中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

イチジク

2007-07-17 08:36:46 | 身辺雑記
 近くのスーパーでイチジクを売っていた。今年初めて見た。和歌山産とある。私はイチジクが好きだ。旬の時にはよく買って食べる。まだ時期は早く、おそらくビニールハウス栽培物だろうが一応は初物なのだろう。少し高かったが、とりあえず75日は命を延ばそうかと思って買って帰った。


この辺りではまだ実は小さく固い。


  イチジクの名の由来は「中世ペルシャ語anjirの中国での音訳語『映実果(インジークォ)』がさらに転音したもの」(広辞苑)とあるが、1日1個熟すから、あるいは実が生ってから1ヶ月で熟すから「一熟」と言われるようになったとも言う。後の方の説明は、何となくこぢつけのようにも思う。

 漢字では無花果と書くのは花が咲かないことからだが、実際には花はあって、果実の中に隠れている。食用部分は果肉ではなく花を着けている花托(花床)である。リンゴやイチゴのように子房以外の部分が果実になった偽果の仲間だ。

周辺の白い部分が花托で、無数の花を着けている。このような果実を集合果と言う。





 早速食べてみたが、十分に熟していないようで甘みが少なく、美味くなかった。イチジクは食べると中が軟らかく崩れそうなくらいのものが甘さも濃くて好きだ。どうもこれでは75日の延命は期待できそうにもない。近くにイチジクの産地として名が知られた所があるから、そこのものが出回るのを待つことにしよう。やはり旬のものに限るようだ。