近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「タテボシガイ」 琵琶湖固有種

2006年10月10日 07時57分11秒 | 滋賀県の貝類紹介
今日の1匹はタテボシガイ。河川で5cmくらいの個体を1匹だけ捕獲できました。イシガイに良く似ていますので、(タテボシガイのように思います。(割って右殻の擬主歯が厚ければタテボシガイのようですが、そこまで出来ません。だからイシガイの可能性もあります。)他に生きた貝も殻も見当たらなかったので、この川に棲息しているものかも分かりませんでした。(※結局割って確認しました)
<データ>
名前:タテボシガイ
分布:琵琶湖、滋賀県南部で確認 
体長:殻長で50mm前後の個体の採取経験あり 
生息:琵琶湖、河川の砂礫~砂泥底
     
特徴:
 漢字で如何書くのでしょうね?琵琶湖固有亜種の二枚貝です。形状は殻が長めの卵形で、殻表面は平滑(幼貝期には波模様がでるらしい)ですね。殻の色は外部が暗い褐色で内部は乳白色、卵も幼生も乳白色です。繁殖期は未確認ですが、秋には稚貝を確認していますので夏頃ですかね?類似種のイシガイとは極めてよく似ていまして、違いが分かりません。滋賀県がタテボシガイで、それ以外がイシガイと言う話も聞いた記憶が・・・曖昧。滋賀県版レッドリスト:分布上重要種
(類似種との比較)
イシガイ  :貝頂より前方が長い、擬主歯が厚い
タテボシガイ:貝頂より前方が短い、擬主歯が薄い
参考・引用文献
私見:
 イシガイとの違いが良く分かりませ~ん。滋賀県のイシガイはタテボシガイと言う事?
採取:
 殻があるところの周りをタモ網や素手で漁る
飼育:
 水槽に塩素中和した水を入れて砂を敷き、酸欠に弱いのでエアーポンプで酸素を送る。餌は、植物プランクトンを主とする有機懸濁物を鰓でろ過して摂取しているため、クロレラなどを与える。野外では池や砂泥を敷いたタライで飼育できますが、個体数が多いと、餌が不足し長期飼育は困難だと思います
動画:

画像:
        
        殻頂部の写真です。
        
        
        
07.12.06追加画像。琵琶湖内で採取した個体。
        
08.06.07追加画像。砂に潜る途中です。
    

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