旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

夫ット連句会 3度目の歌仙

2024-06-28 21:53:22 | 連句でコミュ力 UP
夫ット連句会 3度目の歌仙です。
まだまだ、付け句の離れ具合がもう一つの感じがします。
仕切っている人間の修業が至らぬばかりで他の人に申し訳なく思っています。

5年ばかり本格的な連句のお仲間に教えてもらいながら続けています。
30数年前に、連句をかじりました。式目などあまり重視しない会でしたが、あの楽しさが忘れられません。
一方私自身、式目重視で芸術性求める連句は、ほとんどものになっていない。これ以上見込みのない修行を続けるかどうか迷っているところです。

人はそれぞれ自分の世界を持っています。自分の世界の限界がある意味限界ですがそれは認識できません。
言い換えれば、他の人の句の良し悪しを特に良いを判断するのには無理があります。難しい事です。

止める人が多いのもそのあたりに原因があるのでしょうか
ま、ここでは気楽にやります。


---------歌仙「春の苑」-------------------------------
発句 三春  春の苑あのと指さす連れ連れて  二神重則
脇  晩春   池の鴨去りツツジ満開     山路健
第三 晩春  惜春の高欄櫓友待ちて      白石八朗 
四  雑    グリルの風にお腹の虫も    重
五  中秋月 名月に程よい燗と蒼き山     健
六  晩秋   木の実の落ちて弾く車庫屋根  八
一  三秋  治ったと馴染の癖字雁の文    重
二  雑    旅に出るのを楽しみとして   健
三  雑恋  初恋に酒つぐ喜寿の同期会    八
四  雑恋   酒池肉林と話す世之介     重
五  雑   円安の悪銭を手に馬券買う    健
六  雑    五パーセントのマイナ保険証  八
七  三夏月 笛吹けど踊らぬ蛸と月の下    重  
八  三夏   病葉見ればあの歌手の声    健
九  雑   琉球に増えゆく基地とジェット音 八
十  雑    友よ風には答え有るらし    重
十一 晩春花 花開き幼稚園児の靴洗う     健
十二 晩春   杜の膨らみ夏隣る街      八
ナオ一 三春  椿持ち北の港へ弁財船      重
二  雑    手がかかるほど増す可愛さよ  健
三  雑   追悼のフジコヘミングへ短調   八
四  雑    4Kにしたモノクロ映画    重
五  三冬  冬の海伊予と安芸とは指呼の間  健  
六  三冬恋  炬燵の中の熱き手と手と    八
七  雑恋  こっそりと夜の塹壕写真出す   重  
八  雑    明日をも知れぬ命あるなら   健
九  雑   アトムなるAIロボット古希迎へ  八
十  雑    二重写しの夢幻に       重
十一 三秋月 意を決し弓張り月に願い事    健
十二 三秋   火焔の土器と灯火親しむ    八
一  晩秋  どんぐりで寡黙な人のコマづくり 重
二  雑    回れば遠い地球は青く     健
三  雑   復興と万博工事せめぎ合い    八
四  初春   ファインダ越しにはだれ雪山  重
五  晩春  トド眠る岬の先は花盛り     健
挙句 三春   山嫋やかに里の麗らか     八


満尾 20240628 文韻





こんな車が出来ないかなア~

2024-06-19 15:55:20 | 日記
こんな車が出来ないかなア
 電動の老人車は重心が高くて見るからに不安定。そして、重い。こけたら・・・考えただけでも乗るのは躊躇する。

 一昔前の軽自動車の幅で、言えば二人乗りの車いすで自転車を2台平行に並べた様な感じて電池交換式のEV。時速は20~30kmくらいまで。軽くて一人で持ち上げられる程度。人にぶつかっても大丈夫。
一般車両とは住み分けが必要だな、人口密度とか過疎地指定とかで分けたらどうだろうか。それとも特区で、田舎には車が無いと生活が難しい。
誰か開発してくれないかなあ~

 散歩をしていると狭い道まで車が通る。子供たちも一列で歩いている。車が去ると途端に列が崩れる。
歩道のない道は車優先でなく人優先で。1.5m以内でも徐行しない車は多い。
産業優先の社会から人優先の社会へ、道を人に返せと 言いたい。
車にセンサー付けて、道には制御用の発信機を設置して人間優先の世界が来ないかなあ~



