旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」 2021年十二月例会

2021-12-04 18:42:48 | お仲間たちと
12月例会を開きました。3人参加できなくて寂しくなりましたが、その後のカラオケ忘年会で賑やかにやりました。


向田将央 欠席
 この先の落ち葉が阻むパーパット
 やむなしか二段跳ばしの七五三
 球転げ竹馬の子にたどり着き

新井文子 Inter
 小春空洗濯物の仲の良さ
 左利きチリ鍋囲み飲みくらべ
 秋深し肌紅染むる露天風呂

玉乃井 永 欠席
 玉子酒プレゼン止めるエヘン虫
 虎落(もがり)笛(ぶえ)シャッター街に埃立つ
 霧氷咲くガラス細工の幹や枝

八木健
 厚みが問題弁当の塩鮭は
 SLと薪ストーブは煙いもの
 短日の跡片付けのコマ送り

上甲彰
 あられに漏斗雲未知との遭遇
 食卓に独り男の煮大根 
 飯場飯棚から取つたブリ煮付け

長井知則
 湧水をタンクに汲むや眠る山
 蕎麦湯飲み満腹感や爪楊枝
 友の死に痛みてメールす冬の蜂

吉川正紀子
 出さずとも貰えば嬉し年賀状
 大熊手どっしり構え買い手待つ
 無欲とは枯れ葉のようになる事か

二神重則
 山の葉の色は余りて川に落ち
 冬時雨鳩は心を知るが如
 神無しの月褐色の顔を出し

2022年1月11日の愛媛新聞に掲載されました。