goo blog サービス終了のお知らせ 

赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

アマランサス

2008-07-29 | Buon Appetito(召し上がれ)

   

33℃・34℃と、暑い日が普通に(!)続いてますが
懲りもせず、普通にパンを焼いているアタシ・・・

もしかして自虐趣味?などとは、思わないでくださいませ。

パンを捏ねるのはニーダー任せだし、オーブンで焼くときは
キッチンから、撤退してますから。

遅めの出勤の時は、出勤前に焼いたりするので
<赤い靴ベーカリー>は、お手軽に焼ける、お気軽パンが限定。
でも、作る自分が飽きないように、材料にちょっとだけ変化を
つけたりして・・・この日は、強力粉にアマランサスを少々混ぜて
みました。   

   

これは↑岩手産ですが、もともとは南米のもの。
近頃ブームの雑穀の一種ですが、プチプチした食感で、
特に個性のある味ではないようです。
(お米に混ぜて炊いても良いらしい)

焼き時間が短くてすむので、この型で、この形が定番です。
   

この形は、冷凍をするときも楽だし、冷凍庫にも入れやすい。
おまけに、解凍して暖める時も楽です。

   

アマランサスはジャガイモと同様に、古代インカ文明を支える
食べ物だったそうですが、食や文化という言葉から、
ふと、ある夏の我家の会話を思い出します。

札幌からこちらに来て、初めての夏でした。
「暑い~っ。暑いっ。湿度が高いぞ~」と、うるさい夫・・・
札幌っ子の私が暑さに平気なのに、こっちで生まれ育った人が、
暑さや湿度で騒ぐかよー。
さ~て、暑気払いに、夫婦ケンカでもしてやろうか(笑)と
「お米が育つには、この暑さが必要なのよ。
稲作文化にとって、高温多湿は必須条件!これを嫌がったら
稲作文化、ひいては日本文化を否定することになるのよ」
・・・と、言ってみたら・・・
「オレは米よりパンが好きだ。稲作文化より、小麦文化がいい。
小麦が採れるような気候がいいな。
湿度の低い北海道のような、さっぱりした気候が良いよー。
だから、女房も北海道産にしただろう?」

。。。。。。。ワケのわからない論戦で、結局、暑気払いの
ケンカには、なりませんでした。

あれから約20年。
当時に比べると、夏の暑さは地球温暖化で更に厳しくなりましたが
夫は暑さに強くなったようだし、ご飯もよく食べます。
でも、やはりパン好きは変わりません。

もちろん、私もパンが好きだし、周りにあるものは利用するアタシ。
パンを発酵させるのに最適な温度と湿度を利用して、
これからも、ゆるく気ままに、我家のパン文化を
開花させますわ