「ハニー句会」 2024年  六月例会

2024-06-12 19:50:52 | お仲間たちと

玉乃井永
顔見知り目深に被る夏帽子
紫陽花や手足踏ん張るモノレール*
夏木立光突き抜く摩天楼

門屋定
脚立揺れ枇杷の摘果と袋掛け
ひっやとし八十八夜の朝と夕
大判焼きと芳醇(ほうじゅん)な新茶かな

二神重則
目を閉じて遠い山路の藤訪ね
ジャズコンや春の雨夜にネオン揺れ
母の日や淡くモノクロ微笑んで

新井文子
さざ波が光と遊ぶ初夏の海
鎖樋(くさりとい)流れ楽しむ緑雨かな
母の日や漬け物石の良き重さ

長井知則
頭冴え夢も見ぬ間の短夜や
鉢植えのトマトは幾つ実のらすや
新玉のスライス攻めで病み払い

八木健
燕らに巣づくりの軒見当たらず
メタボ懲り懲り金魚の餌は控えめに
走り梅雨消して日記に暴れ梅雨

吉川正紀子
大夕立花壇の花に深情け
雨降りて歓喜の蝸牛のそり
水槽の金魚大きくなり過ぎて

愛媛新聞、
 例会が終わり添削をされた句もあります。










木曽路の旅(2) 奈良井宿

2024-05-29 11:00:48 | 
 奈良井の町は中仙道の街道でまさに観光地だ。駅の待合室は世界各地の人達でいっぱい、東南アジアの人が多いかな。




案内所で軒の深いわけを尋ねた、お客の雨除けで街道沿いのそれぞれが家がアーケードにしたのかな。それと、税金逃れで二階部分を広くしたからとか、ドイツの民家も二階がせり出したのがあった。何時の時代もお国はあれこれ考えて召し上げるのだ。
また、昔大火があり近辺の大工さんが来て町を立て直した。その折に各地の立て方をしたから大工の出身地により特徴ある建物の立て方が残っているとか。たしかに、袖壁も全部にはなく、庇も揃ったり様々。ただ軒の深いのはこの地の特徴でガラパゴス化特異的に進化したんだろう。山陰・中部の街道の家は棟の短い平入のお家が続く。




用水があちこちに在り水の豊富な事がうかがえる、また火事に備えたのかも。


二階屋根をせり出した出桁


一階部分の庇(他であまり見られない)


駅の横に大きな和風の橋があった岩国の橋につくり方が似ている。
木曽の大橋




木曽路の旅(1) 木曽平沢

2024-05-29 10:01:19 | 
 木曽平沢は中仙道の街道の小さな漆器の町だ。建物の立て方や佇まいは越前や越中高岡の街に似ている。漆器のお店を兼ねた民家が並ぶが販売している土産屋さんは少ない。街路の入り口と出口は神さんとお寺が守っているようだ。1時間ほどで回った。あとはJRの時間待ち。




棟の短い住宅


三階建てもある


色ガラスかな洋館もある


大谷石の蔵や門構えがあった。


駅は町のサイズに似合わない位長い。


給食の食器は漆器。


街の入り口にあるお宮



道後湯築城

2024-05-15 11:04:08 | 
 数年ぶりにゆっくりと「道後湯築城跡公園」を散歩しました。
散歩している人あり城跡好きと思われる人あり、しっとりとした良い公園になっていました。



この城は中世も終わりに近い戦国末期、武器も弓から火縄銃に移る時期で、その様な目で見ると面白いと思います。近くには近世城郭の松山城もあり比較すると、兵士の数や武器の違いなどを想像すると興味深い。
また、秀吉子飼いの武将たちの作った城の一つ松山城も朝鮮の役で培ったノウハウを生かした松山城の縄張りもまた面白い。お城は奥が深い。
  外堀


 思えば20世紀の末、同地にあった動物園の移転が決まり跡地をめぐって、中世城郭として文化財として残すべきとの運動がおこりました。
あれから40年近い時が流れ「道後湯築城跡を守る県民の会」の運動をしていた人たちを思い出します。川岡さんはいまも中世史でご活躍されています。島津さんは「いいね」とお空から眺めておられるのでしょうか。

 この時期は丁度ICTがJカーブで拡大、インターネット幕開けと重なりました。私が作ったホームページで運動の範囲が県から全国のお城を愛する人たちに広がりました。インタ―ネット恐るべしでした。

