯覚のさせ方、これが錬金術なワケです。