近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

はじめに

2010年04月30日 07時53分40秒 | はじめに
 閲覧有難う御座います。本日はブログ自体についての話です。

 ブログ開設から3年以上経って”はじめに”とか書くのもアレですね・・・
もうすぐ新年度ですから、また新しい方の訪問もあるかな~?
と言う事で、当ブログの話を整理してみたいと思います。

内容
 滋賀県の淡水魚を中心に水生生物の採取・紹介をしているブログです。
私の住む滋賀県にはこんな生物がいますよ~、と言った感じです。

方針
 放流・購入は控えましょう!生息地は教えません!難しい話よりも楽しい話!

目標
 現在のところ、滋賀県内の水生生物300種を目標にぼとぼちと採取に出掛けています。

利用方法
 カテゴリーの種名一覧から種名をクリックすれば、今までに紹介した生物の話をご覧頂けます。
また採取の話は、カテゴリーガサガサ調査を選んで頂きますと、今までの採取記が載っています。

その他
 ・生息地情報の公開や個人的にメール等による情報流出は行っていません。
 フィールド写真もなるべく河床のみを撮影して、場所の限定に結び付かない様に努力をしています。撮らなくて良いのかも知れませんが、生息環境を知って貰えればと・・・
 ・記事の内容は必ずしも正しい訳では御座いません。間違いなどの指摘も受け付けていますし、内容を参考にされる場合は自己責任でお願い致します。
 ・コメントに対しては、必ず返事をするようにしています。ですから、何か書きたい事があればお気軽にコメント下さい(でも、専門知識は無いので難しい事は分からない~)。
 ・各種の紹介に付いては『お前、図鑑とかからパクってるだろう!』との批判もあるでしょうから、
参考文献を乗せておりますが、少しずつ自分の観察内容や感想だけに中身を縮小しています。
何処まで書いていいのか分からないですし、参考文献を載せるだけで
相手の著作権的な許可が得られるのか分かりませんので、滋賀県内での情報に変更中です。
素人が属名とかを書いてもいいのか分からないので消去中。
これからどんどん中身が薄くなりますが、お付き合い宜しくお願い致します。
(変更例:産卵時期は6月~8月  →産卵時期、夏頃に産卵を見た事がある)


よろしければこちらにもお越し下さい。
近江工舎

何がダメなのか

2010年04月23日 08時15分44秒 | はじめに
 閲覧有難う御座います。本日はお前が言うか?という話です。

 
 他の立派な方々が書いておられるので、私が口を挟むような事じゃないのは
十分承知していますが、先日頂いたのコメントから調子に乗って書いてます

購入の危険性:
 採取個体購入の危険性は、自分が購入する数(1匹だけだからとか)じゃ無くて・・・
皆さん仰る様に、そこに至るまでの背景が不透明な事ですよね。
どんな経緯で採取されたのかでしょうかね?
①生息数の少ないポイントで根こそぎ採取された
②必要な魚種以外は打ち捨てられる
などと言う事も考えられますよね?
”とりこ”と呼ばれる者も、商売でやっているのですから作業効率を重視するでしょう。
少しずつ何度も採取するよりは、一度に根こそぎ採取する方が良いに決まってる。
店では5匹しか売られていないとしても、同じ人物が他の店にも入れているだろうし
店に届くまでに死んだ分などを考えると、販売数の10倍は採取されているのでは?

 それと、飼えるのか分からんような魚にお金を出しても勿体無いよ~
「ハリヨ、簡単に飼えますか?」と聞いても、相手も商売だから
「簡単に飼えますよ~」と売るために言うでしょう。
「飼い方は?」と聞いても、ネットとかで適当に調べて回答するのでは?
売る側の話はあてにならないと思うんですよね・・・
だからそのお金を出す価値は無いのかも知れないんですね。
そのお金、他でもっと良い事に使って下さい!

 私はどちらかと言うと緩い考えの持ち主なので、
生き物を売買するな!とかは考えていません。
犬や猫などの購入と同様に、金魚や錦鯉も自然から離れた存在だしOKかな?と思います。
熱帯魚も、結構な種類と量が繁殖された個体らしいので、こちらもOKかな?
でもWILD個体は他所の国の在来種ですから、買わない方がいいと思います。
同じようにタナゴ等も自分で繁殖させて売る分にはOKではないかと・・・
自然に対する負荷が無いですからね。
後は売る人、買う人、飼う人のモラルなのかな?
他人に買うなとは言えませんからね、買わない方が良いですよねとしか言えません。

生息地公開の危険性:
以前、新聞記事の話を書きましたが、今回も同じ様な事が書かれてますね。
あえて新聞で生息地を書く必要は無いのではないかと思います。
結局はプロやセミプロの密漁者への情報になったり、
興味を持ってしまった一般の方への誘惑になったりしますからね・・・
例えば、希少な魚が住んでいる場所じゃ無くても
人がたくさん来れば、お魚捕りを楽しめ無い状態になりますね。
そうなると、それから先はお魚捕りを楽しめなくなるかもしれません。


放流の危険性
 買ってきた魚を放流しちゃいますと生態系が乱れる可能性が大きいです。
以前も書いた話ですが、川で結構な数の鯉を放流されている川・・・
鯉 → 水草食べる → 小魚の住処無くなる → 鯉しかいなくなる
などと言うことも起きますね・・・
魚がいない川に魚を放流したから良い事をした・・・
これも魚がいない理由があったりして、結局逃がした魚を殺しただけとか、
魚以外に住んでいた生物が逃がした魚に食べられる・・・など
色々な危険が考えられますよね。
この魚の放流話って、
「日本の人口が減って来たから、外国から2億人くら来てもらおう!」
「これで人口が倍になるから問題化解決!」
と言っているのに近いのではないでしょうかね?
同じホモ・サピエンス・サピエンスだからOKなのでしょうかね?
結局は最終的に日本文化ってのが継承されないでしょうね。
魚も同じ事になっちゃうんじゃないかな?