   当時のホームページに使っていた写真やロゴなど


その後は、退職後の新しい仕事や病気の入院などで運動から遠ざかり、土居さんにはご迷惑を掛けました。今もご健在だとか。

 内堀







同世代だと思える案内ボランティアの人から声を掛けられました。「一緒にやりませんか」と優しい物腰の方でした。







良い公園になっていました。皆さんのお力によるものです。


「ハニー句会」 2024年  五月例会

2024-05-11 22:50:46 | お仲間たちと


新井文子
青き穂を抜いて麦笛畦の道
夏に入る柔軟剤の香り変え
饅頭に誘われ茶屋へ遍路道

二神重則
鴨立ちて池は小さな波ばかり
東でも西の社もホーホケキョ
はずのない声聞く時ぞ春夕べ

門屋定
見上げれば立夏の空の気持ち良さ
此(こ)の家(うち)も三本立ての松の芯
花過ぎて別れを風に促(うなが)され

長井知則
母の日は肩叩き券倍増し
点滴の文字摺草や老いる義母
家族鯉夏霞の空たなびく

八木健
夏帽子鍔の広さにこそ秘密 鍔(つぱ)
薄暑てふ季語に暑さの厚み知る
発音もかたちも似てる枇杷と琵琶 

吉川正紀子
さざ波を立てて嬉しき水田かな
跳び跳ねる首に紫雲英の首飾り
草笛名人若葉じゃ音だせぬ



「ハニー句会」 2024年  四月例会

2024-04-13 14:06:11 | お仲間たちと


新井文子
亡き人の浮かんで消えてシクラメン
赴任して一人暮らしに春うらら
落椿浮かべて花の手水鉢

玉乃井永
四月馬鹿真顔崩れるネタばらし
進学の吾子より母の晴れ姿
磯遊び一発波の洗礼を

吉川正紀子
菜花梅雨泣いて喜ぶ石手ダム
囀ずりて夜明けを急かす小鳥たち
咲かねばとモジモジとする蕾たち

八木健
試着とは頭に載せること春帽子
ゴンドラの唄ぶらんこに腰かけて
散るさくらいずれ掃かれる花屑に

二神重則
春浅し日当たり探す交差点
春の苑あのと指さす連れ連れて
空を背に花びら集う水溜まり

門屋定
待ちました開花宣言に笑いあり
薔薇の芽や今スクスクと出番待ち
桜咲くお寺にお宮満開に

長井知則
妻入院代役熟し春うらら
催花雨や咲けば咲いたと再会す
春ですねパソコン将棋でまた待った



「春風」その曲は中学校で習った。

2024-03-20 17:08:43 | 日記
 元歌はフォスターの「主人は冷たい土の下 Massa's in De Cold Ground。」

 60年前の同級生に母親が日本人で父親が半島人の在日二世の友人が居ました。その家は貧しくつつましい生活をしていました。小中と同級生の彼はその歌が好きだと言っていました。一人で「オールドブラックジョー」を口ずさんずいるのを聞いたことが有る。差別はそこにありました。
後年、成年になった友人と巡り合い、数人の親しい人達と一緒しました。元気そうな母上にもお会い出来ました。現在の消息は分かりません。
 もう一人の在日二世の同級生は、北朝鮮の帰国事業であちらの国に行ったとか聞きました。悲惨な状況を想像しますが現状は分かりません。
かの国とは微妙な関係が続いています。嘆かわしい事です。

 この曲はペリーが浦賀へ来た時の鼓笛隊が演奏したと記録されているとか。
鼓笛隊で一度聞いてみたい。
讃美歌になったり、日本語の歌詞は色々あるらしい。

 懐かしい曲なった。年を重ねると様々な思い出がよみがえる。



「ハニー句会」 2024年三月例会

2024-03-09 16:45:24 | お仲間たちと

吉川正紀子
広げたる枝に咲かせて梅の花
芽吹きして山々笑う支度すみ
横着の手が届かない蕗の薹

高尾田山人
春椎茸を擬人化で呼び春子さん
いつの日か別れる運命春炬燵
振るときのリズムはチャチャチャ種袋

門屋定
立春や一番搾りグィと呑み 
つる薔薇のてんてんてんの赤芽かな
菜種梅雨貯水が増えて有難う

新井文子
垣根越し甘き泣き声通い猫
空高く音符を描く小灰蝶(しじみちょう)
脳トレも三日続かず山笑ふ

二神重則
襟立てて土の匂いや春少し
蝋梅の香りの壁に足止め
黒雲の帯を留める栗の毬(いが)

