旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」 2023年五月例会

2023-05-06 13:13:29 | お仲間たちと


門屋定。
鍬入れて蚯蚓暴れて何処へやら
見納めのさくらと言えば八重桜
卯の花や今日も眺める老夫婦

高尾田山人
連休に雨を降らせる気象台
子が親に小言言ふなり子どもの日
柏餅昔の甘味はこんなもの

玉乃井 永*
緑さす色と光のシンフォニー
青葉潮(あおばじお)竜馬と並び懐手(ふところで)
袋掛美味しくなれと吾子の声

二神重則
鶯や鳩の伴奏黄昏れて
足跡は親しいらしい花筵(むしろ)
納骨の式に加えよホーホケキョ

長井知則
閏住(うるすみ)の卯浪(うなみ)に浮かぶ島の山
想い出の小さき捻じれや文字摺草
古女房古茶に負けぬ味を出せ

吉川正紀子
黄砂を含む風とも知らず鯉のぼり
糸切れの凧尻尾フリフリ宇宙へと
次世代に追い立てられて夏落ち葉


新井文子
夫静か眠気覚ましに新茶出し
回廊にかかる新緑御籤ひく
巣立ちして旅の支度や夏燕


5月21日の新聞に掲載されました。
今回は「ハニー句会」になっていました。有難いことです。