旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

テレビで「レナードの朝」懐かしい映画を見ました。

2022-04-06 18:36:36 | 日記
 
先月、30数年前の同僚からオリバー・サックス著の「妻を帽子とまちがえた男」「レナードの朝」を頂き読む機会をもらいました。著者の患者を診る視線と優しい文に改めてこれらの本を頂いた事を感謝しました。
またメールで今回放映のお知らせをもらいました有難いことです。

本を読み映画を見て 眠り病なんて流行病があった事そして物語はその後遺症の患者だったと、ウン十年前の映画の記憶に大切な部分が欠けていたことを知りました。

患者の一人が副作用や投与量の問題で投薬が出来なくなり元の睡眠状態に戻るなら殺してくれと頼むところを読みました、安楽死との関連で死を望むのに痛みだけでは無いものが数多くあると知り考えさせられました。70歳代の数年間尊厳死協会のお手伝いをしました。安楽死と尊厳死、日本の集団主義が法制化を阻害していると思っています。個人を大切にするなら安楽死も可能な社会が実現すると考えます。また尊厳法制化に反対している人達にも安心して生きて行けると思っています。

NHKで放映されたドキュメント「彼女は安楽死を選んだ」が話題になりました。
「積極的安楽死」が許容される4要件とは
(1)耐え難い肉体的苦痛がある
(2)死期が迫っている
(3)苦痛を除去、緩和する方法がほかにない
(4)患者の明らかな意思表示がある
苦痛は肉体的苦痛だけではないと思うが難しいことです。


もう一方の「妻を帽子とまちがえた男」は、営業マン現役の頃とあるリハビリテーション病院でドクターからこの不思議な障害について教えてもらいました。視界の半分が失認される事や失語症はその後ST言語聴覚療法の専門家が求められる様になると言われていました。
60歳代にパソコンを使った障害者の就労の場を仲間と作りました。そのNPO法人に一人の利用者(この言葉は嫌い)が居られました。事害前の記憶はそのままで新しい記憶が残らない、高次脳機能障害という新しい名詞も覚えました。ご本人は現役の頃コンピューターの技術者で、インターネットを使う障害者就労の現場はCがメインでおよそ20年のギャップがありました。真面目な御仁で定時に出てこられ、およそコンピューターとは関係のない作業をお願いしました。通勤の姿は働かれていた当時のファッションでした。奥さんから受傷当時のご苦労を聞きました、想像するだけですが頭が下がりました。

サックス先生が書かれているように私もその方に冷たいことを言ったのではないか、今どの様にされているのでしょうか。
この本は、読むまで認知症の本だと勘違いをしていました。思い違い恐るべしです。

本も人も出会いと時を経て繋がる事があると思った次第です。
そして映画も・・・心を打つ映画でした。

その他
 看護師さんのコスチュームが懐かしい。
 挿入音楽の’Dexter's Tune’何処かで聞いたことがある。
 アメリカの人は「白鯨」が好き
 寄付の文化が素晴らしい。
 


最初の旅は「御前崎」

2022-04-03 17:14:04 | 
最初の旅は「御前崎」
 1963年に大阪天王寺の会社に就職しました。新幹線の開業は翌年昭和39年です。
当時は東海道新幹線と言い、いつかは乗りたいと思っていました。
お休みは月1回程度で、道頓堀で映画を見て帰りにうどんを食べておしまい状態でした。慢性的金欠症。
名古屋の友人へは名張を通る近鉄で言った事があり、その先へ行きたいと思っていました。
何で御前崎にしたかは、何処かのチラシで見たような、確かな記憶にありません。

写真が1枚だけ残っていました。すっかり変色しています。




「ハニー句会」 2022年四月例会

2022-04-02 18:59:07 | お仲間たちと
4月例会を開きました。
本日は欠席が多かったのですが、コロナとは関係がなくて心配には及びません。

今回から、会員さんの提案で作句に弾みを付けるため点数を取り入れたらどうかと言うことになり実行してみることとなりました。
一般の参加者は4句の選句の中で一番良いものに3点、その他は1点、合計6点。
八木先生は重み付けで3倍にしました。特選句9点、その他3点の合計18点
点取り俳句になる事が心配ですが、半年実行してみてその後はどうするのか決めたいと思います。PDCAですね。ビジネスの社会に戻ったようです。



上甲彰 
春愁や明日(あす)はなぜ来るんだろう
ユーキャン英語四月開講間に合わず
干鱈毟る(むしる)ロシアの戦車眺めつつ

八木健
軒下を汚しに来たかつばくらめ
赤裸々は伝統の主義猫の恋
ビルの谷間でウグヒスの谷わたり

新井文子
春風や耳をくすぐるほつれ髪
香り立ち揺れて君待つ枝垂れ梅
満ち満ちて刹那に散るや花の業(ごう)

二神重則
人知れずモグラ脅しのカラカラと
埋み火や防人歌の今昔(いまむかし)
空仰ぐカントも斯(か)くや寒雀

吉川正紀子
スルメ噛り差し歯痛める四月馬鹿
流し目のままに男雛の雛納め
いさぎよく枝から離れ落ち椿

玉乃井永
囀りや特等席のプロポーズ
春薄暮父母ケ(ちちぶが)浜の影跳ねる
合掌の拝殿花桜ひらり

長井知則
新参や居場所に困る周りの眼
山遠し黄砂が描くセピア色
常節(とこぶし)は西伊豆育ちと威張ってる

向田将央 欠席
ピンポンの横の門番蛙の目
ハンカチめくれば袴のない土筆
エイヤーと剪定の音(ね)に時遅し

4月29日の新聞に掲載されました。