長井知則
堀江小弥生の似合うおさげ髪
初雷や我家のルンバ俺の番
大谷ロスの年休は春の雪


玉乃井永
技術書の行間遠く目借時
花遍路人生最高の家出
一、二と孫と石段木の芽時



ベルゲン-ベルゼン(強制収容所の跡) Bergen-Belsen

2024-02-17 19:47:21 | 
 ドイツ、ハノーファーから北東65キロの場所に存在した。『アンネの日記』を書いたユダヤ人少女アンネ・フランクが命を落とした収容所として知られる。『ウィキペディア』より引用
 その昔記録映画で収容所に終戦末期チフスが流行し痩せて骸骨のようになった躯をブルトーザーで穴にを埋めている映像を見ました。その後写真の様な
塚になって埋葬されている、いくつもの塚がありそれぞれ塚には何千人との表示があった。


 その中に一つの碑文を見つけた。
 friederike and johann felix robert oppenheimer
erected in memory by their children paul.rudi and eve
who survived in bergen-belsen
碑文: フリーデリケとヨハン・フェリックス・ロバート・オッペンハイマー。ベルゲン・ベルゼンで生き残った彼らの子供たち、ポール、ルディ、イブによって建てられました。 1.2.44 ~ 10.4.45

 J・ロバート・オッペンハイマー(Julius Robert Oppenheimer)は、アメリカ合衆国の理論物理学者。理論物理学の広範な領域にわたって大きな業績を上げた。特に第二次世界大戦中のロスアラモス国立研究所の初代所長としてマンハッタン計画を主導し、卓抜なリーダーシップで原子爆弾開発の指導者的役割を果たしたため、「原爆の父」として知られる。『ウィキペディア』より引用、
 その碑に私は「あんたも人殺しや」と言っておいた。25年も前の事。
先日見た映画館で「オッペンハイマー」の予告があった。映画は2024アカデミー賞を7部門も受賞した。

 現在イスラエルはガザを攻めてパレスチナ人を殺している。2000年も昔ユダヤ人がパレスチナで住んでいる人たちを根絶やしにしてイスラエル国を建国した。その後エジプトに負けてユダヤ人は世界に散った。
 歴史は繰り返す、今 住んでいた人たちを殺し追い出して自分たちの国を作ろうとしている。映像で泣いているパレスチナの子供たちの姿を見ると、このままでは済まないと思える。

諸行無常 盛者必衰の理 奢れるものは久しからず次の2000年後はどうなっているか。知りたい。残念ながら見る事叶わず

収容所の入り口付近 構内

記念館入り口 記念の塔が見える



記念館表示



オイサン達の連句 夫ッと 楽しく続けています。

2024-02-07 19:55:54 | 連句でコミュ力 UP
芸術性は参加者の能力の問題もあり―優れたものは優れた人にお任せして。。
後の時代に残す        ―何ンデ残すの?
     連句を面白くやっているのを知ってほしい。
---------------------------------------------------------------
夫ッと歌仙「白波」 20240207終了    

発句三冬  白波や迫る地の音冬の底    二神
 脇晩冬   粉雪舞いて行く先見えず   山路
第三 雑  お浚ひの仮名の一文字淡墨に  白石
 四 雑   源泉票に「ああ」と溜息   二神
 五三秋月 弦月に飲めばブギウギ口ずさみ 山路
 六 晩秋  夢楽しまん菊枕して     白石

 一晩秋  小市民松茸飯は幾久し     二神
 二 雑   憂さを晴らして歌え「舟唄」  山路
 三雑恋  CAの手振りに応ふ老いの恋  白石
 四雑恋   日焼けと言って色を誤魔化す 二神
 五 雑  歯がゆさの先にらつく別れ道  山路
 六 雑   過疎地の地震公助十日目   白石
 七三夏月 思いやる蓼にも月の明かりして 二神
 八晩夏   納涼船は音なく去りぬ    山路
 九 雑  供え物金と女か令和の世    白石 
 十 雑   越後屋さんは大街道に    二神
十一晩春花 世知辛き長屋の花見幸多し   山路
十二晩春   老いゆえ早し鹿の角落つ   白石
名残の表
 一三春  得意顔縮緬雑魚にカニ見つけ   二神
 二 雑   一茶が願う家族の絆     山路
 三 雑  厄災の皆の丹田底力      白石
 四 雑   旅の思い出黒い家並みに   二神
 五晩冬  石鎚に神が宿りし厳冬期    山路
 六晩冬   探梅行けば誰そ彼はに    白石
 七雑恋  美女ばかり目を細めれば抓られて  二神
 八雑恋   恋の地獄に身を捩(よじ)りおり 山路
 九 雑  能登の地の天壌無窮朝日差し    白石
 十 雑   明日は我が身と米水持って   二神
十一仲秋  名月に谷閒の家も灯りあり    山路
十二三秋   落暉泰然秋潮静か       白石
名残の裏
 一三秋  一にらみ雲に届けとモズの声   二神
 二仲雑    竹伐る人の軽き足どり     山路
 三 雑   紛失の帽子ひょっこり現れて   白石
 四初春   春が始まり今日から霞     二神
 五晩春  汽車の旅花かき分けて走り行き  山路
挙句晩春   夢か現か遠い逃げ水      白石



