日本唯一のドラムヘッドメーカー『aspr(アサプラ)』
栃木県の那須烏山にあるアサプラの工場に、僕は年に一度のペースでお邪魔しています。
ドラムセットやスネアドラムを持ち込んだりして、色々なヘッドのテストや試奏をしています。
もっと頻繁に行きたいのですが、交通費節約の為に一般道を走って行くので、片道4時間くらいかかるんです。
僕は運転が好きなので全然苦じゃないんですけどね。 一日がかりなんです。
でも、ちょっとした旅行気分で、訪問するのが毎回楽しみです!
こんな感じで、とっかえひっかえ、色々試しています。
試奏室には僕の写真も飾っていただいてます!(ちょっと古いですが)
で! 今回の新製品。
なんと本皮のヘッドです。(新製品とは言ってもちょっと前からあったのですが)
古来、ドラムヘッドは動物の皮を使うのが当たり前でした。
ドラムセットが誕生した頃もヘッドには本皮が使われていました。
プラスティックのヘッドが登場したのは第二次大戦後。 わずか60年ほど前なんだそうです。
本皮のヘッドは、耐久性やチューニングの安定性がなかったものがプラスティックヘッドの登場により、革命が起きました。
そして、今やドラムのヘッドはプラスティックが当たり前となっています。
しかし、現代の空調設備の整った室内環境や製造技術の発達により本皮のヘッドも安定性や耐久性が良くなり、そのサウンドも見直されてきているのです。
そこで、アサプラ社はドラムヘッドの原点(ORIGIN)を探るべく、新しい本皮ヘッド『ORIGINシリーズ』をリリースしました!!
アサプラのORIGIN本皮ドラムヘッドは、牛の皮とヤギの皮の2種類があり、さらにはクリアとホワイトと分かれているので、現時点でのラインナップは4種類あります。
僕は山羊(Goat Skin)のクリアタイプのヘッドをチョイスしました。
古くて汚いヘッドに見えますが、新品です。
本皮だからこそ、この風合いになります。
ところで、この色合い、どこかで見たことあります。
そう、アサプラのLCヘッドと同じような色合いなんです。
アサプラLCヘッドの色は、本皮ヘッドの色合いを再現したものなのです。
サウンドは、アサプラの"LCヘッド"のサウンドをさらにマイルドにしたような感じ!
そして、レスポンスもよく、タッチも柔らかな感じです。
本皮なので、パワーヒットには向いてません。 大昔よりも品質は向上しているとはいえ、やはり本皮なのでハードロックとかで使ったら耐久性は心配です。
ちなみに、14インチで9,720円しますからね。 破れたらイタいですよね。
ロックドラマーよりも、クラシックやJAZZドラマー向けです。
でも、サウンド的にはロックにもバッチリ使えるんですけどね。
僕はあえて優しい感じのポップスやソフトなロックの現場で使います。
ちなみに、2019年度版の新しいアサプラカタログが出ました。
カタログに本物のドラムヘッドを重ねて撮影してみました。
本年もよろしくお願いいたします!