他には生物兵器としての放流も・・・
カダヤシが蚊を絶やしただろうか?
マングースはハブじゃなくて天然記念物食ってないか?
同じように○○○は外来水草だけを食べるのだろうか・・・?

 まあ私が心配する問題でも無いのでしょうが、書いちゃいました。
風邪ひいて勢いで書いただけで中身を確認していませんので、
おかしい部分はご指摘くださいませ~


よろしければこちらにもお越し下さい。
近江工舎

日本淡水魚 採取

2010年04月03日 08時21分24秒 | はじめに
 閲覧有難う御座います。本日はルールのお話です。

 調子に乗って書いている事を先ずは謝罪致します。
人様に教えるほど偉い人間ではありませんが、先日の”はじめに”と同じように
新年度向けの規格と言う事でご了承下さいませ・・・
昨年も同じような事を書いて重複しますが、詳しくは『日本淡水魚類愛護会』を参照して、勉強しましょう。

 <日本淡水魚の捕り方>
①都道府県の遊漁ルール及び河川のルールをチェック!
 まずは文化財保護法におけるに指定してされている生物は採取不可!
それとは別に、都道府県によって採取禁止生物・採取禁止場所・使用禁止道具があります。
また採取可能な魚でも、採取できる期間や採取可能なサイズが定められている場合もあります。河川によっては、有料区間、採取禁止区間や採取禁止期間が定められていることもありますので、事前に調べられるとトラブルが回避できますね。
参考(滋賀県)
滋賀県漁業調整規則第35条:8月21日から11月20日までアユの採取ができません。
滋賀県漁業調整規則第36条:15cm以下のフナは持ち帰れません。
ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例:イチモンジタナゴは採取できません。

②マナー 
 自動車を駐車させる場所やゴミの持ち帰り、農業・漁業の邪魔をしないなどマナーを守りましょうね。
水田は個人の所有する土地ですし、立ち入りには許可を取りましょう。そして地元の方には挨拶しましょう!素性の怪しいものでは無いとのアピールにもなります(笑)。先客に釣り人がいる場合はタモでの採取は控えるか、邪魔にならない場所へ移動しましょう。畔や素掘り水路を壊さない様に注意しましょうね。
 生息地の情報は流さない!周辺風景や特徴の分かる画像の公開は控えましょう。
私は以前、採取された魚と河床の砂の色だけで河川名を当てた事があります。
些細な特徴でも、”危ない採取人”には分かってしまうこともあるんですよね・・・
生息情報の厳守は、貴方がその採取ポイントで長く遊べるカギです。

④危険
 人のことは言えませんが、台風や大雨の日は控えましょう。増水した川で流されたり、土砂崩れに遭うことがあります。また、泥の深い所では身動きが取れなくなる事もありますし、岩場では転倒して怪我をする事もあります。ですから、大河川などにでかける場合は家族に行き先を告げ、仲間と行く方が安全です。またフィールドでは危険な生物に遭遇することもありますので、注意が必要です!
毒を持つ生物:マムシ、ハチの仲間、毛虫の仲間、ウルシなど
物理的被害を受ける生物:クマ、イノシシなど

④採取
 魚捕りに必要なのは網ですね(私は素手でも採取していますが)。100均で網を1本買えば100円で楽しめます。持ち帰りたければバケツを買えば良いですし、川に入りたければサンダル、長靴を履けばいいのです。これと言って難しい道具は必要ありませんね。ウェダーなんかは必要になってから用意したらいいんですよ~。また、デジカメは水に落とさないように・・・
採取のコツ?
・石がゴロゴロの平瀬: 網を下流で構えて、手頃な大きさの石を除けてみましょう。ヨシノボリ類、アカザなんかが捕れたりしますね。
・砂地の浅瀬: 河床の砂ごと網で掬って見ましょう。砂の中からドジョウ類やカマツカなんかが見つかったりしますね。
・水草、注水植物: 網で根元を掬う、網を構えて植物を蹴るとフナ類やモロコ類、タナゴ類なんかが捕れますね。エビ類なんかも捕れる事があります。
・水田:畦の近くを観察してみると、フナやモロコ、ナマズの稚魚なんかが捕れますね。魚以外に様々な小さい生物に出会えますね。

⑤生体の持ち帰り!
 根こそぎ採取せず、適度に手を付けない所を残す様に心掛ける。できるだけタナゴの産卵期頃には、二枚貝を持ち帰らないようにしましょう。餌にする生物については、水域での最優占種?(最も多く生息している種)を中心にしましょう。1つの採取ポイントで、集中した持ち帰りも控えた方が良いと思います。それから、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律特定外来生物に指定されている生物は持ち帰れません!
参考:ブルーギル(卵含む)、ボタンウキクサ(種子含む)、ウシガエル(オタマジャクシ含む)
 飼育用生体を持ち帰る場合は、自宅水槽を頭に思い浮かべながら厳選しましょうね。大量に持ち帰っても過密飼育で死んでしまいますし、場合によっては過密が原因で持ち帰りに失敗することもありますから。そして、持ち帰った生体のリリースも控えましょう!採取地と別の場所でのリリースは、生態系を乱す恐れがあります。採取地でのリリースは水槽内から何らかの細菌、物質を持ち出す可能性があります。
節度ある採取・節度ある持ち帰りは、貴方がその採取ポイントで長く遊べるカギです。



よろしければこちらにもお越し下さい。
近江工舎