旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」 2024年  七月例会

2024-07-06 17:12:22 | お仲間たちと
八木健
握る手に汗なのに手に汗握るとは
蚊帳吊つて仰向けに寝る一家族
レイコーは名前にあらずアイスコーヒー

新井文子
父の日や墓石に煙る缶ピース
夕虹や鍋吹きこぼれ夫が呼ぶ
青梅や頬張るアメは酸っぱ味

玉乃井永
鎖場を駆ける信徒や山開き
砂風呂の圧にミイラ化汗にじむ
砂日傘空き巣の如く波迫る

二神重則
軒の護符揺らすマジ風もう三月
夕空にそれかとぞ見る時鳥
ゆらゆらと小さき庭に夏来たり

長井知則
点滴の義母目細める梅雨晴れ間
ひ孫泣く義母の葬儀の梅雨寒し
初七日の祭壇に射す梅雨薄日

門屋定
木を蹴って何処に落ちるか天牛よ(カミキリ)
青紫蘇も野菜ジュースに色も良く
桑の実を知らない孫も歌で知る

吉川正紀子
梅雨の空降らせることに飽きもせず
田蛙は忍者のごとく現れる
口を開け金魚も欠伸することも