中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

身長

2011-12-24 23:10:48 | 身辺雑記

 電車に乗り座席に腰を下ろすと、前の席に3人の小学生の男の子が座っていた。服装から見ると、3年前に開校した関西学院初等部の児童だった。その子達を見ると、半ズボンから出ている脚(脛)がとても長いのが目に付き、いかにも今時の子だなと思った。終点の駅で降りたが、私よりはまだ背が少し低かったが、あの脚の長さからするとこれからぐんぐん伸びるだろう。

 

 私は母に似て背が低く胴長で、手足も短いという格好のよくない体つきをしている。脛の長さなど、電車で見た小学生にはとても及ばない。

 

 日本人の身長はどんどん伸びている。学校保健統計調査によると、15歳の男子の平均身長は、明治33年(1900)に152.1センチだったのが、平成14年(2002)には168.3センチになっている。100年間に16センチも伸びている。昭和29年(1954)の158.1センチと比べても10センチ伸びている。統計は見ていないが、おそらく脚の長さの伸びが大きいのではないか。平成22年度の統計を見ると、私の身長は13歳の男の子の平均身長くらいで、いかに年をとったために若い頃に比べると34センチ低くなっているとは言え、劣等感というほどのものはないが物足りない思いがする。

 

 日本人の身長の伸びが著しいのは、生活様式や食べ物の変化の影響が大きいのだろう。昔と違って今時は畳に座ることはなく、椅子の生活だし、肉などの動物性蛋白質を食べる量も増えている。要するに欧米式の生活になっているのだろう。戦争末期や戦後の食糧難の時代がなかったら、いかに母からの遺伝であるにしても、私の身長も少しは伸びたかもしれないと思うことがある。

 

 近頃は女性でも見上げるくらい背が高いのがいる。このような女性はやはり背が高い男性と結婚することになるだろうから、その子どもはまた背が高くなるだろう。日本人の身長はまだ伸びると思う。

 

背が高いのは羨ましい。今さら言っても詮無いことだが、父の方に似ていたらもう少し背丈があっただろうと思ったりする。中学生の頃、母が私に「あなたの脚は短いねえ」と言ったことがある。今そのことばを思い出すと、「かあさん、これはあなたからもらったものなんだよ」と心の中で呟く。優しい母だったから、文句を言うのもこの程度にしておこう。