3.龍應山 西明寺
最後に湖東三山の一番北に位置する西明寺に行った。ここも天台宗の寺で、平安時代の承和元年(834)に三修上人が、仁明天皇の勅願によって開山されたと伝えられている。この寺も信長の焼き打ちに遭ったが、本堂、三重塔、二天門は火難を免れた。本堂と三重塔は国宝に、二天門は重要文化財に指定されている。
2番目の金剛輪寺でかなり疲れたので、最後の本堂に上がる階段が急で辛く、Hg君夫妻は元気でどんどん先に行ってしまったが、私は途中で諦めたので、肝心の本堂や三重塔は見られなかった。ずっと付き添ってくれていたHr君には気の毒なことをした。
西明寺のホームページから。
本堂(瑠璃殿)。鎌倉時代初期。
三重塔。鎌倉時代後期。
二天門。室町時代初期。
まったく脚が弱ったものだと思う。足元を気にしながら杖を突いて長い石段を歩くので疲れが大きかった。特に金剛輪寺ではこたえた。Hg君の奥さんは、右脚の膝関節を痛め、金属を入れていてやはり杖を突いて歩くが、とても元気で、どんどん先に行く。身体障害手帳を持っているが、私のほうが身体障害手帳が欲しいくらいだ。手帳を持っていると拝観料の割引があるし、所によっては駐車場の料金が無料になったり、付き添い者にも優遇がある。「その手帳は僕に譲ってくれ」と冗談を言った。