近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

『フロリダマミズヨコエビ』 外来種だったの・・・

2010年10月20日 07時41分54秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる甲殻類の紹介、今日の1匹はフロリダマミズヨコエビです。餌用に採取しているこのヨコエビ、ニッポンヨコエビじゃ無いな~と思ってはいました。琵琶湖にいるナリタヨコエビとも違いますし、何でしょうね?と思っていたら・・・外来種で名前を発見!以前、gattsurist氏から伺った条件、泳ぐ、チビ、水質などを考えるとフロリダマミズヨコエビではないでしょうかね?
<データ>
名前:フロリダマミズヨコエビ
分布:滋賀県南部の数か所で確認 
体長:5mm程度を確認 
生息:水路・河川の止水域等
 
特徴:
 漢字で「福落里得横蝦」とでも書くのでしょうか?外来のヨコエビです。形状はニッポンヨコエビと同じく、ダンゴムシを横からプレスしたような姿です。体色は透明感のある淡い青色系でして、背腸や卵が透けています。繁殖は夏~秋に掛けては確認しています。卵の色は甘エビの様な鮮やかな青色をしていまして、成熟に伴い親の体色に近い色になりました。比較的遊泳力がありますし、腹部を下にして歩いています(ヨコエビなのにタテ歩き)。
参考・引用文献
私見:
 君も外来種だったのか・・・。全国的に生息域が拡大いるそうで、小さいだけに関心も少なく、実情は余り分からない感じですね。でも外来種だったら、遠慮無く餌にできますね~
採取:
 ガマなどの根元を目の細かい網で掬う。
飼育:
 空き瓶にガマの枯れ草を入れていました。
動画:

画像:
        
        
      

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「カイミジンコの一種②」 和名不明

2010年10月18日 11時54分27秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県で捕れる甲殻類(こう見えて甲殻類)の紹介、今日の1匹はカイミジンコの一種です。以前に紹介しましたカイミジンコと異なる形状でして、和名での区別がわかりません。前回のカイミジンコの種名表示も、カイミジンコの一種①に修正致しました。
<データ>
名前:カイミジンコの一種
分布:滋賀県全域
体長:1~2mm程度
生息:水路の止水域、池沼、水田、湿地等
     
特徴:
 漢字で「貝微塵子」の一種と書く、とても小さな甲殻類。形状は米粒型でして、触角や脚等は、二枚貝の貝殻のような殻の中にあります。体色は透明感のある色でして、淡い緑褐色やら茶褐色が入っていいます。脚や触角の動きは機敏ですが、推進力は弱めですね。水田でよく見掛けまして、渇水期に休眠卵を作り越冬、翌年の春の田植え期に再び孵化するというサイクルを繰り返しているそうです。水槽内では一年中見られますので、勿論、休眠なしでも殖えます。
参考・引用文献
私見:
 「やさしい日本の淡水プランクトン 図解ハンドブック」でいう所の
『Physocypria nipponica』と言う種類でしょうかね?ニッポニカ?日本固有種と言う事?
採取:
 水田で瓶・飼育ネット・素手などを使い掬う。
飼育:
 野外のビオトープ環境が良いと思います。
動画:

画像:
   

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『アオムキミジンコ』 仰向きってどっちだ!

2010年05月21日 08時19分23秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 滋賀県で採取できる水生生物の紹介、今日の1匹はアオムキミジンコ。ネコゼミジンコ属かな~?っと思って調べますと、如何やらアオムキミジンコと言う生物に近いようです。
<データ>
名前:アオムキミジンコ
分布:滋賀県南部で確認
全長:1mm前後に見えますね
棲息:田植えの始まった水田、小川や水路の止水域などの水面
    
特徴:
 漢字で「仰向微塵子」とでも書くのでしょうか?いわゆるミジンコの仲間です。
体型はどちらかと言うと長方形型で、小さな頭に目が大きめですね。背中には括れが見られず、お腹側が直線的ですね。体色は半透明の緑褐色系かな?名前の由来は仰向けに泳いでいるかららしいのですが、肉眼では分からないでしょう・・・。
参考・引用文献
私見:
 現地で『あ、本当に仰向けに泳いでる!』って分かったあなたの目はマイクロスコープ
採取:
 水面のギリギリ辺りで集まる黒い点を容器・飼育ネット・素手などで掬う。
飼育:
 野外に水田環境を再現すれば良いと思います。
動画:


画像:
     
  泳いでいる姿。卵が後ろに見えるから、確かにアオムキミジンコ?
     
  赤文字がおおよその大きさで、青線が特徴の直線的な腹部。
      
  採取地での様子。水面に見える黒い点々が今回のミジンコ達です。  

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『オカメミジンコ』 お亀さん

2010年05月18日 08時04分36秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 滋賀県で採取できる水生生物の紹介、今日の1匹はオカメミジンコ。タマミジンコかな?と思い自宅で繁殖させていたこの生物、マイクロクコープを使うとオカメミジンコに見えてきました。
<データ>
名前:オカメミジンコ
分布:滋賀県南部、頭部では確認
全長:1~2mm前後に見えますね
棲息:田植えの始まった水田、流れの弱い排水路など
    
特徴:
 漢字で「お亀微塵子」とでも書くのでしょうか?いわゆるミジンコの仲間です。
体型はどちらかと言うと四角いダルマ型で、大きな体に小さな頭が乗っている感じですね。背中には括れが見られません。体色は半透明で食べた物や水質で若干の色が異なるように思います。他のミジンコと同じく、環境が悪化すると♂が生まれ、有性生殖で休眠卵を作るのでは無いかと思います。
参考・引用文献
私見:
 どの辺りがオカメ何でしょうね?体形がオカメさんの顔に似てるから?
採取:
 容器・飼育ネット・素手などを使い掬う。
飼育:
 野外に水田環境を再現すれば良いと思います。
動画:

画像:

     
     
     こちらは別個体。背中に卵が一杯ありますね~
   

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「ハマトビムシ科の一種」 跳びます

2009年08月27日 08時06分31秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する水草等の紹介、今日のは1匹はハマトビムシ科の一種(gattsuristさんに教えて頂きました)。ヨコエビ等の仲間と思われますが、水中に生息し、体を立てて歩きます。また、ノミのような跳躍を見せる事もあります。しかし!名前が分かりません・・・。情報を求めております、詳しい方宜しくお願いします。
<データ>
名前:ハマトビムシ科の一種
分布:滋賀県南部で確認
全長:10mm程度の個体の採取経験あり
棲息:砂地の浜、河川など
    
特徴:
 漢字で「浜跳虫の一種」とでも書くのでしょうか?ヨコエビやらの仲間です。見た目はヨコエビに近いのですが、縦向きに歩けますし、ノミのように跳びます。海岸の砂浜や陸にも生息している様で、探せば色々と見つかるかも知れません。私の知っている中で最も詳しいgattsuristさんに伺うと、まだ正確な分類が進んでいないとのこと。詳しい情報は御座いません。
参考・引用文献
私見:
 お待たせしました、このシリーズ。最近、変わった生物を見つけても情報が少な過ぎますよね・・・。結局は正体が不明だったりします。 
採取:
 目の細かい網で掬う
飼育:
 育成経験無し。恐らく今後もなし・・・
動画:

画像:
        
 別の場所で採取した個体の死骸です。


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