昨夜「函館野外劇」を観てきました。
今年で26回目ですが、観たのは初めて。
史跡五稜郭で行われる、規模の大きな劇とは
知っていましたが、お堀に船が出る。
馬が走る。大砲が鳴る。放水があれば
花火も上がる。
劇の主題は函館の歴史物語ですが・・
五稜郭の起伏やお堀を生かした、舞台装置。
演出、音楽、ライトetc・・・
想像していた以上のものでした。
これだけのものが市民の手で。
それも、ほとんどボランティアさんたちで。
26回も続いてきたのです。
臨時に設置されたスタンド席を見た時から
そこに座っての観劇中も、そして終了後も
裏方で支え、作り、続けてきた大勢の方々の
ご苦労を想いました。
国の史跡五稜郭で行う野外劇。
素晴らしいイベントの発案者は、「函館の太陽さん」と呼ばれていた
グロード神父さま。
当時の文化庁からNoと言われ、文化庁長官に直接掛け合って
実現したのは 有名な逸話となっています。
今年は、昨年のクリスマスに天に召されたグロード神父様に捧げて・・・
会場には 神父様の大きな大きなお写真がありました。
私たちが観たのは、神父様のお写真のすぐ近くから。
「ハハハ。早く来ましたね。ここは一番良い場所ですよ」
パイプをくわえながら、にこやかに話しかけてくださる
神父様のお声が聞こえるようでした。
昨日は父が亡くなってから、ちょうど6か月。
階段があるし、夜は冷えるし・・と最近は 見に来なかったようですが
昨日は どこかで見ていたと思います。
きょう母に「見てきたよ」と言うと、「行くと良いのに~と思っていたの」。
持参したプログラムを 楽しそうに眺めていました。
車椅子でも行かれますが・・・
野外劇に限らず「そこまでして出かけたくない」。母の信念(?)。
たぶん、私もそう言うでしょうね。
だから、プログラムと あれこれと報告。
今夜の公演で最後ですが
函館以外のかたも!是非 ご覧になってください。
ユーチューブなどに 素晴らしい映像があります。
いえっ、来年。無理なら 再来年。
函館にいらして、生の舞台をご覧くださいませ。
トップ写真はフィナーレです。
沢山の、本当に沢山の出演者が全員出ています。
出演者たちに、裏方さんたちに 大きな拍手が
会場から湧き上っていました。