「ハニー句会」 2024年「初句会」二月例会

2024-02-03 15:00:59 | お仲間たちと

田高田山人
落第の報告倍率をつけ加へ
うまごやしあれどうしごやしなきはなぜ
今月は閏の月でお徳感

吉川正紀子
保護色は身を守る術蕗の薹(ふきのとう)
みいーつけたかくれんぼする藪椿
擬人化で描く落ち椿の嘆き

二神重則
池の端の菜花小さな春便り
西の陽に芒キラキラクリスタル 
なき人のまたねのままの寒さかな

玉乃井 永*
役立たず吾子に蹴られし羽蒲団
昼下がりどこでもドアの日向ぼこ
片栗の花とのけ反りイナバウア

門屋定
春近し椿神社も伊予路にも
句会出て批評は滑稽春隣り
水仙は風の当たらぬ高さかな

新井文子
旅立ちの鼓動を乗せて春来る
早春の光の中に影二つ
気合い入れ四温日和に洗車する

長井知則
春浅し土手の散歩のそぞ歩き
薄氷(うすらい)の下で金魚のひれ動く
想い出も巡り巡って冴返る







こんな連句をしたい。

2024-01-31 11:19:24 | 連句でコミュ力 UP
おっさん3人の歌仙は3回目となりました。上手くなってんのかどうなのか。

 今を時めくAIでは、言葉の続きを推し量り限りなく沢山の言葉から最適解を見つけるとか。最適性や芸術性を求めるなら、人間の勘に頼る作り方よりAIの方が向いている。それは目の前に来ている。難しい碁でも最早人間は敵わない。

 人間が作るから面白い、その人らしさ・最適解でない予想外・面白い間違い・・・人間らしさのおおらかさの連句、限りなく自分に優しい連句なんて。いいね!

 式目重視・幻術性志向の連句はAIに任せて、オッサンたちの限りなく自分に優しくくメンバーにも。作者の心を生かしたものを目指して。
「雪月花(漢字より仮名が良いかも)の時君を想う、如月の望月の桜、こんなん使いたいのに、だが季語がひかかるから式目連句ではダメです。
照りもせず曇りもはてぬとくればみんな知ってる朧月夜だが、照りもせず曇りも果てぬだけでも春の時期にしたい。
とにかく作者の心を重く見た連句をしたい。



「ハニー句会」 2024年「初句会」一月例会

2024-01-06 14:49:21 | お仲間たちと
初句会を全員揃ってできました。めでたし。



高尾田山人
えいやあともろ手差し込み寒の水
掌で独楽を回せばこそばゆし
羽に届くか肩車された手が

新井文子
灯油売りメロディ聞きて冬菜煮る
戸が軋む滑り込む風冬の朝
年重ね姉妹仲良く椅子炬燵

吉川正紀子
初句会思いそれぞれ初句会
偽の門松正体はプラスチック
春めきしもの庭の木々その陰に

二神重則
冬の日の雀飛び来て影長し
初雪の掌(てのひら)避けて落ちにけり
小春日の塔が動くよ雲の端

長井知則
初雑煮数える餅も2個2個や
暖冬や蚊が飛ぶ闇の除夜の鐘
喜寿を過ぎ米寿を目指す初日の出

玉乃井永
足裏を道着の裾へ初稽古
雪の酸ケ湯(すがゆ)混浴の千人風呂
初日の出心身リセット深呼吸

門屋定
山門の石段高い初詣
一月の幹の冷たい百日紅
新年の目標達成の八十歳

2月10日の愛媛新聞。