旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

テーマは「人生会議」と日々の心構え

2020-07-23 18:06:45 | 日記
葬儀社の「月心館」にて尊厳死協会の出前講座を行いました。テーマは「人生会議」

 厚労省のホームページからダウンロードした「人生会議」を映しました。その後話し合いを行いました。15名の小さな会ですが、皆さんそれぞれ自分や家族のこととして考えられている方が多かったように感じました。
前回は救急の救命と延命のジレンマのお話でした。今回は本人の「もう十分に生きた」と周りの人の「一分でも生きててほしい」その折り合いをどのようにつけるか。
「縁起でも無い」と話の腰を折られる場合をどのようにして自分の終活を進めるか。などが話し合われました。

 お昼になり帰ろうとすると、ALS患者女性を嘱託殺人のニュースが入りました。確かあの人たちは尊厳死の法制化を拒んでいる人たちではなかろうか。あの人たちこそ自分の命と生きる辛さを持たれているのではなかろうか。
 亡くなった女性は二人の医師を「人殺し」にすることを望んだのだろうか。
 日本も安楽死をもっと議論すべきではないだろうか。


統計

2020-07-19 09:28:41 | 日記
東京ではコロナ (COVID-19)が増えていて、テレビのコメンテータの未来予測を聞くと、どちらの側に所属されているかを予想できるので面白い。
「幸運の女神の前髪」ではないが、兆候が見えたときに素早く対応する、人の生死がかかっているのでそう願いたいところ。が、今の政権では「お金」が優先だから無理かな。出世のために上の人の顔色をうかがう様な残念な国に生きている。
 全体像の把握のため検査は欠かせないが何かのバリアーがあって検査数が伸びない。そこに何か利権でもあるんだろうかと考えてしまう。

 19世紀のイギリスロンドンでコレラの流行があり、一人の人が地図に患者をプロットし水道が感染源と推定した。まだ細菌が原因とは分かっていない時代に。エイズの本を読むと、まれにしか出ない薬が続いた。これに疑問を持った人が居た事を書いていた。

 40代の頃、仕事で必要になり統計を学んだ。統計には国勢調査のような全数調査と、タバコとガンの関係や内閣支持率の2000件程度調査の様な推計があります。私は推計が面白いと思いました。
当時主な計算は「相関・回帰」という二つの群の関係を見るものと「平均値の差の検定(t検定)」という群間の平均値に差があるかどうかをみるものでした。ある時に、いくつかの数値から「相関・回帰」を計算してほしいと依頼がありました。そこで相関係数と有意検定をして報告しました。ところがどこでどう間違ったかは分からないまま結果を「平均値の差」の有意差検定と間違って結論し大騒ぎになったことがありました。依頼者に検定内容を正確に伝える事と、依頼者と発表者の異なる事があるのでその確認をする大切さを学びました。
 
 ある時子供たちに、ボーリング大会の話をしました。AさんとBさんは平均150点を出すがAさんは安定していて毎回140~160点を出している一方Bさんは100~200点でバラツキがある。会社の職場対抗でグループ優勝をしたい場合、ボーリング場へはAさんかBさんかどちらを連れて行くか?。 
多くの子供たちはAさんを選びました。日本人は安定が好きとか。
 職場対抗ではAさんを連れて行って150も出せば表彰台に近いところにはなる。しかし、ボーリング場の大会では180以上は必要だから、安定しないBさんを連れて行って運を天に任せる。その様な選択をするべきだと思うと話をしました。

 こんなのもあります、血圧の高い人を集め例えば何かのまじない(メリケン粉の錠剤など)をします。一定期間をおいて先ほどの血圧が高かった人たちの血圧を測るとグループの平均値は(人が多いほど確実に)きっと下がっています。では反対に、血圧の低い人に同じ事をすると今度は高くなるかも・・・
足が痛い人を集めて何か(まじない)をすると・・・、何日かしてまじないだけで何人か痛みが消えています。人間には自己治癒力があるらしいのです。
面白いですね。統計を知ると疑い深くなります。
 血圧の高いと悩んでいる人に、脚が痛いと言っている人に、Xを服用したらと勧めて、直る確率はいくらかある、その人はXに効果があると思い、Xを信頼するが直らない人には勧めた人はどの様にするのだろう。


 時間がある若者は統計を学んではどうだろう、発生率が0.01%で「何で私だけが」と思うか、日本中に12,000人も同じ人が居ると思うか。人生が決まるような気がします。今はインターネットで学ぶ場もたくさんあり選択も出来る。
 もう少し若かったら多変量解析など勉強したかった。人工知能・ビッグデータなど興味津々。加齢は諦め上手になるらしい。

「ハニー句会」7月例会 八木健二神句会改めました

2020-07-04 13:49:58 | お仲間たちと


上甲彰
青柿が私狙つて落ちてきた
尺蠖(しゃくとり)の巡礼の旅枝の先
ゴーヤまで水に浸かったニ年前

二神重則
盛る木々をバックに借りて時鳥
黄昏て月にくちなし香のゆかし
亀の子や迷う植田の幾何模様

八木健
枇杷を食ふ大きな種に裏切られ
この世にはすぐに戻れぬ昼寝覚(ひるねざめ)
好評に己惚(おのぼれ)れてゐる夏帽子

玉乃井永
青嵐「竜馬がゆく」を一気読み
炎昼(えんちゅう)や三等身の影焦がす
香水の残るブースの絵画かな

向田将央
蝉と吾子鳴くわ泣くわで涙なし
学舎の懐かし風鈴音色まで
もう限界いやまだ行ける親子登山

長井知則
どんぶりの宇治金時や匙2本
暗闇の襲来激戦蚊一匹
高原のそよ風昼寝ハンモック吉川

吉川正紀子
サングラス掛けて強気の人となる
焼酎やマイクを持てば演歌好き
およばれやビールジョッキの泡を誉め

愛媛新聞 9月13日に掲載して頂きました。